国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

民博通信

『民博通信』は、本館において現在計画中、および進行中の研究について、その学術的な特色、独創的な点、期待される成果などを、研究者を中心に広く発信するのが目的です。使用言語は、日本語です。年4回発行。

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2003 No.103

特集 トランスボーダーの人類学
2003年12月26日発行

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目次

特集 トランスボーダーの人類学
責任編集 庄司博史
グローバル化現象としての人の国際移動や人とともに越境する「民族文化」、スポーツ、言語などが、いかに旧来の制度や意識としての国家、民族という概念にかかわってくるか。実体としての国家より、人々の意識をふくめた包括的なものとして境界概念をとらえようとする、このトランスボーダーのアプローチが、国家、民族という枠組みのなかで文化や行動様式、意識を研究対象としがちであった文化人類学にインパクトを与えることを期待している。
トランスボーダーの衝撃
文・写真 庄司博史
移動する人びとへの考察
文・写真 三島禎子
越境する抵抗のシンボル─フィリピン系アメリカ人によるクリンタン音楽の流用
文・写真 寺田吉孝
理想の社会空間を求めて─国家を超越するネパール人労働移民
文・写真 南真木人
パスポートはひとつ、居場所は三つ─コスモポリタン型フィリピン人ボクサー群像
文 高畑幸
リーディング・ガイド
プロジェクト
水産資源の持続的利用をめざして
共同研究:先住民による水産資源の分配と商業流通
文 岸上伸啓
インドの新しい都市祭礼の背景
各個研究:インドの大衆消費社会化と祭礼の変容に関する研究
文・写真 三尾稔
資料と情報
21世紀の中国に関する人類学的研究の回顧と展望─中国・アメリカ・日本のパースペクティブ
文 韓 敏
ほん
印東道子著
『オセアニア 暮らしの考古学』
評者 大塚柳太郎
田辺繁治・松田素二編
『日常的実践のエスのグラフィ─語り・コミュニティ・アイデンティティ』
評者 河合香吏
民博の研究刊行物
ひと
サムテン・ギェンツェン・カルメイさん
紹介者 長野泰彦
紀行
ドイツ民族学博物館紀行─ヨーロッパの中枢から
文・写真 佐々木史郎
ニュース
視座
虚構と現実の民族誌映画
文 大森康宏

No.102 All No.104

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