国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

在学生の研究内容

更新日時:2017年4月12日

劉征宇 リュウ セイウLIU Zhengyu

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専攻

比較文化学専攻

指導教員

主指導教員:韓敏/副指導教員:池谷和信

研究題目

中国の食文化の歴史人類学的研究―制度と礼俗を中心として

研究キーワード

現代中国、食文化、天津住民、食事作法と礼儀

研究の概要

二十世紀初に起こった辛亥革命は、中国の二千年におよぶ専制王権を終了させた。近代における民主進歩の思潮によって、伝統的な食事作法は簡略化され、新たな食事礼儀システムへと発展しつつある。さらに、社会主義政権下での再建及び改革開放期での経済成長は人々の食事生活に影響を与え、従来の食事作法と礼儀も古来の規範から大きく変化し多様化しつつある。
本研究は、修士論文での中国の明清代における食事礼儀に関する先行研究を踏まえて、近現代における食事生活を考察するものである。特に、歴史学的な文献分析と、天津における人類学的な現地調査を併せて、社会主義政権下の中国の伝統的な食事文化の変容及びその文化史的な意味を明らかにするものである。さらに、本研究によって、今までの中国食文化の研究に対して、新たな方向性を示唆することも期待される。

研究成果レポート