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館長室だより
本館展示再開にあたってのごあいさつ
6月18日(木)に本館展示を再開いたします。
2月28日以来の休館の期間中、皆さまには、4か月近くの長期にわたるご辛抱をいただき、大変なご迷惑をおかけいたしました。この間、館員一同は、皆さまに安心して御来館いただけるよう、入念な準備を進めてまいりました。ようやく展示を再開し、皆さまをお迎えできることとなりました。
未だ、新型コロナウイルス感染症の拡大の収束がみえない折から、再開にあたりまして、ご観覧いただく皆さまには、さまざまなお願いをしております。ご観覧にあたり、いましばらく迷惑とご不便をお掛けすることになりますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
新型コロナウイルス感染症の地球規模での拡大のなかで、私たちが当たり前と思って来たあらゆる制度や規範が洗い出され、その意義と存在理由が改めて問われるとともに、社会に潜在していた差別意識が浮かび上がり、世界の新たな分断の状況も生まれてきています。
それだけに、人びとが、異なる文化を尊重しつつ、言語や文化の違いを超えてともに生きる世界を築くことが、これまでになく求められています。今ほど、他者への共感に基づいて、自己と他者の文化についての理解を深めるという、文化人類学の知、そして民族学博物館の役割が求められている時代はないと思います。
人と人とのへだたりとつながり。そのことが少しでも気になったら、ぜひ、みんぱくへお越しください。これまでとは違った発見があるはずです。 お待ちしております。