The National Museum of Ethnology (Minpaku) is a research center for ethnology and cultural anthropology.

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ものとくらしの植物誌――東南アジア大陸部から

May 16, 2014 Publication

落合雪野、白川千尋 編

臨川書店
【共同研究成果】

出版物情報

主題・内容

植物に由来する種々のモノを手がかりに、モノの外見にかんする物理的変化と、モノに対する価値づけの変化を通して、東南アジア大陸部の人びとの暮らしについて考える。

目次

序論 プラント・マテリアルへの視点  落合雪野
第1部 出発点としての植物
自然環境と植物  田中伸幸
森林とその改変  神崎護
土地とその改変  柳澤雅之
第2部 植物からモノへ
よそおう
ジュズダマ→手工芸品   種子からパーツへ  落合雪野
タナッカー→化粧品   樹皮で美容する  土佐桂子
たしなむ
タバコ→巻き煙草   紫煙がつなぐ平原と高原  松田正彦
チャ→噛み茶   嗜好品から供物へ  佐々木綾子
すまう
ワタ→蚊帳   憩うモノから愛でるモノへ  白川千尋
ヤダケガヤ→箒   国境を越えて村から村へ  高井康弘
いのる
マイ・ヒア→竹楽器   農具と楽器のはざまで  馬場雄司
マイ・ヒア→捲き竹細工   竹林と結ばれる工房  飯島明子
コラム
史料が語る茶と絹  クリスチャン・ダニエルス
動物にとっての植物素材  加藤真
第3部 植物と人との交感
ケシの残像と生きるリスの人びと  綾部真雄
黒タイ歌謡の中の植物とくらし  樫永真佐夫
山地居住カレンをめぐる生命のつながり  速水洋子
あとがき  白川千尋