第1回研究会

【日時】2010年9月19日(日)、13:30〜18:00
【会場】国立民族学博物館 第3演習室
【研究発表と映像上映】

  • 瓜田理子(ワシントン大学)
    • 「アメリカで日本の心を伝える—「神宮~雅楽と神道の伝統」の制作と公開をめぐる諸問題」

第2回研究会

【日時】2011年1月10日(月・祝)、13:30~16:00
【会場】国立民族学博物館 第4セミナー室
【映像上映と討論】

  • アラギリスワミ・サーランガラージャン(映像作家)
    • 「インドにおける音楽芸能の映像記録―オリッサ州の事例を中心に」

東洋音楽学会西日本支部第250回定例研究会と合同開催

第3回研究会

【日時】2011年7月30日
【会場】国立民族学博物館、第2演習室
硫黄島における調査撮影計画について(全員)
研究発表「1980年代以降にみるバリの楽器鍛冶工房の変化とその要因」(杉山昌子・沖縄県立芸術大学)
コメント(柳沢英輔・青山学院大学)
「徳之島における調査撮影報告」(笹原亮二)
東南アジアのゴング文化に関する調査撮影計画について(全員)

【日時】2010年9月19日(日)、13:30〜18:00
【会場】国立民族学博物館 第3演習室
【研究発表と映像上映】

  • 瓜田理子(ワシントン大学)
    • 「アメリカで日本の心を伝える—「神宮~雅楽と神道の伝統」の制作と公開をめぐる諸問題」

第4回研究会

【日時】2011年10月30日(日)、13:30~18:30
【会場】国立民族学博物館 第3セミナー室
【テーマ】舞踊の伝承と映像記録

  • 福岡まどか(大阪大学)
    • 概要説明「インドネシア・ジャワ島インドラマユの仮面舞踊とその伝承状況について」
  • 古屋均(写真家・フォトジャーナリスト)
    • 映像発表「Mimi Rasinah」(インドラマユの仮面舞踊手ラシナのドキュメンタリー映像)
  • 今後の研究計画について

東洋音楽学会西日本支部第254回定例研究会と合同開催

第5回研究会

【日時】2012年7月8日(土)、13:30〜18:30
【会場】国立民族学博物館 第3演習室
研究発表「映像記録事業を伝承の支えとするために―無形民俗文化財記録映像の事例から考える―」俵木悟(成城大学)
「徳之島における芸能の映像記録作成について」笹原亮二(国立民族学博物館)
「ジャワ島とバリ島におけるゴング製作と流通に関する調査について」梅田英春(静岡文化芸術大学)

第6回研究会

【日時】2012年12月15日(土)、13:30~17:00
【会場】国立民族学博物館第6セミナー室(メンバーが関連するテーマで発表)
テーマ「八代妙見祭のチャンメラの復元製作をめぐって」
「チャンメラを作る」笹原亮二(民博)
「チャンメラの唱歌」寺内直子(神戸大学)
「チャルメラ系楽器の分布と演奏の場」寺田吉孝(民博)
「芸能の映像記録とその活用について」福岡正太(民博)

東洋音楽学会西日本支部第258回定例研究会

第7回研究会

【日時】2013年5月25~26日
【会場】国立民族学博物館第3演習室

5月25日(土)、13:30~18:30

  • 福岡正太
    • 「硫黄島の九月踊り」
  • 笹原亮二
    • 「マルチメディアコンテンツ『徳之島の唄と踊りと祭り』」
  • 福岡まどか
    • 「インドネシア・ジョグジャカルタにおけるゴングに関する調査」
  • 杉山昌子
    • 「バリにおけるゴング類の製作について」
  • 梅田英春
    • 「ロンボックにおけるゴング製作について」
  • 寺田吉孝
    • 「報告―フィリピンにおける民博映像番組の上映会」
  • 久万田晋
    • 「報告:タイ・バンコクの金属楽器製作工房」

5月26日(日)、10:00~13:00

  • 井上航
    • 「カンボジア北部少数民族のゴング文化(仮)」
  • 柳沢英輔
    • 「ベトナム・ホイアン近郊のゴング製作について」
  • 藤岡幹嗣
    • 「ベトナム、ラオスにおけるゴング文化の調査撮影について(仮)」

国際シンポジウム「東南アジアにおけるゴングの映像民族誌」

【日時】2011年3月14日(月曜日) 13:00~18:00、15日(火曜日)10:00~17:00
【会場】国立民族学博物館 第4セミナー室
【趣旨】

このシンポジウムは、人間文化研究機構連携研究「人間文化資源」の総合的研究における研究プロジェクト「映像による芸能の民族誌の人間文化資源的活用」の一環として開催するものである。このプロジェクトは、芸能を記録し分析する手段としての映像ばかりでなく、芸能にかかわる様々な人々を結びつけるメディアとしての映像民族誌に焦点をあてている。私たちは、映像制作者により完成され固定された作品として映像を扱うのではなく、生き生きとした対話の場として、常に批評や批判に開かれ、必要に応じて変更を加えながら、異なる声を反映させていくべきものとして映像民族誌を位置づけている。そうした映像民族誌は、芸能について理解を深め、新たに何かを発見する場ともなるであろう。

このシンポジウムにおいては、東南アジアのゴングとその音楽を例として、そうした映像民族誌作成の可能性について議論する。ゴングは東南アジアの音楽文化を特徴付ける楽器の1つであるが、その重要性は音楽のみに限られない。東南アジアの人々は、しばしば、ゴングに超自然的な力を認め、代々伝えられる家宝として大切にしている。また、ゴングは経済的な価値をもつ商品でもある。国立民族学博物館は、ゴングとゴング音楽の諸相について、カンボジア、フィリピン、マレーシア、インドネシアなどにおいて、調査と収集を行ってきた。昨年新構築された音楽展示では、東南アジアのゴングを1つのテーマとして選び、様々な地域の多彩なゴング・アンサンブルを展示している。さらに、私たちは、それぞれのゴング文化についての映像記録も作成してきた。

このような経験に基づき、このシンポジウムでは、東南アジア音楽の専門家を招き、東南アジアのゴング文化について論じる。それぞれの地域のゴングとゴング音楽を比較および相互交流の視点から位置づけ、映像により東南アジアのゴング文化のダイナミズムをとらえる新しい研究モデルの構築を目指したい。

【プログラム】

3月14日

  • 13:30~15:30
    • 福岡正太(国立民族学博物館)
      • 「映像に見る東南アジアのゴング―国立民族学博物館の新音楽展示から」
  • 13:30~15:30
    • アルセニオ・ニコラス(マハーサラカム大学)
      • 「10世紀から17世紀の海域アジアにおけるゴングと音楽の交流」
  • 16:00~18:00
    • フォン・グエン(大学教育研究所)
      • 「東南アジアのゴング―ベトナム中部高原における民族誌的フィールド体験」
    • 柳沢英輔(青山学院大学)
      • 映像作品「ベトナム中部高原のゴング文化」(英語字幕版、16分、カラー・ステレオ、2008年制作、撮影・編集・録音:柳沢英輔)

3月15日

  • 10:00~12:00
    • イ・マデ・カルタワン(インドネシア芸術大学デンパサール校)
      • 「バリにおけるゴング職人:製作と流通」
    • 寺田吉孝(国立民族学博物館)
      • 「ゴング音楽とフィリピン系アメリカ人のアイデンティティ」
  • 13:00~15:00
    • エンド・スアンダ(インドネシア芸術教育研究所)
      • 「ゴング、民族音楽学、映像音響メディア:インドネシア芸術教育研究所による教育プログラムのコンセプトと経験」
    • 梅田英春(沖縄県立芸術大学)
      • 「東南アジアにおけるゴングに関する映像民族誌の可能性」
  • 15:30~17:00 総合討論

パネルディスカッション「東南アジアのゴング文化研究への視角」

【日時】2013年11月10日、13:00~15:00
【会場】静岡文化芸術大学378教室

  • 福岡正太
    • 「東南アジアのゴング研究プロジェクトについて」
  • 井上航
    • 「カンボジア北東部の人々とゴング―イベント参与における雑多性の許容を中心に」
  • 柳沢英輔
    • 「ゴング文化を支える調律師―ベトナム中部高原の事例から」
  • 杉山昌子
    • 「バリ島におけるゴングの製作と流通」
  • 福岡まどか
    • 「インドネシア・ジャワ島・ジョグジャカルタにおけるゴング製作について」
  • 梅田英春
    • 「東南アジアゴング文化研究への提言」

東洋音楽学会第64回大会

国際シンポジウム「ロベルト・ガルフィアスのフィリピン音楽映像記録―歴史的意義と将来的活用」

【日時】2014年5月18日、10:30~17:30
【会場】国立民族学博物館 第4セミナー室
【概要】

このシンポジウムは、アメリカの指導的民族音楽学者であるロベルト・カルフィアス氏が小泉文夫音楽賞受賞により来日した機会をとらえ、氏がフィリピンでの調査時に撮影した映像を様々な角度から再検証し、民族音楽学研究における意義と今後の活用の可能性について検討することを目的とした。本館外国人研究員米野みちよ氏が、ルソン島の映像に関連してフィリピンの音楽に関する民族誌の変化について論じ、ガルフィアス教授によりアメリカ合衆国に招かれ、教育研究に従事してきたウソパイ・カダー氏が、ミンダナオ島などの映像に関連して、クリンタン音楽の変化を論じ、フィリピン大学民族音楽学センター長のラモン・サントス氏が、ガルフィアス教授が撮影した映像記録の重要性に触れた上で、それらの資料を活用するフィリピン大の試みについて論じた。なお、英文による報告書を現在準備中である。

【プログラム】

  • 10:30~10:35
    • 挨拶:久保正敏(国立民族学博物館 副館長)
  • 10:35~10:50
    • 趣旨説明:寺田吉孝(国立民族学博物館 先端人類科学研究部)
  • 10:50~12:35 セッション1 ガルフィアス映像(ルソン島)の上映
    • 研究発表:“‘Beyond exoticism’ and Philippine ethnography”
      • 米野みちよ(フィリピン大学アジアセンター准教授、民博外国人研究員)
  • 13:30~15:15 セッション2 ガルフィアス映像(ミンダナオ島、スールー諸島)の上映
    • 研究発表:“Changes in the world of kulintang music as I know it from 1966 to the present digital technology addiction”
      • ウソパイ・カダー(ミンダナオ・クリンタン・アンサンブル、ディレクター)
  • 15:30~17:30 セッション3
    • 研究発表:“A contextual commentary on the films by Robert Garfias on the Philippines”
      • ラモン・サントス(フィリピン大学民族音楽学センター長)
  • 全体討論
    • 座長:福岡正太(国立民族学博物館 文化資源研究センター)

上映会「『怒』―大阪浪速の太鼓集団」

【日時】2013年9月22日、14:00~16:30、
【会場】大阪人権博物館リバティホール
1部 上映会「『怒』―大阪浪速の太鼓集団」
2部 シンポジウム「『怒』が発信するメッセージ」
メインコメンテーター 寺田吉孝(国立民族学博物館)
コメンテーター 谷本直哉(太鼓集団『怒』)
        村﨑修二(猿舞座)
司会 太田恭治(あとりえ西濱)

チラシはこちら

共催:人間文化研究機構連携研究「映像による芸能の民族誌の人間文化資源的活用」、LLPあとりえ西濱
協力:国立民族学博物館
後援:大阪人権博物館、部落解放同盟大阪府連合会浪速支部

20世紀の映像百科事典エンサイクロペディア・シネマトグラフィカを見る 連続上映会⑤仮面

【日時】2013年10月31日、19:00~21:00
【会場】Space&Caféポレポレ坐
「トペン・チルボン―西ジャワの仮面舞踊」、「硫黄島の八朔太鼓踊りとメンドン」ほかを解説付きで上映

チラシはこちら

上映会「大阪のエイサー―思いの交わる場」

【日時】2014年1月17日、18:30~21:00
【会場】天久ヒルトップ会議室
「多文化創発net. ~グラディ~」(代表:砂川秀樹)と共催

上映会「八朔太鼓踊り調査映像2007-2013」ほか

【日時】2014年3月6日、17:00~18:30、3月7日、7:45~9:15
【会場】三島開発総合センター
このプロジェクトの成果をまとめた「八朔太鼓踊り調査映像2007-2013」、宮本馨太郎が撮影した「薩南十島(仮題)」(竹島および硫黄島部分)と「鹿児島県下硫黄島の太鼓踊(仮題)」(1934年)、さらに鹿児島県歴史資料センター黎明館の企画により民族文化映像研究所が制作した「八朔踊りとメンドン」(1983年)を上映し、意見交換をおこなってた。