国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館外での出版物

人間にとってスイカとは何か――カラハリ狩猟民と考える(フィールドワーク選書5)

2014年6月30日刊行

池谷和信 著

臨川書店

出版物情報

  • 出版社:臨川書店 出版社ホームページはこちら
  • 定価:2,000円(税抜)
  • ISBN:978-4-653-04235-8
  • 判型・体裁:A5判
  • 頁数:204頁
  • 共同研究「熱帯の『狩猟採集民』に関する環境史的研究――アジア・アフリカ・南アメリカの比較から」成果

主題・内容

飲用としてはもちろん、スイカ鍋・干しスイカ・スイカ石けんなど多様な用途にスイカを利用する社会とは?高畑勲監督に「別の惑星でみられるような暮らしだ」と言わしめた、驚くべき砂漠の民の生活文化の全貌を豊富な写真とともに紹介。その時々の政治・文化の潮流のなかで変化しながら今なおスイカ中心の生活を続ける村びとに密着し、野生スイカから栽培スイカへ、カラハリから日本へといったスイカのきた道に思いをはせます。

目次

はじめに―カラハリ砂漠とフィールド
第1章 移動するキャンプを追う(一九八九年)
第2章 乾期のキャンプ―スイカ、馬、狩猟(一九九一年、一九九三年)
第3章 多様なスイカの栽培
第4章 雨期の集落—スイカ、ヤギ、病気治療(一九九九年)
第5章 「井戸のある村」との比較(一九九〇年代)
第6章 村から人が消えた、もどる村人(二〇〇二年)
第7章 約二万キロメートルのスイカの旅
おわりに―私にとってのスイカ研究