国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2015年4月16日(木) ~4月17日(金)
国際ワークショップ「資料熟覧――資料熟覧のためのソースコミュニティ招聘プロセスと人類学的ドキュメンテーションの検討」

  • 日時:2015年4月16日(木)~4月17日(金)
  • 場所:国立民族学博物館スタジオ(本館3F)、フォーラム型情報ミュージアムプロジェクト室(本館3F)
  • 研究者対象(参加無料/要事前申込)
  • 使用言語:英語、日本語、ホピ語
  • お問い合わせ:国立民族学博物館 伊藤研究室
    〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
    e-mail:ito★idc.minpaku.ac.jp
    ※★を@に置き換えて送信ください。
 

趣旨

2014年10月、所蔵機関とソースコミュニティの人々にとっての博物館資料情報の共有と熟覧の記録化の意義について検討する国際ワークショップを開催した(「資料熟覧――方法論および博物館とソースコミュニティにとっての有効活用を探る」)。その時に議論した内容を踏まえ、2015年4月にも再び米国からホピの人々3名を招聘し、民博が所蔵する木彫人形資料の熟覧とその様子の映像記録を継続して行う。今回のワークショップの目的は、民博による他機関へのソースコミュニティの派遣、もしくは他機関によるソースコミュニティの招聘を具体的に念頭に置きながら、熟覧実施とその記録に関する注意点や配慮すべき点をプロセスごとに確認することにある。また、従来の文化人類学者自身が移動するフィールド調査と、ソースコミュニティの人々自身を移動させる熟覧調査との相違点を検討することで、文化人類学的調査の手法やドキュメンテーションの展開を図る。

ワークショップ参加機関は、ホピの宗教指導者や木彫人形作家に加え、北海道白老のアイヌ民族博物館、天理大学天理参考館、野外民族博物館リトルワールド、北海道大学アイヌ・先住民研究センターなどを予定している。

プログラム

4月16日(木) 10:00 - 19:00 フォーラム型情報ミュージアムプロジェクト室、スタジオ(本館3F)
10:00 - 10:20 「趣旨説明」
伊藤敦規(国立民族学博物館)
10:20 - 12:00 「資料熟覧の際の注意事項――映像記録『Host Museum and Source Community Responsibilities in Collection Reviews(話者:シンシア・チャベス=ラマー(国立アメリカン・インディアン博物館、資料管理部長)、ジム・イノーテ(ズニ博物館、館長))』の視聴」
13:00 - 15:10 「ソースコミュニティ紹介――映像記録『Hopi Life and Kachina Doll(話者:ジェロ・ロマベンティマ、マール・ナモキ、ダランス・チメリカ、ラムソン・ロマテワマ)』の視聴」
15:10 - 15:30 休憩
15:30 - 18:00 ※3Fスタジオ「民博所蔵ホピ製木彫人形の資料熟覧」
ラムソン・ロマテワマ、マール・ナモキ、ベンドリュー・アトクク
18:00 - 19:00 「招聘プロセスに関するディスカッション」
ディスカッサント:梅谷昭範(天理大学付属天理参考館)、宮里孝生(リトルワールド)、野本正博(アイヌ民族博物館)、山道陽輪(アイヌ民族博物館)、ベンドリュー・アトクク(ホピ木彫人形作家)、マール・ナモキ(ホピ宝飾品作家)、伊藤敦規(国立民族学博物館)
4月17日(金) 10:00 - 17:00 スタジオ(本館3F)
10:00 - 12:00 「資料熟覧――ホピ製木彫人形」
ラムソン・ロマテワマ、マール・ナモキ、ベンドリュー・アトクク
13:00 - 14:30 「人類学的ドキュメンテーションに関するディスカッション」
ディスカッサント:城石梨奈(北海道大学アイヌ・先住民研究センター)、山崎幸治(北海道大学アイヌ・先住民研究センター)、伊藤敦規(国立民族学博物館)、ラムソン・ロマテワマ(ホピ宗教指導者)
15:00 - 17:45 「資料熟覧――ホピ製木彫人形」
ラムソン・ロマテワマ、マール・ナモキ、ベンドリュー・アトクク
17:45 - 18:00 「まとめ」
伊藤敦規(国立民族学博物館)