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2005年10月28日(金)
国立民族学博物館公開講演会「家族のデザイン―韓国・中国・日本、それぞれの選択―」 -
- 日 時:2005年10月28日(金) 18:00~20:15
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場 所:日経ホール(日本経済新聞社ホール)
東京都千代田区大手町1-9-5
日本経済新聞社東京本社ビル内 - 主 催:国立民族学博物館 / 日本経済新聞社
- 定 員:600名
- 参加費:無料
「家族のきずな」をキーワードに、都市化、少子化、離散化さらにはIT化などの共通する現代的でグローバルな社会変容を受けながら、一見似ているようで、実際にはそれぞれの伝統的価値観を持ちつつ、家族のデザインを再構築している、韓国・中国・日本の現状を報告します。
プログラム
17:00~18:00 受付 18:00~18:05 開会 日本経済新聞社大阪本社 関口尚之 編集局次長 18:05~18:10 挨拶 国立民族学博物 松園万亀雄 館長 18:10~18:50 (40分) 講演1 「『李さん一家』から見る韓国の家族」 朝倉敏夫 教授 18:50~19:30 (40分) 講演2 「形と紐帯からみる中国の家族像」 韓敏 助教授 19:30~19:35 (5分) 休憩 19:35~20:15 (40分) パネルディスカッション
コーディネーター:横山廣子助教授
パネリスト:松園万亀雄館長・朝倉敏夫教授・韓敏助教授
講演1「『李さん一家』から見る韓国の家族」 朝倉敏夫(あさくらとしお)
韓国では、儒教的な教えが家族イデオロギーの根幹を支えてきた。しかし、「漢江の奇跡(高度経済成長)」、「IMF時代(バブルの崩壊)」を経て、社会が大きく変化するとともに、家族法の改正もあり、家族のあり方が変わってきている。いったい何が変わり、何が持続されているのだろうか。 ソウルのアパートに住む「李さん一家」。父、母、小6の男の子、小4の女の子、祖母の5人家族。かれらの「暮らし」を特別展『2002年ソウルスタイル』で展示した。その「李さん一家」を通して、韓国の家族像を描いてみたい。
韓国社会の変化を、家族や食という暮らしの観点から研究している。近年は、海外のコリアンの生活に関心を広げて調査している。著書に『日本の焼肉 韓国の刺身』、『韓国を知るQ&A115』、編著に『変貌する韓国社会』などがある。NHK・BS2『宮廷女官チャングムの誓い』の監修をする。講演2「形と紐帯からみる中国の家族像」 韓敏(かんびん)
21世紀の現代、西洋の情愛に基づいた核家族のパターンは中国を含む世界の多くの国と地域によってモダニティーの一要素として受け入れられるようになった。家族のパターンは似てきているが、家族の変化はその社会の独特の制度と歴史を反映している。9割が共働きの核家族である中国の都市部を事例にし、社会主義革命、人口政策と市場経済の影響の下に、家族になることや家族ですることの意味、親子・夫婦・兄弟関係の変化を分析し、現代中国の家族の多様性と本質を明らかにする。
中国の社会変化に関心を持ち、主に漢族の農村で土地改革、社会主義集団化、改革開放の各歴史段階における家族・姻戚関係の再構築、民間信仰の変化、地域文化の表象を研究している。近年、毛沢東の神格化・シンボル化について考察している。単著にSocial Change and Continuity in a Village in Northern Anhui, China: A Response to Revolution and Reform,共編著に『大地は生きている――中国風水の思想と実践』がある。当日の様子
- 講演会要旨[PDF:1.13MB]
- 参加人数 342人