国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2004年11月6日(土) ~11月7日(日)
《機関研究成果公開》国際開発援助ワークショップ「デンマーク、スウェーデン、日本の開発援助:開発における社会科学の役割を中心に」

  • 日時:2004年11月6日(土)~11月7日(日)
  • 場所:国立民族学博物館 第4セミナー室
 

目的と意義

デンマークとスウェーデンによるアフリカ地域やアジア地域、中南米地域の国々における開発援助プロジェクトは、資金の点で日本と比べると少ない一方で、援助を受けている地元民からは高い評価を得ている。このワークショップの目的は、無償援助に重点をおくデンマークとスウェーデンの開発援助について、さらに有償援助と無償援助を行っている日本の開発援助について、専門家を招き、下記の点を報告してもらい、比較検討することである。 (1) スウェーデンとデンマーク、日本における開発援助の方針、開発援助における人類学など社会科学の役割、人材育成の方法、大学・研究所との関係について (2) 1つのプロジェクト事例の紹介と評価方法、人類学者の貢献と問題点について このワークショプによって、これまでの日本の開発援助では十分ではなかった側面が見えてくると考えられ、開発援助事業を改善していくうえで貢献できる可能性が高い。なお、このワークショップは民博の機関研究「文化人類学の社会的活用」のプロジェクト(「日本における応用人類学の展開のための基礎的研究」)の一部として実施する。

プログラム

Programs&Abstractsダウンロード[PDF:42KB]

第1日目 11月6日(土)
9:30 登録開始
10:00 館長挨拶 (PDF 15KB) 松園万亀雄(国立民族学博物館)
参加者紹介
第1セッション 「開発援助の方針および社会科学の開発援助における役割」
10:30~12:00 Neil Webster氏 「デンマークの開発援助について(1)」 (PDF 193KB)
 (座長) 関根久雄(筑波大)
12:00~13:30 昼食
13:30~15:00 Tomas Kjellqvist氏 「スウェーデンの開発援助について(1)」
 (座長) 白川千尋(新潟大)
15:00~15:30 休憩
15:30~17:00 佐藤寛氏 「日本の開発援助について(1)」
 (座長) 角田宇子(亜細亜大)
18:00 懇親会
第2日目 11月7日(日)
第2セッション 「開発援助のプロジェクトと評価の事例」
10:00~11:00 Neil Webster氏 「デンマークの開発援助について(2)」 (PDF 80KB)
 (座長) 関根久雄(筑波大学)
11:15~12:15 Tomas Kjellqvist氏 「スウェーデンの開発援助について(2)」
 (座長) 白川千尋(新潟大学)
12:15~13:30 昼休み
13:30~14:30 佐藤寛氏 「日本の開発援助について(2)」
 (座長) 角田宇子(亜細亜大学)
14:30~15:00 休憩
第3セッション 「総合討論」
15:00~17:00 「総合討論」
 (座長) 鈴木紀(千葉大学、民博)
(1)第1セッションの基調報告は60分、30分の質疑応答
(2)第2セッションの基調報告は40分、20分の質疑応答
(3)使用言語は英語とする。
(4)大学院生や国際協力機構(JICA)、コンサルタント会社、一般の方々もオブザーバー参加を認め、公開する。

お申し込み・問い合わせ先

国立民族学博物館
  〒565-8511 吹田市千里万博公園10-1
  TEL 06-6876-2151(代表)
  岸上伸啓
  関雄二