研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ
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2004年11月27日(土)
《機関研究成果公開》ワークショップ「ジェノサイド後の社会の再編成―中米グァテマラのケース―」 -
- 日時:2004年11月27日(土) 13:30~17:00
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場所:国立民族学博物館 第6セミナー室
(本館正面より入り、階段を上って2階) - 定員:先着30名 申し込み不要・参加無料
- 主催:国立民族学博物館 (大阪府吹田市千里万博公園10-1)
- 共催:国際交流基金・東京大学大学院総合文化研究科
趣旨
ジェノサイドを経験した社会は、直後の恐怖の記憶やトラウマに縛られる段階から、やがて加害者・被害者間の和解という時間的に長いプロセスを経験することが知られています。この点が、当該社会の開発にとって急務の課題となっており、現代の開発援助のターゲットともなっています。今回のワークショップでは、こうした姿勢で、日本において先端的な研究を進める「ジェノサイド研究の展開」(日本学術振興会「人文・社会科学振興プロジェクト研究事業」領域Ⅱ「平和構築に向けた知の再編」コア研究、代表 石田勇治・東京大学大学院総合文化研究科・助教授)との共催で、ジェノサイドを経験した国であるグァテマラをとりあげ、そこで実践されている開発プログラムを通して、ジェノサイド後の社会の編成を考えてみたいと思います。
ワークショップのプログラム変更のお知らせ
来る11月27日(土)に国立民族学博物館で開催される予定の機関研究国際ワークショップ「ジェノサイド後の社会の再編成―中米グァテマラのケース―」(国際交流基金、東京大学総合文化研究科共催)につきましてプログラムに変更が生じましたので、お知らせ致します。 講演者の一人であるフェルナンド・モスコソ氏(グァテマラ国立考古学民族学博物館)の来日が直前になって突然中止となりました。モスコソ氏は、今回、駐グァテマラ日本大使館の推薦で、国際交流基金の文化人招へいという、大変重みのある待遇で来日される予定でした。夏前より、大使館、基金との間で、滞在スケジュールを調整し、また出張に関しては現地政府からも快諾を受けていたと聞いておりました。中止の理由は、定かではありませんが、政治的問題と聞いております。いずれにしましても、虐殺の問題に直接関与してきた方の証言を聞けなくなってしまったことは残念なことです。
このため、ワークショップのプログラムを別紙の通り、変更することになりました。内容は、従来のタイトル通り、ジェノサイド後の先住民社会における社会の再編成でありますが、講演者の変更により、テーマを先住民教育に絞ることにいたしました。
当初からワークショップへの参加が決定されている米国NGOワールド・ラーニングの上岡直子研究員には、マヤ系先住民社会に対して実施されている言語、文化、伝統、宇宙観を組み込んだバイリンガル教育プロジェクトについて、また新たに講演を引き受けて下さった久松佳彰先生には、同じような内戦を経験した隣国エルサルバドルから導入されたコミュニティによる小学校経営プログラムがグァテマラにおいていかなる効果を上げているか、というテーマについて報告して頂きます。ご関心のある方は、どうぞご自由にご出席いただければと存じます。プログラム ※プログラムを変更しました
13:30~13:40 挨拶と趣旨説明 関雄二 <第1セッション> 司会: 中村雄祐 13:40~14:40 「グァテマラ・マヤ系住民のための平和構築過程としての先住民教育」 上岡直子 14:40~15:40 「グァテマラの共同体経営小学校: PRONADEの事例」 久松佳彰 15:40~16:00 休憩 <第2セッション> 司会: 中村雄祐・上岡直子 16:00~17:00 総合討論 ※なお発表や討論はスペイン語から日本語へと変更致しますが、提示資料は一部英語、もしくはスペイン語となる場合がありますので、ご了承下さい。 報告者
- 上岡直子(ワールド・ラーニング教育社会開発専門家)
- 久松佳彰(東洋大学国際地域学部)
館外参加者
- 飯島みどり(立教大学法学部)
- 大島正裕(在グァテマラ日本大使館)
- 木村秀雄(東京大学大学院総合文化研究科)
- 小泉潤二(大阪大学大学院人間科学研究科)
- 狐崎知己(専修大学経済学部)
- 関雄二(国立民族学博物館研究戦略センター)
- 中村雄祐(東京大学大学院人文社会系研究科)
お申し込み・問い合わせ先
国立民族学博物館
〒565-8511 吹田市千里万博公園10-1
TEL&FAX 06-6878-8252 関 雄二 研究室
e-mail: sekito★idc.minpaku.ac.jp ※★を@に置き換えて送信ください。