国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ

2005年3月24日(木)
《機関研究成果公開》国際シンポジウム「宗教、世俗主義、公共性」

  • 日時:2005年3月24日(木) 10:15~18:00
  • 場所:国立民族学博物館 第4セミナー室
  • 主催:国立民族学博物館
  • 共催:大阪大学21世紀COEプログラム「インターフェイスの人文学」トランスナショナリティ研究プロジェクト
  • ※参加無料・申込み不要
 

趣旨

世界的に著名な人類学者であるタラル・アサド氏(ニューヨーク市立大学)をお迎えして、「宗教、世俗主義、公共性」の題でシンポジウムを開催する。
合衆国における文化や規範の政治化や、フランスにおける世俗主義とイスラムのスカーフ着用運動に代表されるように、文化をめぐる葛藤が近年問題化している。こうした傾向の特徴は、これまではいわゆる第3世界において民族や文化をめぐる紛争が生じていたのが、世界システムの中心部であいついで生じるようになったことである。こうした問題に対して、積極的に関与してきたのは、政治学や政治思想、カルチュラルスタディーズなどの分野であり、人類学は「異文化研究」を標榜してきたせいか積極的な関与は見られず、この領域における知見を得ることは人類学にとって緊急に必要である。
本シンポジウムは機関研究「文化的アイデンティティと公共空間の創出」の成果の発表をかねている。また、現在この機関研究をベースに出版計画をすすめており、本シンポジウムの成果もそこに収録する予定である。

タイムスケジュール

10:00 登録開始
10:30 開会
10:35 シンポジウムの趣旨説明(竹沢尚一郎・民博)
10:45 タラル・アサド「Religions, Secularism, and Public Sphere」
11:45 質疑
12:00 昼食
13:00 臼杵陽(民博)「アラブ/ユダヤ・アイデンティティ」
13:45 質疑
14:00 大澤真幸(京大)「未定」
14:45 質疑
15:00 休憩
15:30 総合討論
17:30 閉会

報告者

  • タラル・アサド(ニューヨーク市立大学)
  • 大澤真幸(京都大学)
  • 臼杵陽(民博)
  • ※英語講演。総合討論には同時通訳が付きます。

コメント・ディスカッサント

  • 関根康正(日本女子大)
  • 池田光穂(熊本大学)
  • 永渕康之(名古屋工業大学)
  • 毛利嘉孝(九州大学)
  • 原友章(静岡大学)
  • 栗本英世(大阪大学)
  • 松田素二(京都大学)

問い合わせ先

  • 国立民族学博物館
  • 大阪府吹田市千里万博公園10-1
  • 国立民族学博物館 研究協力課国際協力係
  • Tel:06-6876-2151(代表)