研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ
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2006年12月9日(土)
~12月10日(日)
《機関研究成果公開》公開ダンス・ワークショップ「ダンスで出会う・ダンスでつながる パート2」 -
チラシダウンロード[PDF:866KB]- 日時:2006年12月9日(土) 11:30~17:30/12月10日(日) 9:30~15:00
- 場所:第3・第5・第7セミナー室およびエントランスホール
- 主催:国立民族学博物館 / 機関研究「多元的共生空間の創成に関する研究」
- 参加費:無料 見学自由
- 代表者:三尾稔(民族社会研究部助教授)
今年もみんぱくでダンス・ワークショップを行います。昨年はじめて開催し、大きな反響をよんだ“博物館でのダンス・ワークショップ”です。 東京を拠点に活動している<みんなのダンスフィールド>のメンバーと、関西からの参加者がみんぱくで出会い、展示場を見学して学んだことや感じ取ったことを創作ダンスで表現します。障害のある人やない人、女性や男性、子どもや大人、ダンスの経験のある人、はじめてダンスをする人・・、さまざまな人がみんぱくの展示にアクティブにかかわりながら、ともに創り、ともに踊る二日間です。
今年のワークショップの目標は「ひらく」です。それぞれの個性を互いにひらく。世界の多様な文化への理解をひらく。そして、みんぱくを社会的アクティビティーの場へとひらく。『みんぱくでダンス!』というユニークな試みが「ひらく」新たな可能性を皆で探ってゆきます。
2日間のワークショップですが、どちらか1日だけの見学でも大歓迎です。教育や福祉、博物館活動に関心のある方、ダンスに興味のある方など、このワークショップのめざすことに関心のある方のご来場をお待ちしています。プログラム
2日間のプロセスは原則として全て公開です。簡単な受付をすませたら、ご自由にご見学下さい。
12月9日(土)
11:30~ 展示見学
1Fエントランスホールに集合
グループに分かれて展示場を見学します。
みんぱくの教員が展示の説明をします。12:30~ 昼食休憩 13:30~ ダンス創作
グループごとに各会場にわかれ、展示場で得た発想をもとにダンスの共同創作に取り組みます。
(会場 2F第3、第5、第7セミナー室)16:00~/th> 中間発表
展示をどのように表現しようとしたのかをグループ同士で見せ合います。
(会場 2F第5セミナー室)17:30 解散 12月10日(日)
9:30~ ダンス・リハーサル
ダンスの共同創作の続き。また午後にそなえてリハーサルをします。
(会場 2F第3、第5、1Fエントランスホール)12:00~ 昼食休憩 13:00~ ダンス・パフォーマンス
皆で創作したダンスを発表します。どんなダンスができるでしょうか?
会場にいらした皆さんと一緒に身体を動かす簡単なワークも行います。
服装などは自由です。ともに身体を動かし、踊ってみませんか?
(会場 1Fエントランスホール)15:30 解散
≪みんなのダンスフィールド≫について
年齢や性別、からだの大小や障害の有無などに関わらず、さまざまな“みんな”が集まり、からだや動きで“共に”表現するダンスグループ。それぞれの個性が響きあうinclusiveなフィールドを目指して、1998年から地域社会での活動を開始した。 誰でも参加できる定期的な活動のほかに、毎年のパフォーマンス(計7回)、学校・児童館等との交流(杉並区・練馬区・三鷹市等)、教育・福祉関係者等を対象とするワークショップ(神奈川県・愛媛県・石川県等)を積極的に展開している。
http://homepage2.nifty.com/co-dance/成果報告
9日は展示場見学をした後、2階第1、第2、第3、第5、第6、第7セミナー室において「アボリジニの岩壁画」と「中国の春節」をテーマにダンスつくりを行い、10日は2階第1,第2、第3、第5、第6セミナー室でリハーサルをし、10日午後にエントランスホールにおいて発表会を行った。
ダンスつくりの参加者は、総計55名、また発表の見学者はおよそ60名ほどであった。取り上げるテーマを絞り込み、事前見学・解説会を実施するなどの事前準備を重ねた結果、ファシリテーターの展示に対する理解が深まり、実際のワークショップでのダンスつくりに際しても適切な助言がなされた。
またワークショップの際にも松山利夫民族社会研究部長、横山廣子助教授が専門研究者の立場から助言し、また実際に参加者とともに身体を動かすなど積極的に参加した。この結果、参加者の展示への理解も深まり、それぞれの文化的背景を踏まえたダンス表現が展開された。一方、参加者からの問いかけに答えたり、参加者のダンスつくりを見学することによって、専門研究者も今後の展示の展開や解説に関して有益なヒントを得ることができた。
チラシその他の告知によって、一般からの参加者が当日ダンスつくりにも参加し、また熱心な見学者が来場して下さった。音響や照明の効果もあり、見学者を魅了するダンス発表会を実施することができ、「博物館でダンス」というユニークな試みを社会的にアピールすることができた。
この成果は、今後の機関研究成果取りまとめのプロセスで発表する予定である。またどの予算枠を使うかは未定ながら来年度もこのワークショップを継続し、博物館を共生の空間として展開する試みを深化させる一方、より積極的な広報活動を行って成果をより広範な人々に訴えることを目指したい。