国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

スタッフの紹介

三尾稔
三尾稔MIO Minoru
グローバル現象研究部・教授
専門分野
  • 文化人類学・南アジア研究
各個研究
  • インド西部における宗教と文化の変容に関する人類学的研究
個人ホームページ

略歴

  • 東京大学大学院総合文化研究科文化人類学専攻博士課程退学。
  • 東京大学教養学部助手、東洋英和女学院大学社会科学部専任講師、東洋英和女学院大学社会科学部助教授、東洋英和女学院大学国際社会学部助教授を歴任。
  • 2003年より民博。

専門分野

  • 文化人類学 宗教人類学 南アジア地域研究
  • 1)インドにおける宗教とアイデンティティー
  • 2)インドの宗教ナショナリズムと生活宗教的実践との関係
  • 3)インド都市部を中心とした祭礼の変容

研究のキーワード

ラージャスターン州メーワール地方(インド)、グジャラート州(インド)、ヒンドゥー、ムスリム、文化人類学、宗教人類学、南アジア地域研究

現在の研究課題

  • 南アジアにおける多様な宗教伝統の共生に関する研究
  • インドのナショナリズムと宗教の関係に関する研究
  • インドの大衆消費社会化と祭礼の変容に関する研究

所属学会

日本文化人類学会、日本南アジア学会

主要業績

2015
Minoru Mio, Crispin Bates (eds.) "Cities in South Asia. London:Routledge."
2015
三尾稔・杉本良男 編「現代インド6 環流する文化と宗教」東京、東京大学出版会
2010
出口顕・三尾稔 編「人類学的比較再考」(国立民族学博物館調査報告90)大阪、国立民族学博物館

館外活動(大学教育、社会活動等)

京都大学地域研究統合情報センター 運営委員
日本南アジア学会 理事
日本文化人類学会 評議員
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究員(共同研究プロジェクト「社会文化動態の比較研究-北部南アジアの動きから」共同研究員)

代表者を務めた研究プロジェクト

経歴詳細

学歴
  • 1986 東京大学教養学部教養学科第一文化人類学専門課程卒業
  • 1988 東京大学大学院社会学研究科文化人類学専攻修士課程修了
  • 1992 東京大学大学院総合文化研究科文化人類学専攻博士課程退学
職歴
  • 1992 東京大学教養学部 助手
  • 1995 東洋英和女学院大学社会科学部専任講師
  • 1999 東洋英和女学院大学社会科学部助教授
  • 2001 東洋英和女学院大学国際社会学部助教授(学部名称変更)
  • 2003 国立民族学博物館博物館民族学研究部助教授
  • 2004 国立民族学博物館民族社会研究部助教授
  • 2008 国立民族学博物館研究戦略センター准教授
  • 2016 国立民族学博物館先端人類科学研究部准教授
学位

社会学修士(1988 東京大学大学院社会学研究科)

研究詳細

南アジアにおける多様な宗教伝統の共生に関する研究
インドのナショナリズムと宗教の関係に関する研究
インドの大衆消費社会化と祭礼の変容に関する研究

多様な宗教伝統が交錯する南アジアでは、長い時間をかけて各々の伝統が相互に影響を与えあい、豊かな宗教文化が育まれてきました。一方、近代以降宗教信仰と社会的アイデンティティーを関連させ自他の区別を厳格に求める思潮の影響のもとで、宗教伝統の異なる他者を許容しがたい敵として暴力的に排除しようとする主張が勢力を増しているのも事実です。どの宗教も隣人愛を強調するのに、異なる宗教・宗派間で暴力的な対立や紛争が生じるのはなぜか。そこにはどのような要因が働くのか。紛争・対立を回避して、多様な宗教伝統が共生する社会はどのように維持できるか。これらが私の最も大きな課題です。

1999年1月に開催された地域研究企画交流センター主催の特別共同研究「国家と民族集団」第3回国際シンポジウムでは、インド西部ラージャスターン州のメーワール地方のあるスーフィー聖者廟を事例に、異なる宗教伝統を背景とした多様な信仰実践が共存してきた信仰の場がアイデンティティー・ポリティクスの場へと変貌してゆく過程を民族誌的調査に基づいて発表し、そこに働く要因について考察しました。

前任校の東洋英和女学院大学では様々な専門分野の教員が「共生」をテーマに各々の授業をゆるやかに連携させ、学生に多角的に考えさせる授業プロジェクトを3年間にわたって主催してきました(詳しくは[東洋英和女学院大学・連携授業の試み─「共生」という視点から─] のサイトをご覧下さい)。この経験を踏まえ、民族学博物館では共同研究「時間的枠組みと多元的共生社会に関する研究」に参加し、人々の生活に密着した信仰の場において様々な宗教伝統が共生する基盤がどのように形成されてきたのかを考えています。

経済自由化によって1990年代以降インドは急速な経済発展を遂げ、都市部を中心に情報社会化・消費社会化が急激に進んでいます。それと同時進行するかのように、インド西部の都市部では新しい祭礼が突然始められ大人気を博するという現象が起こっています。このことは上に述べた暴力的な宗教紛争の頻発とも関連がありそうです。経済的な豊かさの実現と社会不安、宗教の復興、これらはどのような因果関係にあるのでしょうか。私が参加しているもう1つの共同研究「インドの『ミドル・クラス』:その歴史的性格と現在」では、上に述べた問題のより具体的で現代的な表れとして、都市における宗教の復興という現象を考察しています。

業績詳細

編著
2015
Human and International Security in India. Minoru Mio, Crispin Bates, Akio Tanabe (eds.) London:Routledge.
2015
『現代インド6 環流する文化と宗教』三尾稔・杉本良男編東京、東京大学出版会
2015
Cities in South Asia. Minoru Mio, Crispin Bates (eds.) London:Routledge.
2015
『英領インドにおける諸宗教運動の再編 コロニアリズムと近代化の諸相』、京都、三尾稔・山根聡編 人間文化研究機構地域研究間連携研究の推進事業「南アジアとイスラーム」
2011
『インド ポピュラー・アートの世界 近代西欧との出会いと展開』三尾稔編 千里文化財団
2010
『人類学的比較再考』(国立民族学博物館調査報告90)出口顯・三尾稔編 大阪:国立民族学博物館。
2010
『南アジア地域における消費社会と都市空間の変容に関する文化人類学的研究』(2006年度~2009年度科学研究費補助金(基盤研究(A)研究成果報告書)三尾稔編 大阪:国立民族学博物館
2008
『インド刺繍布のきらめき―バシンコレクションに見る手仕事の世界』三尾稔・金谷美和・中谷純江編 京都:昭和堂。
2005
『装うインド―インド サリーの世界』杉本良男・三尾稔責任編集 千里文化財団。
共著書
2016
「2015年ネパール震災後のインド系NGO団体による活動に関する民族誌的調査報告」矢田部龍一編『科学研究費報告書2015年ネパール地震と地震災害に関する総合調査』愛媛大学。97-110。
2015
Community of retrospect: spirit cults and locality in an old city of Rajasthan. in Minoru Mio, Crispin Bates (eds.) 2015 Cities in South Asia. London:Routledge.pp.210-227
2015
(Akio Tanabeと共著)Epilogue: human and international security in an age of new risks and opportunities. in Minoru Mio, Crispin Bates, Akio Tanabe (eds.) 2015 Human and International Security in India. London:Routledge. pp.175-184.
2015
「宗教のポリトロピー」三尾 稔、杉本良男(共編)2015 「現代インド6 環流する文化と宗教」東京、東京大学出版会。327-348ページ。
2015
「「序章 『環流』するインド」三尾 稔、杉本良男(共編)2015「現代インド6 環流する文化と宗教」東京、東京大学出版会。3-24ページ。
2012
「ネットワークとしてのカースト」金 基淑(編)『カーストから現代インドを知るための30章』pp.24-25, 東京:明石書店
2012
「クマーワット<ラージャスターン州>-カーストの『生成』」 金 基淑(編)『カーストから現代インドを知るための30章』pp.48-58, 東京:明石書店
2012
「ラーム・レワリ-カースト・アイデンティティの誇示の場」金 基淑(編)『カーストから現代インドを知るための30章』pp.155-156, 東京:明石書店
2012
「ラージプート<ラージャスターン州>-『伝統』を生きる人びと」金 基淑(編)『カーストから現代インドを知るための30章』pp.157-165, 東京:明石書店
2012
「インド西北部」 立川武蔵・杉本良男・海津正倫(編)『朝倉世界地理講座-大地と人間の物語- 4南アジア』pp.183-192, 東京:朝倉書店
2011
「民衆ヒンドゥー教とは何か」鈴木正崇編『南アジアの文化と社会を読み解く』pp.35-68, 東京:慶應義塾大学出版会。
2010
「都市の消費文化」田中雅一・田辺明生(編)『南アジア社会を学ぶ人のために』pp.224-235, 京都:世界思想社。
2009
Young Men's Public Activities and Hindu Nationalism: Naviyubak Mandals and the Sangh Parivar in a western Indian town. In D. Gellner(ed.) Ethnic Activism and Civil Society in South Asia, pp.27-56. New Delhi: Sage.
2010
「序 人類学的比較再考」出口 顯・三尾 稔編『人類学的比較再考』(国立民族学博物館調査報告90)pp.1-22, 大阪:国立民族学博物館。
2010
「人類学における比較とナショナリズム―比較に視線の転回を求めて」出口 顯・三尾 稔編『人類学的比較再考』(国立民族学博物館調査報告90)pp.149-172, 大阪:国立民族学博物館。
2010
「『追憶』のコミュニティ―ラージャスターン州ウダイプルにおける憑霊カルトとローカリティの再構築」三尾 稔編『南アジア地域における消費社会化と都市空間の変容に関する人類学的研究』(2006年度~2009年度科学研究費補助金(基盤研究(A)研究成果報告書)pp.232-358, 大阪:国立民族学博物館。
2009
「ヒンドゥー教」日本文化人類学会編『文化人類学事典』pp.454-455、東京:丸善。
2008
「グジャラート大震災とNGO」林勲男編『アジア・太平洋地における自然災害への社会対応に関する民族誌的研究』(2004年度~2007年度科学研究費補助金・基盤研究(A)研究成果報告書)pp.43-66。
2008
「ビール―揺らぐアイデンティティの境界線」綾部恒雄監修、金基淑編『講座 世界の先住民族ファースト・ピープルズの現在3 南アジア』pp.97-111、明石書店。
2007
Public Space, Voluntary Associations, and Hindu Nationalism: Changing Urban Festivals in Udaipur, Rajasthan. In H.Ishii, D.Gellner and K.Nawa (eds.) Political and Social Transformations in North India an Nepal, pp.239-262. Manohar.
2003
「現代インドにおける宗教の変容」小谷汪之・押川文子編『叢書現代南アジア 第5巻 社会・文化・ジェンダー』東京大学出版pp.37-62
2000
「カルベーリアー」「ボーパ」「マハージャン」「メオ」「ラージプート」綾部恒夫監修『世界民族事典』弘文堂(項目執筆)
1997
「人びとと神霊の交流-超自然の環境」小西正捷編 『暮らしがわかるアジア読本 インド』河出書房新社 pp.106-112
1995
「異界への道標-神と人をつなぐボーパ-」小西正捷監修 『原インドの世界 生活・美術・信仰』東京美術 pp.124-131
雑誌論文
2011
「『環流』する『インド文化』-グローバル化する地域文化への視点」『民博通信』132: 2-7。
2007
「郊外型ショッピングモールの登場」『季刊民族学』120:20。
2007
「道路を飼い慣らす インド交通事情」『季刊民族学』120:24。
2007
「ヒンドゥー祭礼の変容 インド北西部の事例」『季刊民族学』120:30-31。
2005
「スーフィー聖者廟信仰と宗教アイデンティティー」『歴史学研究』809:1-14。
2004
Looking for Love and Miracles: Multivocal Composition and Conflicts among Believers in a Sufi Mausoleum Festival of Rajasthan, India.『国立民族学博物館研究報告』29(1) 21-41,国立民族学博物館。
2004
「東洋英和女学院大学卒業生のライフコースについて」有田富美子・野口晴子・林文・三尾稔『東洋英和女学院大学人文・社会科学論集』21:41-126。
2004
「外川昌彦著『ヒンドゥー女神と村落社会-インド・ベンガル地方の宗教民俗誌』(書評)『民族學研究』68(4):592-595。
2003
「ムスリムとヒンドゥー、敵対と共存の諸相」『季刊民族学』106:46-49。
2002
「聖者廟空間におけるアイデンティティー・ポリティクスの生成とその回避-インド・ラージャスターン州メーワール地方のスーフィー的聖者廟の事例-」『国立民族学博物館研究報告』26巻4号pp.603-662
2002
「祭礼の『復興』-ラージャスターン州ウダイプールにおける都市的祭礼の継承と創造」関根康正編著『南アジア地域における経済自由化と『宗教空間』の変容に関する人類学的研究:生活宗教に探る「宗教対立」解消の方途』(1999~2001年度科学研究費補助金基盤研究(A)(2)研究成果報告書)日本女子大学pp.44-61
2000
「ラージャスターンの一スーフィー聖者廟におけるコミュナリズム」『東洋文化』第80号pp.139-190
2000
National Discourse and Local Conflict: How Modernity Intervened in a Conflict over the Administration of a Sufi Saint’s Mausoleum in Mewar, Rajasthan. In H. Kotani, T. Fujii and F. Oshikawa (eds.) Fussing Modernity: Appropriation of History and Political Mobilization in South Asia. (JCAS Symposium Series 11), pp.131–146. Osaka: National Museum of Ethnology.
1999
Faith, Identity and Communal Discourse: Some Ethnological Considerations on the Conflicts over the Administration of a Sufi Saint's Mausoleum in Rajasthan. In Steering Committee of the Research Project Institutions, Networks and Forces of Change in Contemporary South Asia (ed.) Rituals as Popular Culture: towards Historico-Anthropological Understanding of Modern Indian Society, pp.1–57.
1998
「ヒンドゥー・ムスリムアイデンティティーをめぐるミクロポリティクス-インド・ラージャスターンにおける聖者廟管理権紛争の事例分析-」『東洋英和女学院大学 人文・社会科学論集』第12号pp.1-48
1994
「ラージャスターンにおける儀礼演劇の社会的構成-トライバル・グループ・ビールの舞踊儀礼を中心として-」『南アジア研究』第6号 pp.30-55
1994
「女神祭祀の変容-インド・ラージャスターン州メーワール地方の事例から」『民族学研究』58巻4号 pp.334-355
エッセイ・講演など
◇ 事典の編集と項目執筆
2015
 
『世界民族百科事典』、東京、丸善出版、国立民族学博物館編 において
中項目「宗教・信仰」(127-163ページ)の編集、扉の執筆
小項目「ディアスポラ・ナショナリズム/遠隔地ナショナリズム」(76-77ページ)、「ヒンドゥー・ナショナリズム」(78-79ページ)、「分類される『宗教』」(128-129ページ)
以上3項目の執筆
◇ 新聞、雑誌等の記事執筆
2016
 
「ハヌマーン-神になったサル」『月刊みんぱく』2016年1月号6ページ。(2016.1.1)
2016
 
「文化のグローバル化がもたらすこと」『現代インド・フォーラム』2016年冬季号 10-16ページ。(2016.1月)
2015
 
「インドの『ピジャ』」(考える舌18)京都新聞(2015.10.7)
2015
 
「カバディのプロスポーツ化」みんぱくe-news(2015.10.1)
2015
 
「交錯する豊かな宗教伝統」『月刊みんぱく』2015年6月号 4ページ。(2015.6.1)
2015
 
「躍動する南アジアへ」『月刊みんぱく』2015年6月号 2-3ページ。(2015.6.1)
2015
 
「問われる故郷と祖国の意味 映画「ミルカ」で考える印パ問題」産経新聞夕刊(2015.2.3)
2014
 
「めざせ!プロクリケットプレーヤー」『毎日小学生新聞』“みんぱく世界の旅インド(4)”(2014.6.7)
2014
 
「牛と一緒に暮らす人びと」『毎日小学生新聞』“みんぱく世界の旅インド(3)”(2014.5.31)
2014
 
「インド人はことばの天才!?」『毎日小学生新聞』“みんぱく世界の旅インド(2)”(2014.5.24)
2014
 
「インドの人はカレーが大好き?」『毎日小学生新聞』“みんぱく世界の旅インド(1)”(2014.5.17)
2013
 
「東の国から来たスパイ」『毎日新聞』夕刊“旅・いろいろ地球人”(2013.11.21)
2012
 
「ポンプの功罪」 『毎日新聞』夕刊 ”旅・いろいろ地球人” 4月19日
2011
 
「『神さま絵画』の今日」『月刊みんぱく』2011年12月号p.6
2011
 
「カラーウ-出家修行者のゲタ」『月刊みんぱく』2011年11月号p.7
2011
 
「ノーラットリー インドの変化をうつしだす祭礼」『月刊みんぱく』2011年10月号pp.20-21
2011
 
「インド ポピュラー・アートの世界」『月刊みんぱく』2011年9月号pp.14-15
2011
 
「神さまカレンダー」『毎日新聞』夕刊"旅・いろいろ地球人"9月15日
2011
 
「インドの『正月』」『トイロビジネス』2011年1月号: 1。
2010
 
「インド大躍進の光と影 『現代インド地域研究』プロジェクト」『月刊みんぱく』2010年9月号: 10-11。
2010
 
「お墓のないはなし」『毎日新聞』夕刊"旅・いろいろ地球人"9月8日
2010
 
MINDAS: Minpaku Contemporary India Area Studies. Minpaku Anthropology Newsletter 31: 9-10.
2009
 
「遊歩道 クリケットとお国柄」『毎日新聞』4月15日夕刊。
2009
 
「遊歩道 民主主義のコスト」『毎日新聞』5月20日夕刊。
2009
 
「遊歩道 『4代目』の課題」『毎日新聞』6月17日夕刊。
2009
 
「遊歩道 『好天』を待ちながら」『毎日新聞』7月15日夕刊。
2009
 
「遊歩道 友達の輪!」『毎日新聞』8月19日夕刊。
2009
 
「遊歩道 邪視と生活の知恵」『毎日新聞』9月16日夕刊。
2009
 
「旅・いろいろ地球人 涼を飲む(8) 生涯最高の乳酸飲料」『毎日新聞』9月30日夕刊。
2009
 
「地球ミュージアム紀行 サンスクリティ博物館群 / インド・ニューデリー コレクターの熱意の賜物」『月刊みんぱく』33(12): 10-11。
2010
 
「ガンディーと断食」『季刊民族学』131:32。
2010
 
「共同研究:南アジアにおける都市の人類学的研究 変貌するインドの都市を多角的にとらえる」『民博通信』 128: 20-21
2008
 
「異文化を学ぶ 労働と宗教(2) プジャがなければ始まらない」『毎日新聞』4月9日夕刊。
2008
 
「『紋切型』が見逃す社会変容」『産経新聞』7月3日夕刊。
2008
 
「書架はいざなう 読んで旅するインドの時空」『季刊民族学』125:104。
2008
 
「異文化を学ぶ 陸を越え海を渡ったモノ(5) インドの『紅茶宣伝隊』」『毎日新聞』9月3日夕刊。
2008
 
「みんぱくのオタカラ―ガネーシャ神像さまざま」『みんぱくe-news』88。
2009
 
「World Watching from India―テロとテレビ放送」『みんぱくe-news』91。
2009
 
「共存する『多』と『他』」『毎日新聞』2月13日夕刊。
2009
 
「フィールドで考える 憑依のリアリティ」『月刊みんぱく』33(3):22-23。
2008
 
Transformation of a Dance Festival and the Reshaping of Locality. MINPAKU Anthropology Newsletter 26: 1-3
2003
「新刊レビュー 宗教による文明化のパラドックス」『民博通信』100号p.25
2000
「ガネーシィの死、またはパルダーの向こう側」『コッラニ』16号pp.15-20
1994
「民族の知恵-ゆりかご-」『季刊民族学』67号p64
1993
「書評『Patrons, Devotees and Goddesses』」『民族学研究』57巻4号pp.468-471
◇ 講演など
2011
 
「異文化と暮らす-インドから学んでいること-」長野県立松本深志高等学校(深志尚学塾講演会)(2011.10.15)
2010
 
「民衆ヒンドゥー教とは何か」慶応義塾大学東アジア研究所(2010.5.19)
2009
 
「インド西部地震被災地のNGO活動」国際交流基金異文化理解講座「アジア理解講座 災害に向き合うアジアの人々」(2009.3.18)
2008
 
「『多様の国』インドを生き抜く知恵」関西電力アジア理解勉強会(2008.8.26)
2008
 
「シリーズ『人類学者×人類学者』(2)フィールドで人類学すること―マリノスキーの切りひらいた新地平」第361回国立民族学博物館友の会講演会(2008.7.5)
2007
 
「ネットワーク社会インドのゆくえ」第179回国立民族学博物館友の会午餐会、ホテル阪急インターナショナル(2007.9.27)
2007
 
「インドの社会変動―街の暮らし、村の暮らし」第345回みんぱくゼミナール(2007.1.20)
2000
「メディアの変容とヒンドゥー信仰のかたち」(国際交流基金アジアセンターアジア理解講座『南アジアの20世紀』で講演)
口頭発表等
2016
“Professor Srinivas and the development of social anthropological village study of India in Japan”at The International Workshop on M.N.Srinivas and Sociology of India. Delhi School of Economics, University of Delhi.(2016.2.26)
2014
“Circum-Terrestrial Movements and Its Global Impacts.” 2014年度現代インド地域研究国際全体集会”Perspectives, Dialogues and Challenges: India, Japan and the Making of Modern Asia”, India Habitat Centre, New Delhi, India(2014.12.14)
2014
“Enchantment of the Past: Nature of‘Faith through Things’in the Worrier's Spirits' Cult of Southeastern Rajasthan” 現代インド地域研究国立民族学博物館拠点 2014年度国際研究ワークショップ、 国立民族学博物館(2014.10.11)
2012
「異文化展示と共創表現」 『ミュージアムと共創~表現で出会う、表現でつながる~』早稲田大学西早稲田キャンパス63号館(2012.3.19)
2012
"Opening Address", Diversity-driven Path of Economic Development; Small Scale Production, Commodity Consumption and Socio-cultural Representation in Modern India. London; London School of Economics and Political Science.(2012.1.28)
2011
「みんぱくの展示物を学校教育の現場へ-金沢での表現教育の実践報告-」『民族学博物館における表現創出を活用した異文化理解プログラムの開発~多元的な場での"気づきの深化"のデザイン化』(2011.12.26)
2011
"Opening Address", Media and Power in Contemporary South Asia, 国立民族学博物館(2011.12.17)
2011
「都市研究とシェーカーワト地域」(分科会『19世紀後半から20世紀初頭の地域社会におけるマールワーリー・プレゼンス』コメント)、日本南アジア学会第24回全国大会、大阪大学豊中キャンパス(2011.10.2)
2011
「『環流』するインドの宗教を人類学する」『現代インド・南アジアセミナー』東京大学本郷キャンパス(2011.9.25)
2011
「表現ワークショップに異文化理解の視点をどのように組み込むのか」『民族学博物館における表現創出を活用した異文化理解プログラムの開発~多元的な場での"気づきの深化"のデザイン化~』(2011.3.10)
2010
「民族学博物館における『フォーラム型』展示の意味と課題」『民族学博物館における表現創出を活用した異文化理解プログラムの開発~多元的な場で"気づきの深化"のデザイン化~』(2010.11.28)
2010
'Community of Retrospect: spirit cults in an old city of Rajasthan and the reconstruction of locality', The City in South Asia(2010.7.19)
2010
'Keynote Speech', The City in South Asia(2010.7.18)
2009
「『宗教:運動と変容』に関する予備的考察―ヒンドゥーを事例として」人間文化研究機構プログラム「現代インド地域研究」2009年全体集会、京都大学稲盛財団記念館(2009.12.5)
2009
「研究総括:今後の成果とりまとめに向けて」『南アジアにおける都市の人類学的研究』国立民族学博物館(2009.10.24)
2009
講演題目「インド西部の暮らしと信仰―包括と分割のはざまで」国立民族学博物館公開学術講演会「激動するインド世界―人びとの暮らしから読みとく」毎日新聞社オーバルホール(2009.3.19)
2008
国立民族学博物館研究フォーラム「インド西部における刺繍工芸の現状と将来―手仕事・グローバリゼーション・NGO」企画、主催および総合司会(2008.11.3)
2008
「憑きものと『のり』-つながりの媒体として憑依を考える」『博物館における多元的な場での表現創出およびその支援に関する研究―「出会う」「つながる」「表す」の循環的アプローチのデザイン』(2008.10.11)
2008
「中間総括と今後の展望」『南アジアにおける都市の人類学的研究』(2008.7.12)
2006
「問題提起およびインド西部の都市の変容に関する調査報告」『南アジアにおける都市の人類学的研究』(2006.12.16)
2005
「変わるインドの都市と人びと」第329回国立民族学博物館友の会講演会(2005.11.5)
2005
“Naviyuvak Mandals and Sangh Parivars: Young Men’s Public Activities and Hindu Nationalism in a western Indian Town.”国際シンポジウム「Activism and Civil Society in South Asia, with Special Reference to Nepal and Sri Lanka」Oxford大学(2005.06.26)
2004
「インド 祈りのかたち」芦屋公民館講座において(2004.12.10)
2004
民族学博物館公開研究フォーラム「アジアにおける都市化と宗教の変容」主催(2004.6.29)
2004
“Public Space, Voluntary Associations, and Hindu Nationalism: Changing Urban Festivals in Udaipur, Rajasthan.” 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所主催の国際シンポジウム Social Dynamics in Northern South Asia.(2004.6.26)
2000
“Conflicting Identities and Levels of Ritual Participation in a Sufi Mausoleum Cult of Rajasthan, India.” 2000 Annual Meeting of the American Folklore Society at Columbus, Ohio.
1998
「人類学的ヒンドゥー王権論の未来のために」第11回南アジア学会研究大会(於 東京都立大学)
1994
「ヴァイラヴァ神信仰の複相-インド・ラージャスターン州村落部の事例から」第28回日本民族学会研究大会(於 東北大学)
1991
「ウダイプール地域におけるカースト・女性・シャーマン」第45回日本人類学会・日本民族学会連合大会(於 東京大学教養学部)
展示活動
2015
南アジア展示場の新構築(2015年3月19日オープン)南アジア展示チーム責任者
2011
企画展「インド ポピュラー・アートの世界 近代西欧との出会いと展開」国立民族学博物館企画展示場A 全体責任者(2011.9.22-11.29)
2008
企画展「インド刺繍布のきらめき―バシンコレクションに見る手仕事の世界」国立民族学博物館 全体責任者(2008.10.9-2009.3.31)
映像音響資料の制作・監修
2016
マルチメディア番組「ラージャスターン州メーワール地方の暮らしと信仰」(追加編集の監修)
2016
「沖守弘インド写真データベース」(国立民族学博物館データベース。館内公開用)
2015
『みんぱく映像民族誌 第15集 ラージャスターンの結婚式』
2015
以下のビデオテーク番組のヒンディー語版の監修(Shyam. S. Kumawatと共同監修)
「バスニ・カラン村の領主のくらし」「ウダイプルの婚礼」「ラージャスターンの結婚式」「バスニ・カラン村の女神祭礼」「ウダイプルのホーリー祭」「ウダイプルの女神祭礼」「ラージャスターンの戦士の霊 サガスバウジー」
2015
以下の電子ガイドの監修
「ホーマ儀礼」「ヒンドゥーの神々」「憑依」「ゾロアスター教徒の儀礼」「ナヴァラートリー」「北インドの婚礼」「食文化」「インドの雑踏」
2011
長編番組『ウダイプルの女神祭礼』
2011
短編番組『バスに・カラン村の女神祭礼』『バスニ・カラン村の領主のくらし』『ラージャスターンの戦士の霊 サガスバウジー』
2011
マルチメディアコンテンツ『ラージャスターン州メーワール地方のくらしと信仰』
2007
長編番組制作『九日間の夜―インド・グジャラートの女神祭礼ナヴァラートリー』『カッチのナヴァラートリー祭礼』『らくだとともに生きる―インド・ラバーリーの人びとのくらし』『インドの染色職人カトリー―カッチ地方の絞り染めと更紗』
2007
ビデオテーク番組制作『伝統のガルバ』『ミラー刺繍と祭り』
その他(シンポジウム等実施、広報・社会活動)
2015
映画『聖者たちの食卓』解説、箕面市芝楽広場(2015.10.30)
2015
みんぱく映画会(インド映画特集)『勇者は花嫁を奪う』解説(2015.8.8)
2015
「忠実再現!インド西部の刺繍布―展示資料の模写に挑戦」講師(ワークショップ インド刺繍とインドのくらし)、国立民族学博物館(2015.6.28)
2015
「くらしに息づく豊かな宗教伝統―南アジアの新展示から」みんぱくウィークエンドサロン(2015.5.3)
2015
映画『聖者たちの食卓』解説、萬福寺(2015.4.5)
2015
みんぱく公開講演会『いやし旅のウラ?おもて?-現代アジアツーリズム考』企画、パネルディスカッションの司会 毎日新聞オーバルホール(2015.3.20)
2014
みんぱく公開講演会『無形文化遺産 選ぶ視点 選ばれる現実』総合司会 日経ホール(2014.11.4)
2014
「ヒンドゥー教世界の神々のイメージ」、みんぱくウィークエンドサロン、国立民族学博物館(2014.10.5)
2014
みんぱく映画会『マイネーム・イズ・ハーン』解説(2014.5.31)
2014
みんぱく公開講演会「働き者とマナケモノ!?-『はたらきかた文化論』」(総合司会)、毎日新聞オーバルホール(大阪市北区梅田)(2014.3.20)
2013
みんぱく公開講演会「ミャンマー 刻んだ歴史 未来へのまなざし」(企画、パネルディスカッション司会)、日経ホール(東京都千代田区大手町)(2013.10.25)
2013
「インドの婚礼のいま」、みんぱくウィークエンドサロン(2013.10.6)
2011
教育現場における授業実践(2)『表現で出会う・表現でつながる~ワヤン・クリ~』石川県立ろう学校(2011.11.21-11.22)
2011
「国際研究フォーラム 近現代インドにおけるナショナリズムと大衆文化」(国立民族学博物館)の企画・実施・司会(2011.11.5)
2011
「インド文化研究セミナー 階段井戸:インドの水利建築、その文化社会的意義」(京都大学本部キャンパス)の企画・実施・司会(2011.11.4)
2011
教育現場における授業実践(1)『表現で出会う・表現でつながる~インド刺繍~』金沢大学人間社会学域学校教育学附属小学校(2011.10.13-10.14)
2011
みんぱくウィークエンド・サロン「神さまカレンダーの使い道」(2011.10.16)
2011
『インド刺繍-思いと出会う・願いでつながる-』副代表 国立民族学博物館(2011.6.5)
2011
「みんぱくラジオ-世界を語る」ラジオ大阪(2011.3.16)
2010
「インド 歓喜の調べ-ラージャスターンの民俗音楽」国立民族学博物館の企画・司会・解説(2010.8.1)
2010
「みんぱくラジオ-世界を語る」ラジオ大阪(2010.7.7)
2010
「みんぱくラジオ―世界を語る」ラジオ大阪(2010.3.3)
2009
みんぱくウィークエンドサロン「インドの街を歩く」(2009.11.8)
2009
「みんぱくラジオ―世界を語る」ラジオ大阪(2009.11.4)
2009
国立民族学博物館研究公演「インド 大地のひびき―ラージャスターンの民俗音楽」企画・主催・総合司会(2009.2.28)
2009
「みんぱくラジオ―世界を語る」ラジオ大阪(2009.1.17)
2009
みんぱくウィークエンド・サロン「布がむすぶ社会生活―インド」(2009.3.22)
2008
機関研究「多元的共生空間の創生に関する研究」関連公開ダンス・ワークショップ『ダンスで出会う ダンスでつながる パート3』実行委員長、国立民族学博物館(2008.3.22-3.23)
2008
「民博ダンス・ワークショップの実践―その可能性と課題」第207回みんぱく研究懇談会(2008.1.23)
2006
「公開ダンスワークショップ:ダンスで出会う、ダンスでつながる パート2」国立民族学博物館(2006.12.9-12.10)