国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2008年3月22日(土) ~3月22日(土)
《機関研究成果公開》国際協力のための実践人類学ワークショップ「青年海外協力隊と文化人類学」

  • 日時:2008年3月22日(土) 13:30~17:30
  • 場所:国立民族学博物館 第4セミナー室
  • 参加費:無料
  • お申込み・お問合せ先:参加希望者は下記のメールまたはファックス番号にて、国立民族学博物館・鈴木 紀まで氏名・所属を明記のうえ申し込んでください。
    →メール motoi@idc.minpaku.ac.jp
    →ファックス:06-6878-7503
 

趣旨

実践人類学の目的は、人類学的知識を用いて人類の直面する諸問題を解決するための方法を探ることである。国際協力のための実践人類学は、人類学の視点や方法を用いて開発途上地域の人々の経済/社会開発の推進に貢献するとともに、開発自体のイデオロギーと実践を人類学的な研究対象とし、よりよい国際協力のあり方に関する建設的な提言をおこなうことを目的とする。

青年海外協力隊(JOCV)は1965年の発足以来、延べ派遣隊員数は3万人を超えている。隊員は通常2年間開発途上国に滞在し、配属された組織のメンバーや地域住民との対面的な交流を通じて専門技術の指導を行う。その仕事にはまさに異文化理解、異文化交流という側面があり、文化人類学のフィールドワークと類似する経験も含まれる。本ワークショップの目的は、青年海外協力隊と文化人類学の互恵的な関係を確認し、双方の関係者の理解を深める点にある。そのためには、文化人類学の知識が青年海外協力隊の任務遂行にどのように寄与するかという問題、および青年海外協力隊の経験が文化人類学の発展にどのように寄与するかという問題をあわせて検討したい。

プログラム

2006年1月8日(日)
13:30 開会
13:30 趣旨説明(鈴木紀・国立民族学博物館)
13:40 青年海外協力隊の現状と文化人類学への期待(結城史隆・白鴎大学)
14:20 青年海外協力隊から国際協力専門家へ(高砂 大・JICA)
15:00 青年海外協力隊から文化人類学へ(白川千尋・国立民族学博物館)
15:40-16:00 休憩
16:00 青年海外協力隊ビデオ上映
16:20 パネルディスカッション
 司会: 鈴木紀
 パネリスト: 結城史隆、高砂大、白川千尋、村田晶子(国立民族学博物館外来研究員)、佐藤敦(千葉大学大学院)
17:30 終了