国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ

2007年2月17日
公開共同研究会「医療、介護と多元的共生空間―セラピー、ケアリングの現場から考える―」

  • 日時:2007年2月17日(土) 13:30~18:00
  • 場所:国立民族学博物館2F 第3セミナー室
  • 代表者:横山廣子
  • ※準備の都合上、参加希望者方は必ず事前にメールあるいはFAX
     で連絡し、受付確認連絡を受け取った上で参加してください。
     先着順に受け付けます。
     連絡先:横山廣子 FAX 06-6878-8297
         yokoyama●idc.minpaku.ac.jp
         (●を@でおきかえてください)
 

共同研究「多元的共生空間の創成に関する研究」は、さまざまな人々が共に生活し、他者との関係の中で各人の可能性を伸ばしていけるような社会的空間(場)は、どのようにありうるか、どのように生み出せるか、を考えようとするものです。この研究の目的、組織、これまでの活動などの詳細については、共同研究会のホームページをご参照ください。 今回の研究会では、ちんどんセラピーやケアリングクラウンといった仕掛けが人々にどのような働きかけをするのか、それによってそこにどのような空間が生まれるのか、仕掛けが働きを左右する種々の要因、仕掛けが生み出す空間の多元的共生空間としての可能性などを話し合いたいと思います。

プログラム

13:30~15:20 馬場雄司(三重県立看護大学教授)
 「"笑い"の『ちんどんセラピー』における多元的共生空間」
質疑応答・討論
15:40~17:30 高田佳子(株式会社アートランド代表取締役、桜美林大学・加齢発達研究所研究員)
 「多元的共生空間におけるトリックスター"ケアリングクラウン"の活動報告」
質疑応答・討論
17:30~18:00 総合討論

報告者の紹介

馬場雄司氏は、タイ、中国雲南などをフィールドに、宗教、民族芸能、観光化と工芸など幅広く研究されてこられましたが、近年は、日本とタイの高齢者の活動の比較や、音楽や芸能による癒しの研究にも取り組んでおられます。

高田佳子氏は、「ケアが必要な人のところにクラウンが訪問し、時間を共有することで、接する人のWell Being を高める(ケアリングクラウン研究会のホームページ掲載文参照)」ケアリングクラウンの日本での実践的活動を長年、推進され、老年学研究にも携わってこられました。