国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ

2007年3月3日(土)
公開共同研究会「共生型集住の可能性―家族・コミュニティ・地域・環境の視点から―」

  • 日時:2007年3月3日(土) 13:30~18:00
  • 場所:国立民族学博物館2F 第3セミナー室
  • 代表者:横山廣子
  • ※準備の都合上、参加希望者方は必ず事前にメールあるいはFAX
     で連絡し、受付確認連絡を受け取った上で参加してください。
     先着順に受け付けます。
     連絡先:横山廣子 FAX 06-6878-8297
         yokoyama●idc.minpaku.ac.jp
         (●を@でおきかえてください)
 

趣旨

近年、日本でもコーポラティブ住宅、コレクティブハウジングなどの共生型集住の形態が増大しています。今回は、家族、コミュニティ、地域、環境の視点を交えて共生型集住を考察します。さまざまな人々が共に生活し、他者との関係の中でそれぞれの可能性を伸ばしていけるような社会的空間(場)としての共生型集住のあり方、問題点、可能性について考えます。 共同研究「多元的共生空間の創成に関する研究」の目的、組織、これまでの活動などの詳細については、ホームページをご参照ください。

プログラム

13:30~13:45 共同研究メンバー・講師の紹介
13:45~15:45
第一部
延藤安弘(愛知産業大学大学院教授)
 「ふれあって育つコーポラティブ住宅の可能性 ― 人間と環境の構造的カップリング ―」
 共に住むことの価値は固有の身体感覚をもたらす自己と他者との関係づくりにあることと、「人はふれあって育つ」が21世紀的住み方であることを、京都のコープラティブ住宅ユーコートを通して明らかにします。共に20年住んだ親と子ども、第1世代と第2世代の双方の経験を、幻燈会方式でヴィジュアルに語ります。
質疑応答・討論
16:00~18:00
第二部
嶋崎東子(東京家政学院大学非常勤講師)
 「コレクティブハウジングと家族・地域」
 コレクテティブハウジングとは、家族・親族関係の有無に限らず、同じような考え方をもつ者同士で、個々の入居者の自由と自立、プライバシーを尊重しつつ一緒に住む住宅のことです。その可能性を考えます。
川崎末美(東洋英和女学院大学教授)
 「学校を基地にした多元的共生空間"秋津コミュニティ"とその可能性」
 "秋津コミュニティ"では、地域の大人と子どもたちが学校を基地にさまざまな活動を展開していますが、この地域には家族や世代を超えた交流があります。こうした活動や地域住民の「共生」がもつ可能性を考えます。
佐藤裕紀子(東京福祉大学講師)
 「共生型居住は生活満足感を高めるか~実証研究の枠組の提案~」
 共生型居住が地域の再生や、子どもから高齢者にいたるさまざまな人生段階にある人々の生活満足感を高めるのにどのような可能性をもつのかについて考え、またその実証可能性について検討します。
<質疑応答>  
<総合討論>