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2011年11月26日（土）
国際研究フォーラム「グローカル化の中の文化伝承」 -
- 日時：2011年11月26日（土） 10：00～18：00
- 場所：国立民族学博物館 第4セミナー室
- 使用言語：日本語、中国語（同時通訳）
目的と意義
本国際研究フォーラムの趣旨は、グローカル時代における中国の伝統的民間信仰と企業文化の伝承に焦点を当て、国家、地域、市場、エリートと文化の担い手などの側面から文化伝承の形態とそのメカニズムについて中国と日本の人類学者が検討するところにある。また、東アジア、タイ、モンゴル、ロシア、カザフなどの地域の研究者を集め、より広い視野で中国の文化伝承の本質を考察すると同時に、グローカル化と文化伝承との関連性という世界の多くの地域に共通して見える課題について国際的共同研究を展開することも目的としている。中国からは中国の人類学・民族学のハブとされる中国社会科学院民族学・人類学研究所の人類学者が参加する。
上記の趣旨に基づき、東アジア、東南アジア、中北アジアを研究対象とする本館と中国社会科学院の若手を含む幅広い年齢層の研究者によって構成される本フォーラムの開催は、中国およびアジアにおける人類学の研究連携とそのネットワークを強化し、アジアからの研究成果を発信することが期待できる。
プログラム
10：00～10：30 開会の辞と趣旨説明：韓敏（国立民族学博物館）
副館長挨拶：佐々木史郎（国立民族学博物館）
参加者紹介第1セッション 座長：塚田誠之（国立民族学博物館）
10：30～11：00 「内モンゴルにおけるシャーマン文化の伝承」
Mongolian Shamanism: An Anthropological Investigation色音（中国社会科学院民族学人類学研究所） 11：00～11：30 「グローカライゼーションとしての『原生態』」
“Yuanshengtai” Movement, As A Phenomenon of Glocalization横山廣子（国立民族学博物館） 11：30～12：00 「祖先祭祀と民間文化の伝承―遼寧省寛甸県の焼香について」
Ancestor Worship Ritual and Transmission of Folk Culture: Shaoxiang (incense burning) in Kuandian County of Liaoning Province劉正愛（中国社会科学院民族学人類学研究所） 12：00～13：00 討論 小長谷有紀（国立民族学博物館）
張継焦（中国社会科学院民族学人類学研究所）
藤本透子（国立民族学博物館）質疑応答 第2セッション 座長：横山廣子（国立民族学博物館）
14：00～14：30 「老舗企業の競争力――長生きのメカニズムとその開発動向」
Old Brand Enterprise's Competitiveness: Reasons of Long Life and Development Trends張継焦（中国社会科学院民族学人類学研究所） 14：30～15：00 「チワン族の繍球文化――その実践とシンボリズム」
Culture of Embroidered Ball among the Zhuang People: The Practice and Symbolism塚田誠之（国立民族学博物館） 15：00～15：30 「百年老舗における技能の伝承――帽子メーカー、盛錫福を事例に」
Technique Succession in Time-honored Brand: A Case of Shengxifu Hat Manufacture舒瑜（中国社会科学院民族学人類学研究所） 15：30～16：30 討論 平井京之介（国立民族学博物館）
色音（中国社会科学院民族学人類学研究所）
野林厚志（国立民族学博物館）質疑応答 第3セッション 座長：韓敏（国立民族学博物館）
17：00～18：00 総合コメント 渡邊欣雄（中部大学）
周星（愛知大学）
佐々木史郎（国立民族学博物館）
