国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

スタッフの紹介

岩佐光広
岩佐光広IWASA Mitsuhiro
研究戦略センター・機関研究員
専門分野
各個研究
個人ホームページ

経歴

学歴
  • 平成13年3月 千葉大学文学部卒業(2001年3月)
  • 平成15年3月 千葉大学大学院文学研究科(修士課程)修了(2003年3月)
  • 平成21年3月 千葉大学大学院社会文化科学研究科(博士課程)修了(2009年3月)
職歴・教育歴
  • 亜細亜大学国際関係学部非常勤講師(「国際開発論(II)」及び「開発と社会」担当)(2007年4月-2007年9月)
  • 木更津工業高等専門学校非常勤講師(「人類学」担当)(2007年10月-2009年3月)
  • 放送大学非常勤講師(「医療人類学」および「ラオスの健康観と病気観」担当)(2007年10月-現在に至る)
  • 石川県立看護大学看護学部非常勤講師(「医療人類学」担当)(2008年4月-現在に至る)
  • 国立民族学博物館研究戦略センター機関研究員(2009年4月-現在に至る)
  • 千葉大学文学部非常勤講師(「地域文化論d」担当)(2009年4月-現在に至る)
  • 東邦大学医学部非常勤講師(「文化人類学」担当)(2009年10月-現在に至る)
学位
  • 博士(学術)
学位論文
  • 「生の型、死の構え:ラオス低地農村部における終末期の民族誌からのバイオエシックス再考」

専門分野

  • 医療人類学、生命倫理学

研究のキーワード

  • ラオス、インドシナ難民、医療、ケア、倫理、道徳、死、終末期、ライフ・コース、家族

研究課題

  • ラオスにおける死にゆく者をめぐるケアの実践、論理、態度
  • 在日ラオス難民の高齢者ケアと終末期ケア

所属学会

  • 日本文化人類学会、日本生命倫理学会

研究業績

学術論文
2008
岩佐光広「生命倫理学における民族誌的アプローチの重要性」、『生命倫理』、第19巻、pp.22-29.
2007
岩佐光広「ボーペンニャン、ボーキットラーイ:ラオス低地農村部における「生きる構え」」、『保健の科学』、第49巻、pp.328-332.
2007
岩佐光広「ラオスの医療資源:ラオスの医療システムの適切な理解のために」、『人文社会科学研究』(千葉大学大学院人文社会科学研究科紀要)、14巻、pp.44-61.
2007
岩佐光広、工藤由美、武井秀夫「医療的世界:その人間像の探求」、『人文社会科学研究』(千葉大学大学院人文社会科学研究科紀要)、第15巻、pp.117-128.
著書(分担執筆)
2009
Iwasa, Mitsuhiro, Traditional Medicine, Tomoya Akimichi ed., An Illustrated Eco-History of the Mekong River Basin, Bangkok: White Lotus Press, pp.111-113.
2008
中村哲、岩佐光広「近代医療の浸透と歴史」、クリスチャン・ダニエルス編『地域の生態史』(論集 モンスーンアジアの生態史:地域と地球をつなぐ第2巻)、東京:弘文堂、pp.47-64.
2008
岩佐光広、友川幸、金田英子「出生から結婚まで:ラオス人のライフサイクル」、秋道智彌編『くらしと身体の生態史』(論集モンスーンアジアの生態史:地域と地球をつなぐ 第3巻)、東京:弘文堂、pp.107-125.
2008
奥宮清人、石根昌幸、翠川裕、岩佐光広、松林公蔵「生活と疾病:疾病転換と健康観の変化」、秋道智彌編『くらしと身体の生態史』(論集モンスーンアジアの生態史:地域と地球をつなぐ 第3巻)、東京:弘文堂、pp.229-246.
2007
岩佐光広「伝統医療」、秋道智彌編『図録 メコンの生態史:歴史と生態』、東京:弘文堂、pp.98-99.
報告書等
2009
岩佐光広「親子間のケア関係の動態性」、武井秀夫編『ケアの民族誌のための方法論』(人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第221集)、pp.26-40.
2009
岩佐光広「ラオスの国家表象の歴史的変遷」、国立民族学博物館特別共同利用研究員研究成果報告書、未出版.
2008
岩佐光広「研究概念としての人間像」、武井秀夫・工藤由美編『医療的世界:その人間像の探求』(人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第190集)、pp.4-14.
2006
Iwasa、Mituhiro「Aspects of Local Health Idea in Lowland Village of Laos: From Interview Survey with Elder People of Lahanam Zone, Savannakhet」、総合地球環境学研究所研究プロジェクト4-2編『アジア・熱帯モンスーン地域における地域生態史の統合的研究:1945-2005 2005年度報告書』、pp.251-259.
2006
岩佐光広「開発途上国における医療倫理学研究の重要性:ラオス人民民主共和国における医療人類学的知見をもとに」、Tropical Medicine and Health、第34巻増刊号、p.158.
2006
岩佐光広、金田英子、ティエンカム・ポングホングサ、ブンニョン・ブッパ、門司和彦「ラオス・サバンナケット県・ソンコン郡・ラハナム地区6村の状況:過去20年の変化に焦点をあてた質問紙調査結果」、総合地球環境学研究所研究プロジェクト4-2編『アジア・熱帯モンスーン地域における地域生態史の統合的研究:1945-2005 2005年度報告書』、pp.260-267.
2005
岩佐光広、門司和彦、武井秀夫、小谷真吾「ラオス・ラハナム地域の食環境に関する人類学的研究」、総合地球環境学研究所研究プロジェクト4-2編『アジア・熱帯モンスーン地域における地域生態史の統合的研究:1945-2005 2004年度報告書』、pp.212-214.
2005
村山伸子、夏原和美、岩佐光広、斉藤公二、斉藤弓絵、鈴木真美子「ラオス・ラハナム地区の5歳未満児の栄養状態と食物摂取状況」、総合地球環境学研究所研究プロジェクト4-2編『アジア・熱帯モンスーン地域における地域生態史の統合的研究:1945-2005 2004年度報告書』、pp.260-265.
2004
Iwasa, Mitsuhiro「Human Ecological Study of Health Seeking Behaviour in Community-Dwelling People in Dongbang Village」、総合地球環境学研究所研究プロジェクト4-2編『アジア・熱帯モンスーン地域における地域生態史の統合的研究:1945-2005 2003年度報告書』、pp.184-186.
2004
岩佐光広、金田英子、マニトン・ボブグロクナム、ティエングカム・ポングボングサ「ドンバング村の概要」、総合地球環境学研究所研究プロジェクト4-2編、『アジア・熱帯モンスーン地域における地域生態史の統合的研究:1945-2005 2003年度報告書』、pp.187-191.
2002
岩佐光広「ヘゲモニーを越えるために:開発における"戦略"と"戦術"」、鈴木紀編『開発政策の人類学』(人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第46集)、pp.26-31.
概説・その他
2009
岩佐光広「リン・サオ:みんなで育む恋のものがたり」『月間みんぱく』第33巻10月号、p.14.

口頭発表・展示・その他の業績

学会または館外シンポジウムなどでの報告
2010
岩佐光広「ラオス低地農村部における食生活の現状と変化」、第15回生態人類学会・研究大会.(2010年3月17日、於琵琶湖グランドホテル)
2009
岩佐光広「ライフ・エシックス:バイオエシックスの人類学的転回を目指して」、京都大学グローバルCOEプログラム「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」イニシアチブ4研究会.(2009年7月13日、於京都大学)
2009
岩佐光広「ラオス低地農村部における終末期ケア:その基盤としての親子関係とその世代的変化」、日本文化人類学会第43回研究大会.(2009年5月31日、於大阪国際交流センター)
2008
岩佐光広「病い、苦悩、道徳:生命倫理の人類学序論」、日本文化人類学会第42回研究大会.(2008年6月1日、於京都大学)
2007
岩佐光広「医療、倫理、人類学:生命倫理の人類学的研究のこれまでとこれから」、明治大学社会構造研究会.(2007年11月30日、於明治大学)
2007
岩佐光広「ラオス中部の生活と健康」、「資源と地球環境学」プログラム第1回ワークショップ.(2007年10月27日、於総合地球環境学研究所)
2007
Iwasa, Mitsuhiro "Middle Ground for Making Health Policy in Laos", The National Health Research Forum to support the Health Research System Strengthening in Lao PDR.(2007年9月24日、於ヴィエンチャン、ラオス人民民主共和国)
2007
岩佐光広「生命倫理の人類学的転回、医療人類学の生命倫理的転回:ラオス低地農村部における死のプロセスを事例に」、日本文化人類学会第41回研究大会.(2007年6月2日、於名古屋大学)
2007
岩佐光広「ラオス低地農村部における死の実践と論理:互酬性に埋め込まれた終末期のケア実践」、第719回社会人類学研究会.(2007年5月11日、於首都大学東京)
2006
岩佐光広「開発途上国における医療倫理学研究の重要性:ラオス人民民主共和国における医療人類学的知見をもとに」、第47回日本熱帯医学会・第21回日本国際保健医療学会合同大会.(2006年10月11日、於長崎ブリックホール)
2004
Iwasa, Mitsuhiro "The Social Science Study on Food Habits of Rural Area, Lao P.D.R.", Evaluation Meeting of Health Development Study in Lao P.D.R. 2004.(2004年12月20日、於サワンナケート、ラオス人民民主共和国)
2003
岩佐光広「脳死論の考古学:日本の脳死論の考古学的アプローチ」、日本民族学会関東地区研究懇談会第5回修士論文発表会.(2003年3月20日、於東京大学)
共同研究会での報告
2009
岩佐光広「社会的苦悩と道徳的実践」『<アサイラム空間>の人類学:社会的包摂をめぐる開発と福祉パラダイムを再考する』(代表:内藤直樹).(2009年11月22日、於国立民族学博物館)
2009
岩佐光広「ケア、民族誌、ベイトソン」『ウェルビーイング(福祉)の思想とライフデザイン』(代表:鈴木七美).(2009年6月27日、於国立民族学博物館)
講演等
2008
岩佐光広「子を育てる、親を看取る:ラオス低地農村部における老いと看取り」、千葉大学公開講座「脳と老いを生きる」第二部「老いの看護とみとり」.(2008年12月6日、於千葉大学)
広報活動
2009
みんぱくウィークエンド・サロン「老×老:ラオス低地農村部で「老いる」こと」(2009年12月27日、於国立民族学博物館)