国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館外での出版物

国際開発と協働――NGOの役割とジェンダーの視点(みんぱく実践人類学シリーズ第8巻)

2013年2月28日刊行

鈴木紀、滝村卓司 編著

明石書店
【機関研究プロジェクト成果】

出版物情報

主題・内容

協働とは、公共サービスの分野で異なる主体が協力することである。本書は国際開発におけるNGO活動と「ジェンダーと開発」分野での実践に焦点をあてた論考を収録し、協働の実態やその課題を明らかにする。

目次

国立民族学博物館「機関研究」の成果刊行について(須藤健一)
序章 国際開発における協働(鈴木紀)
第一部 NGOの役割
第1章 人間の安全保障と草の根技術協力(滝村卓司)
第2章 ケニア・ムインギ県での学校地域社会に着目したこどもと大人へのエイズ教育事業の経験から(永岡宏昌)
第3章 ブラジルアマゾン地域保健プロジェクトにおける国際NGOの役割(秋吉恵)
第4章 アグロフード・スタンダードの光と影(金丸智昭)
第二部 ジェンダーの視点
第5章 アフガニスタンにおける女性支援―NGOの取り組み(柴田裕子)
第6章 「ジェンダーと開発」に対するアカデミックなアプローチとは―サモア女性省の活動に関する調査・研究を通して(倉光ミナ子)
第7章 身体経験にみるジェンダー秩序とその変容―ネパールの生理規範を事例にして(佐野麻由子)
第8章 開発援助のける「ローカルな仲介者」の制約―イエメンの雇用創出プロジェクトを事例として(兼川千春)
第9章 ことば・人・場所をつなぐ―「若年妊娠予防」を巡るニカラグアでの経験より(佐藤峰)
第10章 ジェンダー平等と社会主義組織―開発協力下のラオス女性同盟の変遷を通して(飯沼健子)
あとがき