国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館外での出版物

中国の民族文化資源――南部地域の分析から ★

2014年3月20日刊行

武内房司、塚田誠之 編

風響社
【共同研究成果】

出版物情報

主題・内容

中国南部を中心とする諸民族の文化資源の問題を検討した。文化資源の存在形態とその多様性、観光資源としての資源化の現状、文化資源をめぐる諸主体の関わりのありかた、の3つの側面から具体的に検討を行った。

目次

序  (武内房司・塚田誠之)
第1部 文化資源の存在形態とその多様性
毛沢東バッジの語りと活用  (韓敏)
タイ北部、ユーミエンにおける儀礼文献の資源としての利用と操作  (吉野晃)
ベトナムにおける黒タイの祖霊観と葬式の変化  (樫永真佐夫)
客家エスニシティーの動態と文化資源  (瀬川昌久)
第2部 観光資源としての文化資源
「貝葉文化」と観光開発―西双版納における上座仏教の資源化と文化的再編  (長谷川清)
棚田、プーアル茶、土司―「ハニ族文化」の「資源化」  (稲村務)
四川のチャン族における民族文化の復興と資源化  (松岡正子)
広西のチワン族の文化資源―その形成と地域性  (塚田誠之)
第3部 文化資源をめぐる諸主体と文化資源との関係
観光資源化する上座仏教建築―雲南省徳宏州芒市の景観変容の中で  (長谷千代子)
文化資源としての民間文芸―トン族の演劇「秦娘梅」の事例から  (兼重努)
西南中国のエコミュージアム―少数民族の文化保存と文化資源  (武内房司)
あとがき  (武内房司)
索引