国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

民博通信

『民博通信』は、本館において現在計画中、および進行中の研究について、その学術的な特色、独創的な点、期待される成果などを、研究者を中心に広く発信するのが目的です。使用言語は、日本語です。年4回発行。

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2010 No.128

特集 植民地時代の日本人類学
2010年3月31日発行

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目次

特集 植民地時代の日本人類学
責任編集 山路勝彦
人類学という学知はどのように時代に向き合ってきたのであろうか。
時代の潮流に敏感であった人類学研究の営みがいかなる時代性を 背負ってきたのか、
現在のわれわれは知っていなくてはならない。
本特集は、植民地の研究を「暴力の時代の娘」と一刀両断に 批判するのではなく、
中国、朝鮮、台湾の現地研究者が、
日本人の業績を評価しはじめている現在の状況も伝えている。
ナショナリズムの高揚に貢献した過去の時代を超え、
現在という時代性を背負ったわれわれは新たな方向性を模索していくだろう。
植民地期の日本人類学史研究
文 山路勝彦
日本人類学とアイヌ研究
文 関口由彦
台湾原住民族研究の今日的意義
文・写真 宮岡真央子
植民地期朝鮮の日本人研究者についての評価
文 朝倉敏夫
南洋庁嘱託の民族学者の研究―フィールドとテクストの間を読む
文・写真 飯髙伸五
満鉄調査部による中国調査
文 秦兆雄
物質文化に問いかけその学史に学ぶ意味
文・写真 角南総一郎
リーディング・ガイド
文 山路勝彦
プロジェクト
「平和の人類学」を構想する
共同研究 平和・紛争・暴力に関する人類学的研究の可能性
文・写真 小田博志
変貌するインドの都市を多角的にとらえる
共同研究 南アジアにおける都市の人類学的研究
文・写真 三尾稔
資料と情報
国際人類学・民族学連合IUAES 2009
第16 回昆明大会の参加報告
文・写真 韓敏
ほん
山中由里子著
『アレクサンドロス変相―古代から中世イスラームへ』
評者 蔀勇造
丹羽典生著
『脱伝統としての開発―フィジー・ラミ運動の歴史人類学』
評者 柄木田康之
民博の研究刊行物
ひと
卡丽娜(カリナ)さん
紹介者 佐々木史郎
紀行
ペルーの鳥居龍蔵を追って―2人の考古学者との出会い
文・写真 関雄二
ニュース
視座
民主主義とグローカリゼーション
文 須藤健一

No.127 All No.129

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