みんぱっく 活用例「直接!ネット!あなたはどちら!?」
情報科の授業で「みんぱっく」がどのように活用されるのか、とても興味をそそられました。
モノそのものから得ることができる情報と、インターネットから得ることができる情報を比較し、その違いを考察するという授業で、「みんぱっく」から情報を得る調べ学習をおこなう授業を見学しました。「それぞれの国の魅力を紹介する」というテーマで生徒さんたちが「みんぱっく」からさまざまな情報を探る様子を見せていただきました。
2017年9月3日~16日 | ||
「アンデスの玉手箱 ペルー南高地の祭りと生活」 「イスラム教とアラブ世界のくらし」 「インドのサリーとクルター」 「アイヌ文化にであう」 |
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高校1年生 | ||
社会と情報 | ||
実物から収集することができる情報とインターネットから収集をすることができる情報の違いを理解する | ||
みんぱっくを使った情報収集・発表 インターネットを使った情報収集・発表 みんぱっくから得た情報とインターネットから得た情報の徹底比較 「インターネット利用の3ヶ条」を作成・発表 |
【 みんぱっくを使った情報収集・発表】の3時間目の授業を見学しました。 | |
4つの国のみんぱっくを用いて、各班が担当の国に分かれ「衣・食・住・音楽、その他」の観点から情報収集を行う。 実物から分かる情報をまとめて、その国の魅力についてクラスへ発表する準備を行う。 |
内容物に関する情報が載った「モノ情報カード」などの資料がすべて取り除かれ、生徒たちが得られるのは、モノからの情報のみ。 使い方がわからないものには「???」が飛び交います。 こうかも、ああかも、と友だち同士で意見を出し合っていました。 |
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各自がモノから集めた情報をもとに、その国の魅力についてグループで話し合います。 |
※写真をクリックすると大きく表示します。
自分たちにとって遠い世界の物が実際に手に取り調べられるということで、とても興味を持って調べ学習ができていたと思います。服を着てみたり、楽器を演奏したりする中で、どのような魅力があるのかを楽しく話し合えていました。
また、1つのみんぱっくの中に多くの種類の物があり、1班5人でも全員が役割分担できて調べられたのも良かったです。服担当や食べ物担当などを決め、全員が班のために活動できました。
最後に、実物とインターネットの得られる情報の比較をするために、実物について知識がない状態で調べられたのは良かったです。実物について知ってしまっていれば、実物から得られる情報の特徴を考えることができなかったので、とても助かりました。
スマートフォンが普及し、インターネットが当たり前の時代を生きている生徒達にとって、インターネットの情報と実物の情報の違いを知るというテーマの授業は大きな意味があると思います。ただ、インターネットの情報と実物の情報を比較するときに、知っているものでは意味がないです。そのため、知らないもので実物を見る意味のあるものと考えたときに、みんぱっくの内容は最適だったと思います。最終的にインターネット利用の3ヶ条の発表がうまくいっていたため、みんぱっくとインターネットをテーマにしたことは成功だったのではないかと思います。
みんぱっくを4つ貸していただいたことでグループ活動がスムーズに行え、よい授業ができたのですが、2点問題がありました。4つのみんぱっくが混ざらないようにブースを変える工夫をしましたが、そもそも置く場所がないという問題が1つ、片付けるときに時間がかかりすぎるという問題が1つありました。今年は非常勤講師を含め4名体制で情報科の授業を行い、関西学院大学の先生も加えて5名で準備と片付けをしましたが、来年度は非常勤講師が取れない可能性があるため、教師の人数がある程度必要だというのが1つの悩みです。
今回は情報科の授業での活用例紹介となります。
みんぱっくは国語科や社会科、総合学習などの授業でのご利用が比較的多いのですが、情報科の授業で使用されるということで、どのように活用されるのかとても気になり、訪問させていただきました。みんぱっくの中に入っているモノ以外の資料はすべて取り除かれ、生徒さんたちは初めて見るモノから、まさに手探りで情報を集めていました。
知識や経験をもとに、様々な想像をふくらませながらモノと触れ合う生徒さんたちの活き活きした表情がとても印象的でした。
みんぱっくを使用した授業の後、同じ国についてインターネットでも情報を集める授業を行ったそうで、みんぱっくのテーマである「Meet 見て、ふれて、モノと出会う」「Image その地域について想像する」「Next そして次へ…学びの発展形」をそのまま体験してもらえたのではないかと思います。
インターネットがとても身近になった昨今、どんなに遠い国のことでも検索すればすぐに情報が手に入る中、こうしてじっくりとモノを手に取って観察するという経験は、なかなか貴重なものになりつつあるように感じます。実際にその国に住む人びとが使っているモノを手に取ることで、見えてくることはたくさんあるのではないでしょうか。みんぱっくを使うことで、文化にふれ、学びを深めていくきっかけとなれば嬉しいです。
今回4つのパックをご利用いただきましたが、場所の問題や片付けの問題は複数パックご利用の際の共通の悩みだと思います。それぞれのパックには片付け方に関するシートが入っていますので、それに沿って片付けていただいておりますが、人手と時間はどうしても必要となってきます。運用担当者として、よりわかりやすく片付けやすい表示ができるよう、改良を重ねていきたいと思います。
各パックの紹介ページはこちらから
「アンデスの玉手箱 ペルー南高地の祭りと生活」
「イスラム教とアラブ世界のくらし」
「インドのサリーとクルター」
「アイヌ文化にであう」