国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

博学連携教員研修ワークショップ2006

国立民族学博物館を活用した国際理解教育の実践事例の紹介やワークショップを通して、国際理解教育における博学連携の意義や可能性について考えます。

日時:2006年7月31日(月)10:30~16:00
場所:国立民族学博物館 セミナー室および展示場
 〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園 TEL:06-6876-2151
主催:国立民族学博物館・日本国際理解教育学会

 

プログラム
昨年度のワークショップの様子
10:00~ 受付
<1部>講演とミュージアムツアー
10:30
開会挨拶
 (国立民族学博物館館長:松園万亀雄
  日本国際理解教育学会会長:米田伸次)
10:40~11:00
「国際理解教育における博学連携の意義と可能性」
 (中央大学:森茂岳雄)
11:00~11:15
「仮面を使った教材開発の試み─博学連携事例―」
 (国立歴史民俗博物館:佐藤優香・茨木市立葦原小学校:八代健志)
昨年度のワークショップの様子
11:15~11:35
「経験のパブリッシング」
 (同志社女子大学:上田信行)
11:35~12:15
民博の教員による仮面ギャラリートーク
 (国立民族学博物館:中牧弘允林勲男吉田憲司
12:15~13:15
昼食(各自) + 民博展示自由見学
 
<第2部> ワークショップ
13:15~15:15
昨年は100名を超す参加がありました。参加者の皆様のアンケートをもとに、内容をさらに充実させました。今年もたくさんのご参加をお待ちしております。
1.みんぱくでパーム油と出会ったら!?
(同志社女子大学:藤原孝章・国立民族学博物館:八杉佳穂
洗剤のCMでながされている植物油の原料はアブラヤシから採れるパーム油だといわれています。バレンタインデーでおなじみのチョコの原料はカカオです。でも私たちは、アブラヤシやカカオがどんなもので、どこでだれが作っているのかをよく知りません。民博の専門家の話をうかがいながら、パーム油を題材にワークショップのひとときをもちたいと思います。
 
2.なりきりフォルクローレ
(東京学芸大学附属世田谷小学校:居城勝彦・国立民族学博物館:山本紀夫
直接みんぱくを訪れることのできない遠隔地の学校が、みんぱくの先生とやりとりしながら「みんぱっく」を使っておこなった実践を紹介します。小学生たちは、アンデスの玉手箱(みんぱっく)やフォルクローレの生演奏、楽器にふれることでイメージがふくらみ、手作りの楽器や衣装で、"なりきって"パフォーマンス。当日は参加者全員で、ぬって、つくって、演奏して、みんなでフォルクローレの世界を楽しみましょう。
 
3.仮面をつくって語って国際理解
(茨木市立葦原小学校:八代健志・国立民族学博物館:吉田憲司
このワークショップでは、昨年度に引き続き、実際に小学校で行った授業の疑似体験をしていただきます。お面に込められた願いを知り自分なりの願いを込めたお面を作成し、完成品を持って参加者でシェアしあいます。時間の制約がある中ですが、昨年度参加の方にも二度おいしい活動と考えています。
 
4.ケータイで「みんぱく異文化発見カルタ」づくり
(富山大学:田尻信壹・大阪府立豊島高等学校:柴田元・国立民族学博物館:中牧弘允
民博では、世界各地から集められた道具や生活品が世界を9つに分けた展示場に置かれ、世界の多様な文化が体験できます。「みんぱく異文化発見カルタ」つくりのコラボレーションに参加してみませんか。参加者の皆さんには、いろは48枚の絵札を割り当てますので、ケータイでこれはと思う展示品を写真に撮って絵札をつくり、それに沿った読み札を考えてもらおうと思います。参加される方は、赤外線送信ができるカメラ付きの携帯電話をご用意下さい。
 
5.砂絵(点描画)でシンボリズム
(京都ノートルダム女子大学:中山京子・国立民族学博物館:松山利夫
ネイティブ・アメリアン、アボリジナル、曼荼羅……人は砂で何かを描いてきました。このワークショップでは、アボリジナルの砂絵(点描画)を中心に民博の松山先生にお話を伺い、実際に展示されている作品の解説も伺います。また、「砂絵」をテーマに小学校で行った実践を実際の子どもの作品を見ながらお話しします。そして、参加の皆様にはそれぞれ思い思いの砂絵(点描画)作品を制作していただき、研修会のお土産にしていただく計画です。
 
6.博物館を使った授業づくり ─ マイ・カリキュラムを編もう ─
(文教大学:今田晃一・香芝市立香芝西中学校:木村慶太・国立歴史民俗博物館:佐藤優香・国立民族学博物館:林勲男
学校での学びに博物館を活用するための方法を一緒に考えてみませんか。博物館の展示場や貸し出し資料などを利用した国際理解教育カリキュラムをつくるためのヒントやポイントを共有しながら、実際にカリキュラムをデザインしてみます。豊かな学びと楽しい実践で子どもたちや保護者に大好評だった事例も紹介します
15:15~15:45
分科会からの報告
15:45~16:00
講評(日本国際理解教育学会実践委員会委員長 多田孝志)
16:00
閉会挨拶

参加申し込み
所属・参加者名・参加ワークショップを明記の上、下記までお申し込みください。
・メールでの申し込みを歓迎します。
・参加費は無料です。「教員研修」ですが、教員以外の方の参加も歓迎します。
・当日参加も可能ですが、準備の都合上できるだけ事前申し込みにご協力ください。
・下記の通り、国際理解教育学会関係者は中山宛、それ以外は中牧宛にお申し込みください。
(申込先)
〒606-0847 京都市左京区下鴨南野々神町1 京都ノートルダム女子大学 中山京子宛
 TEL&FAX:075-706-3731 E-mail:nakayama@notredame.ac.jp

〒565-8511 吹田市千里万博公園10-1 国立民族学博物館 中牧弘允宛
 TEL:06-6878-8269(直通) FAX:06-6878-7503(共用) E-mail:nakahiro@idc.minpaku.ac.jp

前回のワークショップ
昨年度は2005年8月4日に教員研修ワークショップ「博物館を活用した国際理解教育」を開催いたしました。