国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

民博通信

『民博通信』は、本館において現在計画中、および進行中の研究について、その学術的な特色、独創的な点、期待される成果などを、研究者を中心に広く発信するのが目的です。使用言語は、日本語です。年4回発行。

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2005 No.109

特集 マルチな暦を生きる―カレンダーにみる在日外国人のくらし
2005年6月30日発行

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目次

特集 マルチな暦を生きる─カレンダーにみる在日外国人のくらし
責任編集 中牧弘允
カレンダーは身近な生活必需品である。壁にかけ、棚に置き、メモ帳として持ちあるく。あまりにも日常的でありふれているため、ことさら研究の対象にはなりにくい。だが最近、カレンダーの世界にいささか異変がおきている。多文化化や多民族化がすすむ現代、暦の文化にも多様化の波が押し寄せている。マルチカレンダー文化の到来である。マルチな暦から在日外国人のくらしをさぐってみよう。
暦法と祝祭日の折り合いをめぐって
文 中牧弘允
 コラム:グレゴリオ歴とユリウス歴─日本ハリストス正教会に流れる時間
 文 新免光比呂
絆を保つ在日コリアンの暦
文・写真 李仁子
陰陽ちゃんぽん暦で多文化を生きる
文・写真 陳天璽
在日ブラジル人たちの手堅くも欲張りな時間の過ごし方
文・写真 アンジェロ・イシ
まいにち・おもいだす・ふるさと─在日フィリピン人向けのマルチカレンダー
文 高畑幸
ふたつの時間軸のなかで─名古屋モスクのイスラーム暦とムスリムたち
文・写真 中西久枝
リーディング・ガイド
プロジェクト
山岳人類学への道
国際学術研究:アンデス高地における環境利用の特質に関する文化人類学的研究─ヒマラヤ・チベットとの比較研究
文・写真 山本紀夫
「拡大」から「脱構築」へ
共同研究:韓国社会─グローバル化の諸局面
文 朝倉敏夫
資料と情報
研究戦略センターの研究動向調査
文 信田敏宏
ほん
池谷和信著
『山菜採りの社会誌─資源利用とテリトリー』
評者 寺嶋秀明
森明子編
『ヨーロッパ人類学─近代再編の現場から』
評者 井野瀬久美惠
民博の研究刊行物
ひと
ローレル・ボッセンさん
紹介者 岸上伸啓
紀行
よびおこされる底辺の記憶─フランス海外県・レユニオン島
文・写真 飯田卓
ニュース
視座
地域研究にとって「組織」とは?
文 押川文子

No.108 All No.110

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