研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ
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2015年3月20日(金)
みんぱく公開講演会「いやし旅のウラ?表? 現代アジアツーリズム考」 -
チラシダウンロード[PDF:1.08MB]-
日 時:2015年3月20日(金)
18:30 - 20:45(開場17:30) -
場 所:オーバルホール
(大阪市北区梅田3-4-5 毎日新聞社ビルB1) - 主 催:国立民族学博物館、毎日新聞社
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定 員:480名
- 参加費:無料(要事前申込/「参加証」が必要です)
- 手話通訳あり
趣旨
近年の日本からアジアへのツーリズムは、メディカル・ツーリズムや老後の長期滞在型ツーリズム、さまざまな体験型ツーリズムなどのように、一時代前の観光旅行とは異なる多様なかたちが見られるようになっています。
今回の講演会では、特に「ケア」や「癒やし」を目的としたツーリズムに焦点をあて、その現状の一端を講演者の現地での研究に基づいてお話しします。講演とパネル・ディスカッションを通じ、新しいツーリズムの人気の原因や現地社会への影響、またこのような現象は日本社会の現状をどのように反映していると考えられるのか、今後どのようなツーリズムが旅客と現地社会とのより深い関係を築く上で望ましいのか、といった点について理解を深めてゆきたいと思います。プログラム
17:30 - 18:30 開場(受付) 18:30 - 18:35(5分) 開会 小菅洋人(毎日新聞大阪本社編集局長) 18:35 - 18:40(5分) 挨拶 須藤健一(国立民族学博物館長) 18:40 - 19:15(35分) 講演1 「インドのメディカル・ツーリズム―癒やしから先端医療まで」
松尾瑞穂(国立民族学博物館准教授)19:15 - 19:50(35分) 講演2 「老後の海外長期滞在ツーリズム―マレーシアの日本人高齢者」
小野真由美(岡山大学グローバルパートナーズ講師)19:50 - 20:10(20分) 休憩 20:10 - 20:45(35分) パネル・ディスカッション 信田敏宏(国立民族学博物館教授)×松尾瑞穂×小野真由美
司会:三尾稔(国立民族学博物館准教授)申込方法
- 「3月20日講演会参加希望」と明記の上、ハガキ、FAX又はメールにてお申し込みください。お申し込みの場合は、次の1)~5)を記載してください。
- 1)郵便番号
- 2)住所
- 3)氏名
- 4)連絡先電話番号
- 5)今後の講演会などのご案内送付希望の有無(次のア~ウのうち希望する記号 → ア.講演会を含む民博主催の研究会・催物等の案内を希望する/イ.講演会のみの案内を希望する/ウ.いずれの案内も希望しない)
- 2月下旬より順次参加証を発送する予定です。
- ※応募者多数の場合は、ご参加いただけない場合もございます。
- ※2名様以上でお申し込みの場合は、それぞれの方について1)~5)をご記載ください。
- ※手話通訳をご希望される方、車椅子をご利用される方は、お席を用意いたしますので、お申し込みの際に必ずその旨をご記載ください。
- ※参加申込をいただいた方の個人情報は、参加証の発送、次回以降の講演会などのご案内以外には使用いたしません。
宛先
- 〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
- 国立民族学博物館 研究協力課研究協力係宛
- FAX 06-6878-8479
- メールアドレス koenkai@idc.minpaku.ac.jp
注意事項
- 会場には必ず参加証をご持参ください。参加証はお一人様につき一枚必要です。
- 参加証をお持ちでない方は会場には入れないことがありますのでご注意ください。
お問い合わせ先
- 国立民族学博物館 研究協力課研究協力係
- TEL 06-6878-8209
講演内容
講演1「インドのメディカル・ツーリズム―癒やしから先端医療まで」 松尾瑞穂(国立民族学博物館准教授)
健康増進や病気治療を目的とする旅をメディカル・ツーリズムといいます。近年、インドでは、アーユルヴェーダやヨガのような伝統医療から、代理出産のような先端医療まで、多様なメディカル・ツーリズムが見られるようになっています。人びとはメディカル・ツーリズムに何を求めてインドに向かうのでしょうか。そして、メディカル・ツーリズムは、現地社会をどのように変えていくのでしょうか。新たな産業として期待されるメディカル・ツーリズムについて考えます。
<講師紹介>
専門は文化人類学、南アジア研究。西インド社会におけるジェンダーと生殖実践の変容や、生殖ツーリズムに関する調査研究を行っている。主な著書に「ジェンダーとリプロダクションの人類学-インド農村社会の不妊を生きる女性たち」(2013年、昭和堂)や「インドにおける代理出産の文化論」(2013年、風響社)などがある。
講演2「老後の海外長期滞在ツーリズム―マレーシアの日本人高齢者」 小野真由美(岡山大学グローバルパートナーズ講師)
近年、「ロングスティ」という新たな国際観光のトレンドが、日本人の老後のライフスタイルとして注目を集めています。ロングスティは、暮らすように旅する、あるいは旅するように暮らす海外長期滞在型余暇をさす言葉です。なかでも人気滞在国であるマレーシアでは、日本人高齢者が定住する傾向がみられます。なぜマレーシアが日本人高齢者に人気なのでしょうか。日本人高齢者の長期滞在の実態と受け入れ国マレーシアの変容について検討します。
<講師紹介>
専門は文化人類学。マレーシアとタイを主たる調査地とし、国際退職移住・海外ロングスティ、ライフスタイル移住、医療・介護の越境化に関する研究に従事している。主な共著書に「人の移動事典-日本とアジア」(2013年、丸善出版)、「Catching the Wind : Penang in a Rising Asia」(2012年、ISEAS)、「観光文化学」(2007年、新曜社)、などがある。
パネル・ディスカッション 信田敏宏(国立民族学博物館教授)
<コメンテーター紹介>
専門は社会人類学、東南アジア研究。開発、イスラーム化、エスニシティなどをテーマにマレーシア先住民オラン・アスリを対象とした調査研究に従事している。主な著書に「周縁を生きる人びと-オラン・アスリの開発とイスラーム化」(2004年、京都大学学術出版会)、「ドリアン王国探訪記-マレーシア先住民の生きる世界」 (2013年、臨川書店)などがある。
地図
オーバルホール(大阪市北区梅田3-4-5 毎日新聞社ビルB1)
- ○ JR大阪駅(桜橋口)から地下道にて徒歩約8分
- ○ 阪神梅田駅・地下鉄西梅田駅から徒歩約8分
- ※車でのご来場はご遠慮ください。
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日 時:2015年3月20日(金)