国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館外での出版物

高齢者のウェルビーイングとライフデザインの協働

2010年10月30日刊行

鈴木七美、藤原久仁子、岩佐光広 編著

御茶の水書房
【機関研究成果/共同研究成果】

出版物情報

主題・内容

「ウェルビーイング」(個人、事物、共同体における「心地よい生」)をキーワードとして、ローカルな場で暮らすふつの人々が共生する社会について、アイデアを提示し、実践するライフデザインの協働の事例、基盤となる考え方や思想、問題点などに関し、高齢者の生活を素材として検討する。

目次

序――心地よい生を求めて  鈴木七美
第1章 ケアする――ライフデザイン協働の時空間へ  鈴木七美
第2章 生を養う――ウェルビーイングの射程  寺崎弘昭
第3章 寄り添う――福祉・教育の複合施設「楚洲あさひの丘」  白水浩信
第4章 つなぐ――災害復興地における地域社会づくりの取り組み  谷口陽子
第5章 広げる――日系高齢者施設のアウトリーチ  傳法清
第6章 夢みる――バンクーバーにおける移住高齢者の生活とコミュニティ  山田千香子
第7章 旅する――ウェルビーイングにおける「遊び」の重要性  遠藤英樹
第8章 探る――ブラジル日系高齢者のアイデンティティとウェルビーイング  金本伊津子
第9章 深める――「良い死」の外側へ  岩佐光広
第10章 巡る――岡山県井原市「嫁いらず観音院」に託する高齢者の想い  藤原久仁子
第11章 渡る――世界や宇宙と響き合う物語へ  鈴木七美