国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

民博通信

『民博通信』は、本館において現在計画中、および進行中の研究について、その学術的な特色、独創的な点、期待される成果などを、研究者を中心に広く発信するのが目的です。使用言語は、日本語です。年4回発行。

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2002 No.99

特集 性を問う/性から問う
2002年12月27日発行

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目次

特集 性を問う/性から問う
責任編集 池谷和信
否応もなく進むグローバル化のなかで、民族・人種・文化などとともに、ますます重要な論点となっている「性」。性は、いまや最も権力が集中する場のひとつであることは明らかだが、人類学は、性をめぐる権力の問題に、あまりにもナイーブであり続けてきたのではないか。性の問題は、極めて複雑な権力関係のなかに巧妙に組み込まれており、ゆえに今後もさまざまな角度から執拗に論じていく必要がある。いま人類学全体が、その問題の所在を十分に認識していかなければならない。
性を問う/性から問う─可能性としての性研究へ
文 宇田川妙子
「男性社会」は、いま
文 宇田川妙子
グローバリゼーションと女性労働─スリランカ女性の海外就労
文・写真 谷口佳子
〈性的なもの〉はプライベートなものか?
文 砂川秀樹
リーディング・ガイド
プロジェクト
情報通信技術を博物館展示に応用する
共同研究:電子博物館の展示企画
文 杉田繁治
顔とはなんなのか
公開研究会:顔フォーラム
文 野村雅一
資料と情報
東南アジア人類学の新しい拠点
タイ、バンコクのシリントーン人類学センター

文・写真 田辺繁治
ほん
秋道智彌・岸上伸啓編
『紛争の海─水産資源管理の人類学』
評者 家中茂
日本順益台湾原住民研究会編
『台湾原住民研究概覧─日本からの視点』
評者 横山廣子
民博の研究刊行物
ひと
チュネル・ミハイロヴィチ・タクサミさん(ロシア科学アカデミー人類民族学博物館シベリア部門)
紹介者 佐々木史郎
紀行
豊かにして勇敢なるバイスン─エンヴェル・パシャの足跡を求めて
文・写真 帯谷知可
ニュース
視座
グローバル時代の「地域研究」
文 押川文子

No.98 All No.100

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