国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

民博通信

『民博通信』は、本館において現在計画中、および進行中の研究について、その学術的な特色、独創的な点、期待される成果などを、研究者を中心に広く発信するのが目的です。使用言語は、日本語です。年4回発行。

お問い合わせは、国立民族学博物館 編集室まで。
〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
Fax: 06-6878-7503
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2006 No.112

特集 フィールドとしての開発援助
2006年3月31日発行

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目次

特集 フィールドとしての開発援助
責任編集 鈴木紀
開発援助活動に対して人類学者はどのような貢献ができるのだろうか。開発人類学とは開発を対象とする人類学的研究を意味する。より限定的には国際機関や各国政府、国際NGOなどの開発援助活動に、人類学の専門性をいかして協力する実践的活動をさす応用人類学ともいえる。ポストモダン、ポスト植民地主義批判において厳しい評価を受けた人類学が開発をフィールドとすることによって、その社会的意義を再確認しはじめた。開発人類学は、ポスト開発の時代を想像し創造していく力ともなりうるのだ。
開発人類学の挑戦
文 鈴木紀・写真 小國和子
「つなぐ」──開発実践における人類学の役割
文・写真 関根久雄
日本の開発援助実務者と人類学者の「距離」について
文・写真 角田宇子
〈途上国〉という思想の解体に向けて──開発において人類学にできること
文 内藤順子
リーディング・ガイド
プロジェクト
伝統の継承、創造の研究と映像記録の活用
機関研究:伝統芸能の映像記録の可能性と課題
文 福岡正太
近代史のとらえなおし
共同研究:展示という語りの様式の多様性と政治性
文・写真 川口幸也
資料と情報
テクストの物質文化研究──国際研究集会「物質文化と知識の創造」に参加して
文 斉藤晃
ほん
村上勇介著
『フジモリ時代のペルー──救世主を求める人々、制度化しない政治』
評者 山岡加奈子
寺嶋秀明編
『平等と不平等をめぐる人類学的研究』
評者 篠原徹
民博の研究刊行物
ひと
ジョン・マンディンさん
紹介者 松山利夫
紀行
「コレ」する?される?──トンガで幼稚園長になる
文・写真 森本利恵
ニュース
視座
LOHASな民博を
文 大森康宏

No.111 All No.113

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