みんぱっく アイヌ文化にであう2―樹皮からつくる着物
マキリ〈小刀〉
北海道/日本
小刀は、動物や魚をさばくときや裁縫・木彫品を作るときなどに使われ、男女ともにいつも腰に携帯していました。
このマキリ(小刀)は大正から昭和にかけてのものといわれています。マキリは刀身と鞘、柄などでできています。鞘と柄には鱗文様などの細かい彫刻が施されます。鞘は1本の木をくり抜いたり、2枚に割った木を貼り合わせたりして作ります。貼り合わせた鞘には、桜の樹皮などを巻きつけ、補強しています。
※このマキリには刀身は入っていません。
佐々木先生からのひとこと
かつてアイヌの男性は、結婚を申し込む時、相手の女性に小刀を贈ったそうです。彫刻ができるということは生活で使う道具を作る技術を身につけた証でした。
参照資料
『アイヌ生活文化再現マニュアル:彫る【小刀・山刀・盆】』
『アイヌ民族もんよう』
『アイヌ民族:歴史と現在 中学生用』 p.34
『パイエアンロ』 p.6、7
モノ情報カード
マキリ〈小刀〉