国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱっく 極北を生きる ― カナダ・イヌイットのアノラックとダッフルコート

 
ぱっくの種類
男子用 アザラシの毛皮製の手袋衣装を着ている様子
男子用 アザラシの毛皮製の手袋
<プアルク Pualuk>
ケベック/カナダ

イヌイットの手袋(親指とそれ以外の指が入る二またのミット)は、カリブーやアザラシの毛皮でつくられています。軽いうえに丈夫で、かつ寒さから手の部分を守ってくれます。

岸上先生からのひとこと

私たちが冬に使っている5本指の手袋とはちがい、イヌイットの手袋は二またのキャチャーミットのようなものです。とくに防寒に優れていますが、その手袋を着用したままで小さなモノを拾ったり、つかんだりすることは、少々難しいです。冬季にスノーモービルを利用して狩猟に行くときには、ハンターは市販の手袋ではなく、カリブーの毛皮製の手袋を着用します。

着付方法

現在ではソックスをはいたうえに、はきます。

参照資料

イヌイット百科事典1巻「17 昔の衣服の材料」「18 昔の冬服」
『国立民族学博物館展示ガイド』アメリカp.3

モノ情報カード

男子用 アザラシの毛皮製の手袋

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