みんぱっく アンデスの玉手箱 ― ペルー南高地の祭りと生活
PINTURA POPULER DE SARHUA
サルワの板絵
サルワの板絵
ペルー
ペルー南部高地アヤクチョ地方のサルワの村人が描く絵は、民衆芸術の一つとして最近とくに人気が高まっている。
農村の日常生活や祭りを題材にした絵の脇には、短い説明文が付け加えられているのが一般的である。
a の板絵は、 農作業の合間でしょうか、昼食の場面でしょうか、楽器を演奏する人もいますし、中央の女性は糸をつむいでいますね。リヒリャを広げ、その上にジャガイモなどいろいろな食べ物を並べています。
b の板絵は、村の女性が髪の手入れをしている様子が見えます。男性が手伝っていますね。まず髪を洗い、次に櫛ですきます。最後に三つ編みにしています。男性も女性も足にはいているのはサンダル。昔は皮製でしたが、今では古タイヤを再利用したものが多く見受けられます。
c の板絵は、 まさに板絵を描いている場面ですね。サルワの板絵の歴史はさほど古くないといわれていますが昔から細長い板に描いていました。
d の板絵は、 いろいろな楽器を演奏している場面です。左端の男性はケーナ、右どなりの人はチャランゴという弦楽器、その右に座る女性はチャフチャを鳴らしていますね。農村のお祭りではこうした場面をよく見かけます。
参照資料
図録『アンデス文明』 p.181
モノ情報カード
サルワの板絵