国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

巻頭コラム

あいさつ  2003年1月3日刊行
福岡正太

★ごあいさつ m(_ _)m

あけましておめでとうございます。新しい年を迎えると、身も心もあらたまり、やる気がわいてくるものですね。
さて、1978年5月から毎月開催してきた「みんぱくゼミナール」が、この4月でいよいよ第300回を迎えます。「みんぱくゼミナール」では、多くの回数を受講された方がたに対して、感謝の気持ちをこめて表彰状を差し上げていますが、その記録によれば、何とこれまでに120回以上も参加してくださった方もいらっしゃいます。まさに、この25年の歴史は、みんぱくに対する皆さんの応援の賜物です。

こうした皆さんの応援にこたえるべく、みんぱくは、今年もたくさんの活動を計画しています。展示にかぎっても、春の「マンダラ展」、夏の「西アフリカ・おはなし村」という2つの特別展のほか、常設展も、現在進行中の耐震補強工事をきっかけに新しい展示構想を実現すべく動き出しています。全面的なリニューアルを予定しているのはアメリカ展示(5月オープン予定)。また、ヨーロッパ展示、アフリカ展示、東アジア(中国地域)展示には、新たにテーマ展示コーナーを導入し、1~2年ごとに新たなテーマで展示を更新していく予定です(4月オープン予定)。

また、「日本ASEAN交流年」の今年は、5月から11月まで、映像や芸能をとおして東南アジア諸国の文化への理解を深めるプログラムを展開します。もちろん、「みんぱくゼミナール」や「研究公演」、「みんぱく映画会」などの企画も、これまで同様におこなってまいります。

私たちは、みんぱくと民族学の新しい時代を拓いていきたいと思っております。どうか、今年も皆さんの叱咤激励をお願いいたします。

福岡正太(編集長)