みんぱくのオタカラ
- タルン・タヒリアニのサリー 2005年9月15日刊行
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杉本良男
タルン・タヒリアニはインドを代表するデザイナーのひとり。日本でも『ミセス』誌(2005年2月号)に取りあげられるなど、注目されはじめているデザイナーである。ビジネス・スクールを出てマネジメントにもたずさわった経験があるという異色の経歴の持ち主である。
1987年ムンバイ(ボンベイ)の一等地にクチュール・サロン「アンサンブル」(Ensemble)をオープンした。91年からはニューヨークのファッ ション技術学校(FIT)にまなび、その後、「タヒリアン」(Tahilian)ブランドをたちあげて、デザイナーとしての本格的な活動をはじめた。94 年にはロンドンでショーを催し、世界的にも知られるようになった。
このサリーは、特別展のポスターに使われたもので、生地は薄手のシルク・ジョーゼット、これに、マンゴー柄のいわゆるペイズリー模様や花などを刺繍したも ので、シークイン刺繍、ビーズ刺繍、クリスタルなども使われていて、繊細かつ華やかな美しさを演出している。 お値段は・・・。想像におまかせしますとだけ言っておこう。
杉本良男(先端人類科学研究部)
◆今月の「オタカラ」
標本番号:H229113 / 標本名:サリー
タルン・タヒリアニのサリー◆関連ページ
特別展「インド サリーの世界」(2005年9月8日~12月16日)
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