国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

イベント・ワークショップ

2014年12月21日(日)
総研大文化科学研究科学術交流フォーラム2014研究公演「石見大元神楽」
総合大学院大学学術フォーラム2014関連事業

チラシダウンロード[PDF:2.24MB]

学術交流フォーラム2014「文化をカガクする?」の一環として、国立民族学博物館との共催で市山神友会による大元神楽の公演、ならびに大元神楽のいまを見つめるパネルディスカッションを開催します。大学院生・研究者・神楽の担い手の方々とともに、民俗芸能や無形民俗文化財のこれからについて考えてみませんか?

  • 日時:2014年12月21日(日)13:00 - 16:40
  • 場所:国立民族学博物館 講堂
  • 参加無料/申込不要/定員450名[先着順]
  • 出演:市山神友会
  • 主催:総合研究大学院大学文化科学研究科
  • 共催:国立民族学博物館
  • お問い合わせ:
    ◇総合研究大学院大学 学務課基盤総括事務係
     〒240-0193 神奈川県三浦郡葉山町(湘南国際村)
     TEL:046-858-1583
     E-mail:soukatsu1★ml.soken.ac.jp
     ※★を@に置き換えて送信ください。

    ◇総合大学院大学 学術交流フォーラム事務局
     〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1 国立民族学博物館内
     E-mail forumjim★idc.minpaku.ac.jp
     ※★を@に置き換えて送信ください。
 

趣旨

大元神楽の公演は、総合研究大学院大学文化科学研究科の大学院生が中心と なって企画・運営する学術交流フォーラム「文化をカガクする?」の一環として開催されます。今回は中国地方で伝承されてきた大元神楽の公演を通して、継承されてきた演目の内容と信仰の役割とについて、大学院生・研究者・神楽の担い手の方々とともに考え、伝統文化の継承のために協力することを目的としています。
また、今回ご出演いただく市山神友会の地元桜江町は、昨夏豪雨被害に遭いまし た。公演を通して被災された方々とともに、無形民俗文化財の保存と活用の課題について共有するとともに、神楽が伝える歴史の深みを、自分たちの宝として誇 らしく舞い踊る団員の方々の想いを、関西のみなさまにお伝えできれば幸いです。

プログラム

12:30 開場
13:00 - 15:00 公演「大元神楽を舞う」
市山神友会による特別公演(太鼓口・御座など四演目を予定)
15:10 - 16:40 パネルディスカッション「大元神楽のイマ―無形文化財制度と民俗芸能の伝承活動―」
《パネラー》
鈴木正崇(慶応義塾大学教授)
笹原亮二(国立民族学博物館/総合研究大学院大学併任教授)
本山徳幸(市山神友会会長)
《司  会》
鈴木昂大(総合研究大学院大学学生企画委員)
16:40 閉会のごあいさつ
 

∽ 大元神楽とは ∽
大元神楽は、島根県邑智郡から那賀郡にかけての山間部に残されている神楽で、昭和54年には、国の重要無形民俗文化財に指定されています。明示以降に急速に広まった、華美な衣装でテンポの早い舞を行う「八調子」の他の石見神楽とは違い、地域に古くから伝わる、ゆったりとしたテンポに合わせて、優美な所作で魅せる「六調子」の神楽であるのが特徴です。七年に一度の式年祭では、厳粛な神事である藁蛇を用いた神懸かりの託舞も奉納されるため、他地域で演じる機会は少なく、今回の大阪公演は非常に貴重な機会です。

∽ 市山神友会 ∽
所在地:島根県江津市桜江町市山地区
会 長:本山徳幸
市山神友会は、大元神楽に欠かせない希少演目の復元や神楽歌口上書の発行など、活発な活動をおこなっている伝承団体です。この地域では、神職として活動していた牛尾三千夫氏や奏楽の名手でもあった竹内幸夫氏が中心となり、早くから神楽研究に取り組んできました。そのため古舞の伝統を守るという意識が強く、桜江町市山地区は大元神楽の伝承の中心地となっています。


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