みんぱく映画会
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2006年3月5日(日)
カンボジア・少数民族の音の世界 -
「カンボジア・少数民族の音の世界」
カンボジア北東部にあるラッタナキリには少数民族が多く住んでいます。彼らは、世界でも珍しいゴングの音楽を演奏します。ゴングの音は霊と交流する媒体であるため、その存在は葬送や動物供犠などの儀礼において不可欠であると考えられています。なかには、水牛などを犠牲にしないで演奏すると霊の怒りをかうと信じられている曲もあります。今回の映画会では、昨年3月に現地で収集した未公開映像をお見せしながら少数民族の音の文化を紹介します。
寺田吉孝(国立民族学博物館 民族文化研究部助教授)
音楽の実践がアイデンティティの創出とどのような関係をもちうるかに興味をもち、南インドの低位カースト楽師やフィリピンのムスリム系住民など、アジアのマイノリティ集団の音楽文化を中心に調査している。近年は、アジア系アメリカ人の文化的独自性と創造性に焦点をあてる研究も行っている。主な論文にTranscending Boundaries: Asian Music in North America(編著)、『日系アメリカ人の歩みと現在』(共著)“T. N. Rajarattinam Pillai and caste rivalry in South Indian classical music.”がある。
福岡正太(国立民族学博物館 文化資源研究センター助教授)
東南アジア、特にインドネシアの伝統音楽や芸能について、現代における伝統の継承、発展という視点から調査研究している。近年、伝統芸能の伝承に対して映像記録がもつ可能性に関心をもち、映像を生かすために解決すべき課題について東南アジアの研究者らと研究を進めている。共著に『ワヤンの広場~東南アジアの人形と仮面』、『民族の二〇世紀』など。
定員 450名(先着順)
参加要領
映画会は申し込み不要、参加無料です。
ただし、常設展の観覧には別途、観覧料が必要です。問い合わせ先
〒565-8511 吹田市千里万博公園10-1
国立民族学博物館広報普及室普及係(電話06-6876-2151)寺田助教授・福岡助教授 出演の講演会
みんぱく公開講演会「世界の伝統芸能・最前線 ─ 映像は文化遺産を伝えられるのか」日 時:2006年3月3日(金) 18:30~20:30 (開場17:30)
会 場:オーバルホール(大阪市北区梅田3-4-5 毎日新聞ビルB1)
主 催:国立民族学博物館/毎日新聞社
参加費:無料、定員400名