国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱく映画会

2007年10月28日(日)
クジラの島の少女
 開館30周年記念特別展「―ヴァカ モアナ、海の人類大移動」関連

  • 日 時:2007年10月28日(日) 13:30~16:00(開場13:00)
  • 場 所:国立民族学博物館 講堂
  • 解説:白川千尋(先端人類科学研究部准教授)
  •   :内藤暁子(武蔵大学教授)
  • 定 員:450名(先着順、申し込み不要
  • 参加料:無料(ただし、特別展・常設展をごらんになる方は、別途観覧料が必要です。)
  • 主 催:国立民族学博物館

特別展「オセアニア大航海展」1階部分の展示で主たる対象となっているのは、ニュージーランドの先住民であるマオリの人びとです。展示では、その歴史や文化がさまざまな展示物や写真などによって紹介されていますが、それに加えて、マオリの人びとの間における伝統文化の継承の問題に焦点を当てた本作品を上映することで、マオリの人びとを取り巻く現代的状況への理解を、より一層深めることができるでしょう。また、ニュージーランドで長らく調査研究に携わってきた文化人類学者の内藤暁子教授(武蔵大学)をお招きし、作品との関連でマオリの社会や文化に関する解説をしていただきます。

 

上映作品

「クジラの島の少女」(製作:ニュージーランド2003年 102分)
原作:ウィティ・イヒマエラ、監督:ニキ・カーロ

 

次第に伝統的価値が薄れつつあるニュージーランドのマオリ社会を舞台に、伝統を守ろうと奮闘する長老たちの苦悩や、女であるために伝統を継ぐことを許されない少女が、それでもその慣習を打ち破り自ら運命を切り開こうとする一途な姿を描いている。
*2003年サンダンス映画祭観客賞をはじめ各地の映画祭で「観客賞」受賞。

解説

白川千尋(国立民族学博物館先端人類科学研究部准教授)
専門分野は文化人類学、開発人類学。現在の研究課題は、ヴァヌアツにおける伝統・伝統文化とその関連概念をめぐる社会的動向の研究、地域社会における科学観および非科学観に関する研究、国際協力・開発援助と文化人類学の関係に関する研究、日本のマスメディアにおけるメラネシア表象の研究。

内藤暁子(武蔵大学社会学部教授)
専門は文化人類学、1985年からニュージーランドの主にワイカト地方でフィールドワークを進めている。立教大学大学院文学研究科単位取得満期退学。博士(文学)。『オセアニアの現在』『講座世界の先住民族ファーストピープルズの現在 オセアニア』『民族の20世紀』など分担執筆。

 

 

 

お問い合わせ先

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