国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱく映画会

2011年12月4日(土)
アイヌ民族の過去と現在「Ainu Past and Present―マンローのフィルムから見えてくるもの」
特別展「千島・樺太・北海道 アイヌのくらし――ドイツコレクションを中心に」関連

近現代の日本社会でアイヌ民族がおかれてきた状況の変化について、大正・昭和・平成と異なる時期に撮影された3つの作品を通して紹介します。明治~昭和初 期に収集された民族資料が中核をなす特別展において、その現代的意義の理解を深めていただくために、当時の欧米と日本との関係や過去のアイヌ民族へのまな ざしを読みとることのできる映像とともに、見られる側から自ら発信する立場への転換がくみ取れる作品を選定しました。 毎回、それぞれの映画の制作者や研究者を招き、解説します。

【上映作品】

■「TOKYOアイヌ」
2011年10月9日(日) 13:30~16:00(開場13:00)

■「Beautiful Japan(美しき日本)」
2011年10月30日(日) 13:30~16:30(開場13:00)

■「Ainu Past and Present―マンローのフィルムから見えてくるもの」
2011年12月4日(日) 13 :30~15:45(開場13:00)

  • 場 所:国立民族学博物館 講堂
  • 定 員:450名(先着順、申込不要)
  • 参加料:無料(入場整理券を10:00から講堂入口にて配布します。
    参加券をご提示いただくと、特別展示を無料でご覧いただけます。)
  • 主 催:国立民族学博物館
  • チラシダウンロード[PDF:5.57MB]

アイヌ民族の過去と現在

「Ainu Past and Present―マンローのフィルムから見えてくるもの」
2005-6年/国立歴史民俗博物館/102分
【開催日】2011年12月4日(土) 13 :30~15:45(開場13:00)
【監督】 内田順子、鈴木由紀
【解説】 内田順子 (国立歴史民俗博物館准教授)
【司会】 佐々木史郎(国立民族学博物館副館長・民族文化研究部教授)
スコットランド出身の医師ニール・ゴードン・マンローが、昭和の初めに撮影したアイヌ民族の熊送り:イヨマンテに関する映画フィルムについての映像論的研 究をまとめた作品。マンローの制作意図、その後のフィルムの変遷を、フィルム、写真、マンローの手紙、インタビューなどからたどり、フィルムが人の手を介 して新たな意味を帯びていくという問題を考察した。また、残された記録が、現在のアイヌ文化の伝承にとってどのような意味をもつのかという問題を考えるこ とも、この作品の目的のひとつである。
■お問い合せ先
国立民族学博物館 広報企画室企画連携係
〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
TEL: 06-6878-8210(土日祝を除く9:00~17:00)