みんぱく映画会
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2012年8月5日(日)
日印国交樹立60周年記念 インド・クラシック映画特集「第一の敬意」 -
チラシダウンロード [PDF:550KB]2012年は日本とインドの国交が樹立されて60年、インド国産映画がはじめてつくられて100年の記念すべき年にあたります。インドは世界最大の映画生産国。国内のさまざまな言語で映画が製作されています。この記念すべき年に、国立民族学博物館では、各地の言語でつくられた古典的な名作5本を上映いたします。最近、インド映画といえば近作の娯楽作品に限られていて、古典的な名作を見る機会が少なくなっています。本特集では、映画製作当時のインド社会・文化の状況についての解説をまじえて、不朽のインド・クラシック映画の傑作を日本語字幕つきでご紹介します。
- 日 時:2012年7月15日(日)、7月16日(月・祝)、7月22日(日)、8月4日(土)、8月5日(日)
- 場 所:国立民族学博物館 講堂
- 全5回上映 13:00開映(開場12:30)
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定 員:450名
・事前申込は不要です。 - 参加料:無料
- 主 催:国立民族学博物館
- 共 催:在大阪・神戸インド総領事館
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協 力:東京国立近代美術館フィルムセンター
福岡市総合図書館
■ 大阪モノレールでお越しの際のご注意
自然文化園(有料区域)を通行される場合、入園料が必要となります。なお、「公園東口駅」からは自然文化園(有料区域)を通行せずに来館できます。日印国交樹立60周年記念 インド・クラシック映画特集
- 放浪者 AWARA
- 1951年/ヒンディー語/35mm/白黒/175分
- 【開催日】2012年7月15日(日)13:00開映(開場12:30)
- 【監督・出演】ラージ・カプール
- 【出演】ナルギス
- 【解説】溝上富夫(大阪外国語大学名誉教授)
- 「インド映画の王様」ラージ・カプールがプロデューサー、監督、俳優をつとめた代表作。あらぬ疑いで判事である夫に棄てられた母と、悪に手を染める息子のラージ。青年になった彼に様々な運命が待ちうける。独立を果したインドの将来への夢を抱かせる娯楽性と社会性を持った名作。南アジアだけでなくソ連、中国さらにはアフリカ、中東などでも大人気を博し、ムケーシュがうたう挿入歌「流れ者だよ(アワーラ・フーン)」も世界的大ヒットとなった。
- 踊り子 UMRAO JAAN
- 1981年/ウルドゥー語・ヒンディー語/35mm /カラー/145分
- 【開催日】2012年7月16日(月・祝)13:00開映(開場12:30)
- 【監督】ムザッファル・アリー
- 【出演】レーカー ナスィールッディーン・シャー
- 【解説】田森雅一(国立民族学博物館外来研究員)
- 19世紀半ばインド北部の古都ラクナウ。幼いころに妓楼に売られ、歌や踊りの芸事に優れた売れっ子の踊り子になったウムラオ・ジャーンの波乱に満ちた半生を描く。当時の風俗を再現した豪華なセットや衣裳、あでやかで気品のあるレーカーの見事な踊りなど、インド映画の名作として今も愛されている。レーカーは当時売り出しの新進女優として注目され、このころ発売された日本製サリーの宣伝にも一役買っている。
- 音楽ホール JALSAGHAR
- 1958年/ベンガル語/35mm /白黒/99分
- 【開催日】2012年7月22日(日)13:00開映(開場12:30)
- 【監督】サタジット・レイ
- 【出演】チャビ・ビスワース パドマー・デーヴィー
- 【解説】サンディップ・K・タゴール(追手門学院大学名誉教授)
- イギリス植民地下の1920年代ベンガル地方。時代の変化に抵抗し、すべてを失ってまで、最後の栄光と威信をかけて「音楽会」を開催する没落寸前の富裕な地主のすがたを描いたサタジット・レイ監督の代表作。旧地主層から新興商人への富裕層の移り変わりを美しく描いている。また当時のヒンドゥスタニー音楽の最高峰の演奏家がじっさいに出演しているので、音楽的にも注目される。
- シャンカラバラナム SANKARABHARANAM
- 1979年/テルグ語/35mm/カラー/145分
- 【開催日】2012年8月4日(土)13:00開映(開場12:30)
- 【監督】K.ヴィシュワナート
- 【出演】J.V.ソーマヤージュル マンジュ・バールガヴィ
- 【解説】寺田吉孝(国立民族学博物館教授)
- 南インド、アーンドラ・プラデーシュ州の農村。娼婦の娘トゥルシは高名な声楽家シャンカラの歌とともに彼を一途に愛し、身を寄せる。しかし、彼女がもとでシャンカラの名声は墜ちていく。南インド映画音楽界を代表するS.P.バーラスブラマニアムらの歌に乗せた古典舞踊クチプディ、それに南インド古典音楽など、音楽と踊りの真髄に溢れた70年代テルグ語芸道もの映画の代表作。
- 第一の敬意 MUDHAL MARIYADHAI
- 1985年/タミル語/35mm /カラー/163分
- 【開催日】2012年8月5日(日)13:00開映(開場12:30)
- 【監督】バーラディラージャー
- 【出演】シヴァージ・ガネーサン ラーダー
- 【解説】杉本良男(国立民族学博物館教授)
- 南インド、タミルナードゥ州の農村。村の実力者として皆に尊敬はされてはいるが、家庭では不幸な身の上のマライチャーミーは、ある日、年も身分も違う娘を愛してしまう。タミル映画界を代表するバーラディラージャー監督の代表作であるとともに、名優シヴァージ・ガネーサンの名演が光る80年代タミル映画の名作。当時のタミル農村の生活がリアルに描かれていて、社会文化を知る上でも大いに参考になる。
司会・解説
杉本良男(国立民族学博物館教授)
専門は社会人類学。南インドの文化とナショナリズムについて研究してきた。著書に『インド映画への招待状』などがある。
寺田吉孝(国立民族学博物館教授)
専門は民族音楽学。南インド、フィリピン、アメリカ、日本などで現地調査を行っており、各種映像番組制作にも携わっている。
特別解説
溝上富夫(大阪外国語大学名誉教授)
長年、大阪外国語大学(現大阪大学)外国語部地域文化学科でヒンディー語とインド文化などについて教鞭をとってきた。ヒンディー語による学生演劇を指導し、インドをはじめ各地を巡回するなど、日印の友好関係に尽力している。
サンディップ・K・タゴール(追手門学院大学名誉教授)
ベンガル地方の名門タゴール家の出身で音楽家。演奏活動のほか、追手門学院大学、大阪音楽大学にて長年教鞭をとってきた。日本の短歌や俳句をベンガル語で紹介するなど日本文化にも造詣が深く、日印の文化交流に尽力している。
田森雅一(国立民族学博物館外来研究員)
文化人類学者(インド音楽研究)。著書に『インド音楽との対話』、『幻の楽器を求めて』などがある。
<Acknowledgements> R.K. Films (Mr.Randhir Kapoor) / Kotwara Studios (Director Muzaffar Ali) / Aurora Film Corporation Private Limited. (Mr.Anjan Bose) / Satyajit Ray Society / Poornodaya Art Creations (Mr.Edida Sathish) / Manoj Creations (Director Bharathirajaa) / Madras Talkies / Yash Raj Films / Osian's-Cinefan Festival of Asian and Arab Cinema / Mumbai Film Festival / Directorate of Film Festivals / Ms.Tamaki Matsuoka / Ms.Uma da Cunha
国立民族学博物館 広報企画室企画連携係
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