国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

連続講座「みんぱく×ナレッジキャピタル」

2018年9月28日(金)
連続講座みんぱく×ナレッジキャピタル第2回「インダストリアルデザインの教育の現場から」

ナレッジキャピタル超学校シリーズ連続講座「みんぱく×ナレッジキャピタル――工芸継承―東北発、日本インダストリアルデザインの原点と現在」


  • 開催日:2018年9月28日(金)
  • 時間:19:00~20:30(開場18:30)
  • 場所:CAFE Lab. グランフロント大阪北館ナレッジキャピタル1F
     アクセスマップ
  • 定員:50名(中学生以上)
  • 参加費:500円(1ドリンク代)/要事前申込
  • 主催:国立民族学博物館、一般社団法人ナレッジキャピタル、株式会社KMO
  • お問い合わせ:一般社団法人ナレッジキャピタル 
     電話:06-6372-6530(営業時間10:00~17:00)

お申し込みはこちら(ナレッジキャピタルの応募フォームへ)

 

趣旨

みんぱくでは、2018年9月13日(木)から11月27日(火)の期間、特別展「工芸継承―東北発、日本インダストリアルデザインの原点と現在」を開催しています。この特別展は、日本におけるインダストリアルデザイン 研究の原点となった国立工芸指導所の活動を俯瞰し、これまでの工芸、これからの工芸を考えることを趣旨としています。
本講座は、この特別展の概要を紹介するとともに、作家の視点で考える伝統工芸のデザイン、デザイン教育の現場から考えるインダストリアルデザインについて紹介する連続講座です。

 
 

講座情報

第1回 特別展「工芸継承―東北発、日本インダストリアルデザインの原点と現在」を振り返る
            講師:日高真吾[国立民族学博物館准教授]

開催日:2018年9月26日(水)
時間 19:00~20:30
会場:CAFE Lab. グランフロント大阪北館ナレッジキャピタル1F/定員:50名  


本講座では、2018年9月13日(木)から11月27日(火)まで国立民族学博物館で開催している特別展「工芸継承―東北発、日本インダストリアルデザインの原点と現在」の展示概要を紹介します。
また、博物館として展示しているデザイン関連の資料をどのように活用するのか、国立民族学博物館や金沢美術工芸大学の活動をもとにその意義を考えます。

《講師プロフィール》

国立民族学博物館人類基礎理論研究部准教授。(財)元興寺文化財研究所研究員を経て、2002年より現職。博士(文学)。主な著書、編著書に、「女乗物-その発生経緯と装飾性」(東海大学出版会 2008年)、「物館への挑戦-何がどこまでできたのか」(三好企画 2008年 園田直子と共編)、「記憶をつなぐ-津波災害と文化遺産」(千里文化財団 2012年)、「災害と文化財―ある文化財科学者の視点から」(千里文化財団 2015年)がある。

 
第2回 インダストリアルデザインの教育の現場から
            講師:永山広樹[静岡文化芸術大学デザイン学部デザイン学科教授]

開催日:2018年9月28日(金)
時間 19:00~20:30
会場:CAFE Lab. グランフロント大阪北館ナレッジキャピタル1F/定員:50名  


本講座では、静岡文化芸術大学のデザイン教育について大学の紹介とデザインの進め方について紹介します。デザインの進め方は、デザイナーは生活者の思いを肩代わりするところから始まり、単なるモノのデザインからヒトとモノの関係性、モノとコトのデザインをについて学生の作品を紹介と共に考えます。

《講師プロフィール》

日産車体(株)、宮城県産業技術総合センター、仙台高等専門学校を経て、2012年より現職。
研究テーマを「地域・企業へのデザイン支援開発」として産業機器デザイン、クラフトデザインの支援や開発を実施。また、2015年仙台箪笥技法を活かした、オーディオ用スピーカーの開発を手掛ける。

 
第3回 伝統工芸のデザインを考える―制作と修理の経験から
            講師:北村 繁[漆芸家]

開催日:2018年10月4日(木)
時間 19:00~20:30
会場:CAFE Lab. グランフロント大阪北館ナレッジキャピタル1F/定員:50名  


漆は縄文時代から塗料や接着剤として使われている優れた天然の樹脂であり、漆工芸は日本において長い歴史の中で独自の発展をとげてきました。
日本に息づくさまざまな伝統工芸のなかで、とくに漆工芸について漆工文化財修理と作品制作に携わってきた技術者の視点から考えます。

《講師プロフィール》

大阪芸術大学芸術学部工芸学科金属工芸コースを卒業後、北村昭斎のもとで漆工品の修理および制作を始める。正倉院宝物をはじめとする国内外の漆工文化財修理に携わる一方、公益社団法人日本工芸会に所属して制作活動を行う。
日本工芸会 正会員、文化財保存修復学会 正会員、伝統技術伝承者協会 理事、漆工史学会 会員

 
第4回 工芸を継承する―みんぱく特別展示ツアー
            講師:日高真吾[国立民族学博物館准教授]

開催日:2018年10月7日(日)
時間 13:30~15:00
会場:国立民族学博物館 /定員:30名  


みんぱくで開催中の特別展「工芸継承―東北発、日本インダストリアルデザインの原点と現在」を見学する現地ツアーです。
昭和3年に宮城県仙台市に国内で初めて設置された国立工芸指導所では、工芸の近代化、産業化の推進と東北地方の工芸業界の発展をめざした活動がおこなわれていきました。それはまさに日本におけるインダストリアルデザインの原点の活動の一つとして位置づけることができます。
世界に誇る日本の工芸品が、国立工芸指導所の精神を受け継ぎつつ、どのように世界に挑戦するのか。このような点に着目し、これまでの工芸、これからの工芸を考えます。

《講師プロフィール》

国立民族学博物館人類基礎理論研究部准教授。(財)元興寺文化財研究所研究員を経て、2002年より現職。博士(文学)。主な著書、編著書に、「女乗物-その発生経緯と装飾性」(東海大学出版会 2008年)、「物館への挑戦-何がどこまでできたのか」(三好企画 2008年 園田直子と共編)、「記憶をつなぐ-津波災害と文化遺産」(千里文化財団 2012年)、「災害と文化財―ある文化財科学者の視点から」(千里文化財団 2015年)がある。