国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱくウィークエンド・サロン――研究者と話そう

2007年5月4日(金)
家畜にもみどりを

客家の人びとの豚飼養。囲いから出して散歩させることもしばしば。 (中国・福建省 姑田)

○ 話題
家畜化の過程だけでなく、飼育方法や品種の分化が人間の動物に対する考え方によって異なることから、総合的なドメスティケーション学の可能性を提唱しました。この課題を考えるきっかけとなった中国福建省・客家の人たちのブタの飼養を解説。財産としてのブタ、食資源としてのブタ、という二面性の社会のなかでの存在を、興味深い現象として紹介しました。

○ 話者
野林厚志(文化資源研究センター准教授)

○ 場所
本館展示場(展示場内休憩所)