研究公演
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2014年7月20日(日)
アリラン峠を越えていく―在日コリアン音楽の今 -
チラシダウンロード[PDF:1.11MB]アリラン峠は、在日コリアンにとって、峠の向こう側にあるかもしれない「希望」に向かい、越えなければならないさまざまな困難を象徴するものです。 戦後、朝鮮半島は南北に分断され、在日コリアンコミュニティも分断されました。 くわえて、日本社会への同化の圧力により2世・3世たちは、アイデンティティの混乱にさらされることになりました。 1世の身体に深く染みついた民族文化は、朝鮮半島での生活体験のない2世・3世たちにとっては、それを学び身体化することで獲得するものです。 こうして獲得された民族文化を通してコリアンとしてのアイデンティティを確認し、日本での生活体験を音楽に託して表現しています。 この公演では、このような在日コリアンたちが紡ぎだす「音楽の今」を五感で感じていただければと願っています。
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日時:2014年7月20日(日)
14:00~16:30(開場13:30) - 場所:国立民族学博物館 講堂(450名)
- 申込受付を終了しました。
- 要展示観覧券(一般 420円)
- 演奏:安聖民、李政美、金剛山歌劇団 ほか
- 主催:国立民族学博物館
〒565-8511 吹田市千里万博公園10番1号
国立民族学博物館 広報企画室 企画連携係
TEL : 06-6878-8210(土日祝を除く9:00~17:00)プログラム
第1部/安聖民 「四節歌」、「水宮歌」 第2部/李政美 「わたしはうたう」、「遺言」ほか 第3部/金剛山歌劇団 「モランボン」、「出鋼」ほか 第4部/出演者全員 アリランメドレー 演奏者
■ 安聖民 アン・ソンミン Ahn Sungmin
大阪生まれのコリアン3世。 1998年韓国に留学してパンソリを学ぶ。2001年漢陽大学音楽大学院国楽科修士課程修了。重要無形文化財第5号パンソリ「水宮歌」技能保有者・南海星に師事。 2013年「南原春香国楽大典」・名唱部にて審査員特別賞受賞。
?伴奏
李昌燮(太鼓)■ 李政美 イ・ジョンミ Lee Jeongmi
東京生まれのコリアン2世。 幼少の頃からアボジ(父親)が歌う韓国の歌謡曲を聴いて育つ。 国立音楽大学声楽科に進み、オペラを専攻。 在学中から朝鮮民謡、フォークソング、フォルクローレなどを歌いはじめる。幅広いジャンルでライブ活動を続けている。
?伴奏
向島ゆり子(バイオリン)/矢野敏広(ギター)■ 金剛山歌劇団 クムガンサンカグクタン Kumgangsan Opera Troupe
1955年に在日朝鮮中央芸術団として結成された総合アーティスト集団。 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)で開発された改良楽器の演奏で知られている。 さらに、在日コリアンの心情を表現した音楽も演奏し、設立以来、7000回以上の公演実績がある。
?演奏者
河栄守(玄琴)/宋明花(歌)/金栄実(伽耶琴)
梁聖晞(小奚琴)/李由伊(高音横笛)■髙正子 コ・チョンジャ Ko Jeongja
大阪生まれのコリアン2世。 総合研究大学院大学で韓国の仮面劇を研究し、学位取得。 現在、在日コリアンの生活や民族芸能継承について研究している。
司会
福岡正太(国立民族学博物館)
解説
髙正子 (神戸大学)
申込方法
※申込受付を終了いたしました。
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日時:2014年7月20日(日)