国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究公演

2014年9月15日(月・祝)
伝統芸能パンソリによる韓国文化の理解

チラシダウンロード[PDF:4.45MB]

本研究公演は、2009年に引き続き、韓国の伝統芸能パンソリの舞台公演およびワークショップを通して韓国文化の理解を図ろうとするものです。舞台公演では、パンソリの古典演目の中から『水宮歌』を取り上げます。パンソリはひとつの物語を完唱するのに数時間を要し、通しで演奏されることはなかなかありません。 またパンソリは一人語りを基本としながらも、現在ではオペラ形式で演奏されるなど多様化しています。今回の公演では、様々な演奏形態を取り入れながら、南海星先生とその弟子たちの歌声による『水宮歌』のストーリー全体を楽しむことのできる公演を開催します。ストーリー全体を鑑賞することにより、ソリ(唄)だけでなく、物語の魅力も伝えます。ワークショップでは、南先生とその弟子たちによる実演を通して、"口伝"を伝承形態の基本とするパンソリが実際どのような形で師匠から弟子に伝えられるのかをご覧いただきます。たんなる公演では知りえないパンソリの世界を体験してもらい、参加者に「本物を実際に」学習していただく機会を提供します。

  • 日時:2014年9月15日(月・祝)13:30~16:30(開場13:00)
  • 場所:国立民族学博物館 講堂(450名)
  • 申込受付を終了しました。
  • 展示観覧券不要 ※当日は無料観覧日により観覧券は不要です。
  • 出演:南海星、 安聖民 ほか11名
  • 主催:国立民族学博物館
  • 協賛:韓国国際交流財団
  • 後援:公益財団法人 日韓文化交流基金、駐大阪大韓民国総領事館 韓国文化院

〒565-8511 吹田市千里万博公園10番1号
国立民族学博物館 広報企画室 企画連携係
TEL : 06-6878-8210(土日祝を除く9:00~17:00)
 

プログラム

パンソリについての解説 朝倉敏夫(国立民族学博物館教授)
公演
(演目は変更の可能性があります)
第1部
独唱「竜王が病を嘆く」場面~「スッポンが地上に赴く」場面
二人唱「動物たちの上座争い」場面~「スッポンがウサギと出会う」場面
第2部
唱劇「ウサギが海に向かう」場面~「竜王がウサギに騙される」場面
独唱「ウサギが地上へ帰る」場面~大団円
ワークショップ 口伝されるパンソリの伝承スタイルを実践披露
パンソリを実際に体験学習していただく

出演者

■ 南海星 〈ナム ヘソン〉
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重要無形文化財第5号パンソリ『水宮歌』技能保有者
金素姫先生師事(春香歌)、朴初月先生師事(水宮歌)
1975年 国立劇場長功労賞受賞
1985年 第55回春香祭全国パンソリ名唱大会大統領賞受賞
2006年 第16回桐里国楽大賞受賞
1985~2000年 パンソリ保存会副理事長歴任
現韓国国楽協会理事、南海星ソリ文化院院長

 
■ 安聖民 〈アン ソンミン〉
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1988年 関西大学文学部史学・地理学科卒
1989~1997年 東大阪市立太平寺小学校 民族学級講師
1998年 韓国に留学、南海星先生に師事
2002年 漢陽大学音楽大学院国楽科修士課程修了
2013年 第40回南原春香国楽大典・名唱部にて審査員特別賞受賞

 

司会・解説

朝倉敏夫(国立民族学博物館教授)

申込方法

※申込受付を終了いたしました。