国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究公演

2016年5月29日(日)
黒森神楽×雄勝法印神楽 in みんぱく公演

チラシダウンロード[PDF:2.1MB]

国立民族学博物館では、東日本大震災で被災した芸能支援の一環として、毎年館内で芸能を演じる「場」を設ける支援活動を続けています。今年は、岩手県、宮城県の神楽で、国の重要無形民俗文化財に指定されている黒森神楽、雄勝法印神楽の公演を行います。また、それぞれの神楽を調査している研究者も交えて、震災の影響や地域の復興に向けた活動などについてパネルディスカッションを行います。地域に根ざした神楽から、地域文化の重要性とその継承のあり方について考える機会となればと思います。

  • 日時:2016年5月29日(日)13:00~16:00(開場12:30)
  • 場所:国立民族学博物館 講堂(450名)
  • 申込方法:申込フォームまたは往復はがきによる事前申込制
    【申込締切】申込フォーム・・・5月11日(水)17:00迄/往復はがき・・・5月11日(水)必着
    詳しくは下記「申込方法」を参照ください。
  • 要展示観覧券(一般 420円)
  • 共催:国立文楽劇場

※研究公演当日は、伊勢志摩サミット開催にともなう特別警戒を実施しております。入館にあたり手荷物検査を実施しますので、大変な混雑が予想されます。
時間に余裕をもってお越しください。みなさまのご協力をよろしくお願いいたします。


〒565-8511 吹田市千里万博公園10番1号
国立民族学博物館 企画課 博物館事業係
TEL : 06-6878-8210(土日祝を除く9:00~17:00)
 

プログラム

 挨拶  須藤健一(国立民族学博物館長)

【第1部】 黒森神楽【演目】榊葉、恵比寿舞

【第2部】 パネルディスカッション「三陸の暮らしと神楽 災害に立ち向かいながら生きる」

【第3部】 雄勝法印神楽【演目】日本武尊

出演者

黒森神楽保存会

◆黒森神楽
岩手県宮古市山口の黒森神社を本拠地とする神楽で、正月には神社の神霊を移した「権現様」(獅子頭)を携え、陸中沿岸の集落を廻り、家々の庭先で権現舞を舞って悪魔払いや火伏せの祈祷を行います。広範囲で長期にわたるこの巡行は近世初期から変わらず、貴重なことから平成18年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。東日本大震災後は、本来の厄払いや家内安全に加え、震災からの復興や鎮魂への願いを込め、伝統の巡行を続けています。

雄勝法印神楽保存会

雄勝法印神楽
宮城県石巻市雄勝町に伝わる神楽で、平成8年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。法印神楽とは、「法印」と呼ばれる修験者たちが在地化して奉納したもので、羽黒派の系統の雄勝法印神楽は現在、保存会により受け継がれ、例大祭などで奉納されています。太鼓(宮太鼓)二台と横笛一本で、囃子を構成しており、勇壮で豪快な舞を披露します。東日本大震災では、人的被害や道具類の流失被害を受けましたが、支援を受け平成23年5月に活動を再開しました。

パネルディスカッション

・神田より子(敬和学院大学人文学部 国際文化学科 教授)
・小谷竜介(東北歴史博物館学芸部 副主任研究員)
・松本文雄(黒森神楽保存会 会長)
・伊藤博夫(雄勝法印神楽保存会 前会長)

 

コーディネーター・司会

コーディネーター

林勲男 (国立民族学博物館准教授)

司会

日髙真吾 (国立民族学博物館准教授)

 

申込方法《事前申込制》

※申込受付を終了いたしました。

お問い合わせ先:06-6878-8210(土日祝を除く9:00~17:00)