国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究公演

2017年3月19日(日)
城山虎舞 in みんぱく
企画展「津波を越えて生きる―大槌町の奮闘の記録」 関連

チラシダウンロード[PDF:2.1MB]

国立民族学博物館では、東日本大震災以降、被災地の有形・無形の民俗文化財への支援を継続しています。これまで4年間にわたって無形の民俗文化財である郷土芸能を継承する団体を招へいし、研究公演を実施してきました。現在、被災地では復興に向け、日常の生活に戻る動きもあり、郷土芸能の団体の活動も落ち着きつつあります。一方で、日常が意識されるほど、震災に対する記憶の風化が懸念され、震災以前の地域文化の記憶をどのように伝えるのかという課題が浮かび上がってきました。そこで、今年度の震災支援プロジェクトの企画として、岩手県の三陸沿岸部を代表する郷土芸能「虎舞」の公演を行います。

本公演では、岩手県の三陸沿岸部で広く分布する虎舞のなかでも、同時期に開催する企画展「津波を越えて生きる-大槌町の奮闘の記録」で協力いただく城山虎舞を招へいします。また、城山虎舞の出演者や岩手の芸能支援に尽力した協力者とともに、芸能の継承のあり方をテーマとしたディスカッションを開催し、地域文化の重要性について考えます。


本公演は以下の研究プロジェクトの成果の一部です。
 人間文化研究機構基幹研究「日本列島における地域文化の再発見とその表彰システムの構築」(代表 日髙真吾)
 JSPS 基盤研究B「東日本大震災で被災した民俗文化財の保存および活用に関する基礎研究」(課題番号15H02954 代表 日髙真吾)
 JSPS 挑戦的萌芽研究「芸能復興と被災地ツーリズム」(課題番号26580044 代表 橋本裕之)

  • 日 時:2017年3月19日(日)
        14:00~16:10(開場13:20)
  • 場 所:国立民族学博物館 講堂
  • 参加費:要展示観覧券(要事前申込)
  • 定 員:450名
    ※申込受付は終了いたしました。
  • 申込方法:申込フォームまたは往復はがきによる事前申込制
    申込締切:3月13日(月)※定員に達し次第受付を終了します
     詳しくは下記「申込方法」を参照ください。
  • 主 催:国立民族学博物館
  • 協 力:大阪市立大学都市研究プラザ
〒565-8511 吹田市千里万博公園10番1号
国立民族学博物館 企画課 博物館事業係
TEL : 06-6878-8210(土日祝を除く9:00~17:00)
 

プログラム

14:00-14:10 挨拶 須藤健一(国立民族学博物館長)

14:10-14:15 趣旨解説 日髙真吾

14:15-14:45 城山虎舞演舞

14:45-14:50 城山虎舞解説 橋本裕之

14:50-15:00 休憩

15:00-15:40 ディスカッション「郷土芸能の保存科学―支援から協働へ―」

15:40-16:10 城山虎舞演舞

演舞

城山虎舞

城山虎舞は、1996年、町内の若者により組織された「城山虎舞」が釜石市尾崎町虎舞の岩間久一氏の指導を受けたのが契機となった団体で、2016年に発足20周年を迎えた。2002年より町内の栄町、須賀町地域を活動拠点として現在に至っている。東日本大震災では、活動基盤の会館、山車、虎頭、太鼓、衣装、小道具などを流失したものの、見事に復活し、教育機関等とも連携して児童生徒の参加を促進させるなど、精力的な活動を展開している。

 

ディスカッション

「郷土芸能の保存科学―支援から協働へ―」

・中川眞(大阪市立大学教授)
・菊池忠彦(城山虎舞)
・笹山政幸(被災文化遺産所在調査専門調査委員)
・橋本裕之(追手門学院大学教授)
・司会:日髙 真吾(国立民族学博物館准教授)

 
 

申込方法

※申込受付は終了いたしました。