国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究公演

2005年7月17日(日)
アンサンブル・エネサイ

  • 2005年7月17日(日)
    13:30~15:00(13:00開場)
  • 会 場:国立民族学博物館 講堂
  • 司 会:小長谷有紀(研究戦略センター教授)
  • 解 説:巻上公一(超歌唱家、日本トゥバホーメイ協会会長)
        等々力政彦(トゥバ民族音楽演奏家)
  • 出 演:アンサンブル・エネサイ
    • クーラル・ナデジダ KUULAR,Nadezhda(歌、ホムス、シュングラシュ)
    • オンダル・セルゲイ ONDAR,Sergei(カルグラー、イギル、ドシュプルール)
    • ソヤン・カラカット SOYAN,Kara-kat(ホーメイ、イギル、作曲、アレンジ)
    • イリーリ・スタニスフラ IRIL’,Stanislav(ホーメイ、カルグラー、イギル、ドシュプルール)
    • マンダン=ホルロー・アヤン MANDAN-KHORLOO,Ayan(民族舞踊演出、振付家、ホーメイ)
    • スヴァクピット チェチェナ SUBAKPIT,Chechena(トゥバ伝統舞踊家)
    • ダヴァーカイ サグラナ DAVAAKAI,Saglana(トゥバ伝統舞踊家)
  • 主 催:国立民族学博物館
  • 協 力:日本トゥバホーメイ協会

アンサンブル・エネサイ(Ensemble“ENE-SAI”)とは
“エネサイ”とは、トゥバ共和国を流れ北極まで流れ込む聖なる河、イェニセイ河からとった名前である。トゥバ国立アンサンブルのベテランメンバーたちが、自らのアイデンティティーを追求するために独自に結成。それぞれトゥバでは大変人気のある芸術家たちが結集し、あらゆるホーメイのスタイルを駆使した曲、各楽器をじっくり聴かせる曲、旅の歌から子守歌まで、しっとり落ち着きのある、そして華やかなアンサンブルとなっている。
トゥバ共和国のみならずロシアを代表する名女性歌手、クーラル・ナデジダ。国民的人気ポップ歌手でもあるイリーリ・スタニスラフはじめ、個性的な4人のフーメイの歌い手たち。さらに初来日となるトゥバの伝統舞踊の担い手マンダンーホルロー・アヤン率いる舞踊家たちが、トゥバ民族舞踊、ラマ教の宗教舞踊などでステージに華を添える。
その実力が認められ、2005年5月にはモスクワのクレムリンにて演奏をおこなった。

 

=====トゥバ共和国とは===== 
Republic of Tuva ロシア連邦トゥバ共和国。モンゴル国の西北に隣接する。首都クズル。北海道ふたつ分の土地に約30万人の人々が暮らす。ロシア連邦には珍しく、ロシア人の割合が低い。チンギス・ハーンの時代に勇猛な兵として知られたオリヤンハイ民族を祖と仰ぐ。土地は険しい山岳地帯とステップ地帯、砂漠地帯、そして広大なタイガの森からなる。トナカイ遊牧の発祥の地といわれ、今でもトゥバではアジアの全ての遊牧形態が見られるという。トゥバ人の約3割にあたる人びとが、季節ごとに牧地を移動しながら、羊、ヤギ、馬、牛などと共に遊牧生活を送っている。'92年よりほぼ3年に一度、トゥバ国際ホーメイフェスティバルが開かれている。

 

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