国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究公演

2010年8月13日(金)
インドネシア・バタックのギターと歌
新展示フォーラム「音の力―夏のみんぱくフォーラム2010」関連

世界に広まったギターは、インドネシア・スマトラ島に住むバタックの人々のあいだにも根付き、ギター伴奏で歌われる歌がたくさん作られました。一方、バタックの人々は、伝統的な弦楽器ハサピ、西アジアからイスラームとともに伝わったガンブスなどの弦楽器も用います。この公演では、これらの弦楽器とその伴奏による歌を聞き比べ、ギターが、バタックの音楽の中で占める位置を明らかにするとともに、演者がトルコの弦楽器サズを取り入れて新しく考案したサズ・ギターを通して、現代における弦楽器の展開についてもご紹介します。

  • 日時:2010年8月13日(金) 13:30~15:00
  • 場所:国立民族学博物館 1Fエントランスホール
  • 事前申込:不要
  • 参加料:無料(ただし、本館展示をご覧になる方は別途観覧料が必要です。)
  • 主催:国立民族学博物館
  • チラシダウンロード[PDF:1.2MB]
 
お問い合わせ
〒565-8511 吹田市千里万博公園10番1号
国立民族学博物館 広報企画室企画連携係
TEL : 06-6878-8210(平日9:00~17:00)
 

出演者

スアラサマ(イルワンシャ・ハラハップ、リタオニ・フタジュル)
スアラサマは、イルワンシャ・ハラハップとリタオニ・フタジュル夫妻によって1995年に組まれたユニット。2人は、ワシントン大学で民族音楽学を学び、現在は北スマトラ大学で教えている。バタックの伝統音楽研究のかたわら、ギターその他の弦楽器を用いた幅広いジャンルの音楽を演奏する。これまでに『雲の上の朝日』(“Fajar di Atas Awan”, Dragcity, 2008)と『通過儀礼』(“Rites Of Passage” , Suarasama, 2002)の2枚のCDを出している。『雲の上の朝日』は、サンフランシスコ・クロニクル紙とイギリスのアンカット誌により、2008年のベスト・ワールドミュージック・アルバムの1枚に選ばれた。

司会・解説

福岡正太(ふくおか しょうた)
国立民族学博物館准教授