イベント・ワークショップ
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2009年8月12日(水)
~10月12日(月)
横浜中華街文化フェア~燈籠會 -
2009年、開港150周年を迎える横浜は、開港を記念して「多文化の共存」の願いを込めたイベント「中華街文化フェア~燈籠會」(8月12日ー10月12日)を開催します。
このたび民博も、研究の社会的還元と広報活動の一貫として、同イベントへ参加するはこびとなりました。チャイナタウンという空間において、日本と中国の文化が交流し、新しい形で表象される「ハイブリッド・カルチャー・チャイナタウン」をキーワードに、民博に収蔵されている資料(ランタン)のレプリカを制作し、解説パネルとともに中華街の街なかにある「九龍陳列窓」で展示します。あわせて民博のビデオテーク「チワン族の中秋節」を同「陳列窓」で上映します。- 期間:2009年8月12日(水)-10月12日(月・祝)
- 場所:横浜中華街
中華街の“みんぱく街なか展示”のウサギと一緒にうつった写真(携帯・デジカメの画面でもOK)を お持ちいただくと、特別展「自然のこえ命のかたち-カナダ先住民の生みだす美」 (9月10日(木)~12月8日(火)開催)の入場料が割引きになります!
国立民族学博物館まちなか展示
チワン族の中秋節と燈籠祭り
中秋と燈籠
旧暦8月15日にあたる中秋節は、中国では家族団欒や豊作祝いの日として重んじられています。家族は一堂に集まりご馳走を食べ先祖にお供えものをします。月餅も欠かすことができません。この日の夜の月は一年でもっとも丸く明るいとされ、一家が団欒し月見をすることは「団圓(トァンユェン)」つまり家庭円満を意味します。
チワン(壮)族は中国最大の少数民族で、漢族の文化を取り入れながら独自の文化を形づくってきました。広西チワン族自治区に住むチワン族は、中秋節に燈籠祭りを行っています。ウサギやニワトリの形をした竹ひごの枠に、色とりどりの紙を貼って燈籠をつくります。ロウソクで火を灯し、子どもたちは曳いて歩きます。燈籠を曳くこども月餅や燈籠を売る露店ウサギの形をした燈籠がつくられるのは、月のなかに仙女嫦娥とウサギがおり、ウサギが仙薬を ついているという中国の故事にもとづいています。船の燈籠は、150年前の横浜開港当時に来日し、多文化が共生する中華街の基礎を築いた先人たちへの感謝と敬意の気持ちをこめて、本館が所蔵する民族資料のなかから選びました。夜にはライトアップされます