地域テーマ展示「ヨーロッパ地域の文化:ヨーロッパのあかり」
「あかり」に対する感覚は国や地域によって大きく異なるといえます。
ヨーロッパでは、くつろぎや娯楽のための部屋の中で隅々まで照らし出す蛍光灯のような照明を使用することは現在でもあまりありません。
この展示は、そのようなあかりに対する感覚の一部を感じてもらうことを目的としています。
限られたスペースで、地域的にも時代的にも多様なヨーロッパのすべてを伝えることはとうてい不可能ですが、蛍光灯のまぶしさを嫌い、暖かな光でものを照らしだすろうそくのあかりに、19世紀もいまもかわらず、ヨーロッパの人々が同じようにくつろぎを感じる理由を感じとってもらえればと思います。
展示担当/小森宏美
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燭台
フランスで19世紀につかわれていたもの。 ![]() |
ランプ
アイルランドで19世紀半ばにつかわれていたもの。 ![]() |
月刊みんぱく2003年4月号より転載