国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

特別展「ラッコとガラス玉」

ラッコとガラス玉


特別展関連ワークショップ
「テンキ編みを学ぼう」

【 日時:2001年11月23日(金・祝)12:30より受付開始 】
【 場所:第5セミナー室 】
【 定員:1回目先着15名(13:00~)、2回目先着15名(15:00~)】
【 講師・技術指導:知里眞希(アイヌ文化伝承技術保持者) 】
【 解説:大塚和義(国立民族学博物館 教授) 】

※なお、このワークショップの参加には特別展の観覧券が必要となります。

テンキ製作過程 アイヌは、テンキ草(ハマニンニク)を素材に編みかごなどを作りました。コイル編みや縄目編みなどの技法を用いています。
 とくにクリル(千島)のアイヌは、テンキ編みをよくしました。この編み技術は一時絶えましたが、近年、民族伝統の技術を再生・復元する動きが盛んになっています。知里眞希さんは素材のテンキ草を自ら採集し、加工から制作まで独力で研究し、再生に成功しました。
 このワークショップでは、知里さんのこれまでの取組の苦労話などをお聞きしながら、テンキ草の編み方の中から特にコイル編みの技法を見せていただきます。この編み方は容器ひとつでも日数がかかりますので、参加者には実技を少しだけですが取り組んでいただきます。
 また、このテンキ草の編み方が、千島のみではなく、アリューシャン列島やアラスカ、さらにアメリカの北西海岸など広く先住民に見られる技術であることを大塚が解説します。
(文・大塚和義)