国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

Seoul Style 2002 E-News 『こりゃKOREA!』

ホームページに転載するにあたって、記事を掲載させていただいたすべての方から許可をいただこうと試みました。いや、この展示を評価してくれた、というただそれだけの理由で、一言話してみたい誘惑にかられたといったほうが正確かもしれません。46人の方にメールを出し、13人の方から返事をもらいました。なかには、無断で関係者に配信したことを非難し、掲載を拒否すると書いてこられた方もいました。著作権表示を主張された方もいました。それでも、パンツまで公開してくれた李さん一家のまえで、著作権を云々する気分にはなれませんでした。残念ながら、2件の転載を見合わせました。丁寧な意見や激励を添えてくれた方がいたことも書いておきます。ありがとうございました。すくわれました。どうしても連絡がとれなかった方、もし、これをご覧になったら、どうか笑ってゆるしてください。いたらぬ点はおわびします。

なお、以下の文中に「国立民俗学博物館」「国立民族博物館」などとあるのは「国立民族学博物館」の誤りです。あえて原文の訂正はしませんでした。
佐藤浩司(2002.10.15)

※このE-Newsは、メーラーの設定を等幅フォントにすると、最適なかたちで
   ご覧いただけます。

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             Seoul Style 2002 : E-News

              『こりゃKOREA!』番外

         http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/special/200203/index
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2002.08.26 ━━


            風評 2002年ソウルスタイル  ┃
           ━━━━━━━━━━━━━━━┛

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  「風評 2002年ソウルスタイル」は、2002年8月26日現在、"Google"の検索に
  よってヒットしたすべての関連情報をあるがまま日付順にまとめたものです。
  インターネット上で自由にアクセス可能な企業HP、情報サイト、個人の日
  記、掲示板などを舞台に、薬剤師、アーティスト、学生、フリーター、学者、
  女将、漫画家、主婦、おかま、代議士、ミュージシャンなどなど、じつに多彩
  なネット人格がソウルスタイルをつくりあげてきたことがわかります。
  すでに紙媒体で公開されている記事はのぞきました。写真ものぞきました。今
  号は、ネット上の発言を無許可で転載しているため番外編、関係者だけに限定
  して配信しています。たかが風評とあまくみるなかれ!   (佐藤浩司)

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 ■松本克彦(薬剤師)@くすしまつもと薬のページ
  http://www.ne.jp/asahi/matsukinpapa/ucd/mtkpapa13.html

  韓日共同開催 特別展 2002年ソウルスタイル 李さん一家の素顔のくらしと銘
  打って、国立民族博物館で2002年3月21日より7月16日まで開催されて
  います。

  ソウルの李さん一家は、くらしの持ち物ぜんぶを見せてくれた。
  家具丁度、衣類や寝具、冷蔵庫の中味まで何もかも、
  給与明細や成績表まで、すべて残らず3千数百点。
  驚きと共感と、知恵と文化がここにある、
  李さんちの皆さん、ほんとうにありがとう。

  家族や先祖を大切にする儒教の教えが残った隣国韓国は、良きものを、シッカリ
  と次世代につなぐすべを、生活の中に持っている。
  日本の生活もしっかり知恵のあるところのものは、次の世につなぐべきです。
  むかし、「おばあさんの知恵」と言う良い本がありましたが、そのような継ぐべ
  き知恵を、もっと大切にしようではありませんか。

 (2002年3月25日)


 ■シライワ@ハングルネットBBS
  http://bbs1.otd.co.jp/26060/bbs_plain?base=734&range=20

  はやくも花見の季節です。(大阪の)万博公園も桜がきれいでした。
  岡本太郎の"太陽の塔"の横の民族博物館で、「2002年ソウルスタイル」と
  いうイベントやってました。
  ソウルの李さん一家のアパ-トの家財道具をすべて置いて、部屋をそのまま展示
  してあります。
  韓国人の家の中にはいったこと無いので興味しんしんでした。冷蔵庫やバスル-
  ムの中ものぞける。
  学校や銭湯、屋台などの展示もあり、韓国の日常の生活や社会に触れることがで
  きます。
  大阪に行ったときは見学に行ってみてはどうでしょう。
 
 (2002年3月28日)


 ■米倉アツコ(アーティスト)@ここではありません
  http://www8.ocn.ne.jp/~at.y/d0203.htm

  民博がやばい。おもろい。

  今日、REALOSAKAのミーティングで万博に行ったので、帰りに国立国際美術館で
  O JUN展を見て帰ろうと思ったら、O JUN展、終わっていた。がっかりして民族学
  博物館に行ったらびっくり。やばい。おもろい。民博。キャーキャー言いながら
  回っていた(心の中で)。

  初め、特別展を見ようと思って入ったのが本館(常設のみ)。その本館がやばい。
  異常な規模。アメリカ、ヨーロッパから始まって、アフリカ、アジア全域。それ
  ぞれの国の文化を表す展示物。それがでかい。モアイがある。民家がある。モン
  ゴルのあのテントみたいな住居がある。船が浮かんだり、遺跡が作られたりして
  いる中庭が六つもある。でかい。国かここは。

  撮影OKということでパシャパシャ撮っていたらアジア各地の信仰道具等のあの得
  体の知れない妙なエネルギーに参ってしまい、ぐったりしてきた。酔った。

  常設はまた今度ゆっくり時間をかけて回ることにして、特別展へ。「2002年ソウ
  ルスタイル―李さん一家の素顔のくらし」。これがまたおもしろい。李さんの家
  がそのまま再現されている(TOTO出版の『地球家族』をまんま博物館で再現した
  かのような)。

  それにしても民博はやばい。おもろい。

 (2002年3月28日)


 ■三木学@REALOSAKA
  http://www.realosaka.co.jp/japanese/4weeks/0018-miki.htm

  隣の国のお宅拝見
 「2002年ソウルスタイル~李さん一家の素顔のくらし」展

   2002年、韓日共同開催のワールドカップが行われる今年、韓日に関連する催し
  物として、「2002年ソウルスタイル」と題された展覧会が開館25週年を迎えた国
  立民族学博物館で行われている。この展覧会は、ソウルに住む季さん一家の家財
  道具一式をそのまま収集し、さらに、その完全な再現展示からなるものだ。季さ
  ん一家は、ハルモニ(おばあさん)74才、アボジ(お父さん)43才、オモニ(お
  かあさん)40才、ドンファ13才、ウィジョン11才の5人家族だ。海を隔てた隣国、
  韓国に住む5人家族の「持ち物」を通して、国家を越えた対話を狙う試みとして
  画期的なものだろう。

   レセプションに来ていたハルモニは、再現された自分の住まいをみて、「なつ
  かしい」「帰ってきた」と言った。それほどまでに、厳密に彼等が住んでいたマ
  ンションの内部構造が再現されており、それを取り囲むように、家財道具一点一
  点を撮影した写真が円形状の会場に展示されている。また、アボジの職場や職場
  近くの屋台、ドンファとウィジョンが通う学校、彼等の埋葬される墓までもが再
  現されている。さらに、2階には韓国人の一生、誕生から死までを17のセクショ
  ンに分けて展示されており、時計まわりに巡回すると彼らの人生をシミュレーシ
  ョンできるようになっている。

   長い間、日本と韓国は、国家間の歴史的問題によって、個人間のつき合いでさ
  えも、「わだかまり」を感じてきた。しかし、現実の我々の生活を見てみると、
  これほど似た生活をしている異民族はない。この展覧会を見るとそれを実感させ
  てくれる。会場だけ見ると、日本のマンションにしか見えない。約3200点の持ち
  物は、もし、東京に住む5人家族の持ち物を収集した場合、70%以上一致するの
  ではないかと思えるほどだ。そして、この「近さ」を知らなかったことに唖然と
  させられる。まるでパラレルワールドだ。

   個人の持ち物の中に、彼等の人生が見えてくる。持ち物は、厳密に全て収集さ
  れ、何ら"隠されていない"。そして、多くの人々が見られたくないものも包み
  隠さず展示されているのだ。あなたなら、何を見られたくないだろうか。預金通
  帳の残高、成績表、冷蔵庫の中身、下着…。あなたが見せたくないすべてがそこ
  にはある。なかには、アボジからからオモニに書いたラブレター! などもあり、
  どうしようもない愛おしさと親しみを感じてしまう。

   しかし、中には確実に日本社会とは異なるものがある。徴兵などはその典型的
  な例だろう。たくさんの類似と決定的な差異。そのなかで個人が抱える人生の諸
  問題。そのような個人的喜びや痛みを共有することによって、はじめて国家を越
  えた対話が始まるのではないかと痛感する。

   季さん一家の私的な持ち物は、限りなく公に開いていく可能性を秘めたものと
  なった。収集された家財道具は、まるでタイムカプセルのように民族学博物館に
  永久保存される。25年後、現在の国家間の「わだかまり」が笑い話となり、季さ
  ん一家のモノを懐かしく見る人々がいることを期待したい。

   4ヶ月間の会期中には、関連イベントが多数あり、5月18(土)には、調査を
  行った佐藤浩司氏(民博)と、おそらくこの展覧会タイトルのモデルになった
  「東京スタイル」で著名な編集者、都築響一氏の対談「東京スタイル・ソウルス
  タイル」が行われるので是非足を運んでほしい。



 ■山本育夫(つなぐNPO)@ヤマ印メールマガジン
  http://www.melma.com/mag/99/m00048999/a00000024.html

  国立民族学博物館の
  『2002年ソウルスタイル 李さん一家の素顔のくらし』展
  はすごい!

  驚きましたねえ、独法化が決まった民博、
  よくもここまでやったなあと、
  感動しました。
  カタログも出色。

  今年が「日韓国民交流年」であり、日韓共同開催のワールドカップ
  の年であること、を受けての企画。
  最大のポイントは、実在する李さん一家の「すべて」を、
  「そのまま」日本の民博の展示室に運び込んだところにあります。
  展示も最高でした。
  展示室の一階には、巨大な円形の床がしつらえられ、
  その中心部に、李さんの家の各部屋がそのまま再現されています。
  家具や食器、本などすべてが運ばれました。
  お風呂には下着も干してあります。
  応接には応接セット、額にはいった家族写真。
  玄関には、今、脱いだばかりのような運動靴。
  台所には、調理仕掛けのなべ。
  包丁で刻んだばかりの野菜。(この野菜は模型)
  冷蔵庫の中には、キムチ。

  さて、その家の外側の円周には、グルリと、李さん一家の各自
  (おとうさん、おかあさん、おばあちゃん、むすこ、むすめ)
  が、語っているビデオモニターが並んでいます。
  隣には四角いケースがあり、その中に、
  各自の持ち物がすべて展示されています。

  さらにその円周の壁には、おびただしい写真が。
  この写真、李さんの家にあったものが、
  すべて撮影されて展示されているのです。

  さて、まだつづきます。
  床の円の外側、には、
  子どもたちが通う学校が再現され、
  お父さんが通う会社のオフィスが再現され、
  お父さんが仕事帰りによるいっぱい飲み屋の屋台が、
  おじいちゃんのお墓が、
  再現展示されているのです。
  オフィスのテーブルには、
  さっきまでみんなが煙草を吸っていたような感じまで、再現。
  さらに吹き抜けの二階に上がると、
  (二階から一階の李さん一家の家の構造が見下ろせるのもいいなあ)
  グルリと円周が、韓国の、さまざまな
  風俗・習俗の紹介コーナーになっています。
  お葬式の様子や棺桶、この中に横たわって記念撮影している人がいたぞ。
  韓国の服、これは実際にきて記念撮影もできます。
  ゲーム、雑誌、CD、ありとあらゆるシーン。

  実際、昨日まで李さん一家がこの部屋にいたんですよと、係の人。
  どういう気分だったのでしょうねえ。

  紹介だけで、今週はおしまいです。
  同様のスタイルで、韓国の博物館でも、
  東京スタイルの展示がされているそうです。

  一日中、李さんの一家のさまざまなデータを
  聞いたり、見たり、読んだり、感じたりしていたくなりました。

 (2002年3月29日)


 ■神戸繁(アーティスト)@art works
  http://my.reset.jp/~kambe/diary/2002/march.html

  民博初体験:2002年ソウルスタイル~李さん一家の素顔の暮らし

  朝からいい天気。2002年ソウルスタイル~李さん一家の素顔の暮らし(国立
  民俗学博物館)を見に出かける。万博公園は、ちょうど桜祭で、満開の桜のもと、
  花見に訪れた人たち、がのんびりと休日を過ごしていた。
  ずっと関西に住んでいるのだけれど、今回初めての民俗学博物館だった。企画展
  示とかでたまたま面白そうに思ったのがなかったので、常設はいつでもいけるや、
  と今日に至ってたのだ。
  さて、そんなわけで、お初の民博、ちょっとなめてかかってしまい、痛い目にあ
  って帰ってきました。まずは、今回の企画展「2002年ソウルスタイル~李さ
  ん一家の素顔の暮らし」会場へ。ほんとうにすぐ隣の国なのに知らないことも多
  い。断片的なことは知っていても、こんな形で目の前に提示されると「へぇ~」
  と感心してしまう。特に、1階の展示の李さんの家をそっくり持ってきた展示で
  は、実家や友達の家に行ってもこんな所までは開けない、というところまで見て
  しまった。のぞき趣味的な好奇心を満たしながらも、いままでは全然知らなかっ
  た隣の国のことが見えたりして、とてもよかった。と会場をひととおり見終わっ
  た頃には、けっこう疲れてたので、常設会場の方の建物にあるレストランで休憩。

  その後、常設展示に行ったわけですが、これがまた面白い。いままでTVとかで
  見る機会があって、面白そうだなと思ってはいたのだけれど、実際いってみると
  下手な展覧会よりずっといい。特に気に入ったのは、入ってすぐのオセアニアの
  コーナーや楽器の部屋。アジアやアフリカのよかったのだけれど、特にオセアニ
  アは、デザイン的に面白いものが多かった。しかし、この面白い民博だったけれ
  ど、すでに企画展示で疲れていた僕たちには、会場が広すぎた。途中ベンチで座
  って、ぼんやり眠ってしまいそうになるくらい広いのだ。それでも最後の部屋ま
  で見て館を出た頃には、4時半になっていた。なんと、4時間も会場にいたこと
  になる。それでも、途中駆け足でしか見れなかったのだ。恐るべし、民俗学博物
  館!

 (2002年3月30日)


 ■クリス@カエルのヘンリー
  http://www7.ocn.ne.jp/~chris/life/200203.htm

  『ソウルスタイル~李さん一家の素顔の暮らし~』なる展示会をみる。
  別に有名人じゃない4人家族李さん家を余すところなく紹介しているのです。
  その余す所なく具合といったら、風呂釜から小学校生の娘の消しゴムまで。

  李さん一家は今頃どんな暮らしをしているのでしょう。
  この展示会は7月まで続く。さぁ国立民俗学博物館で李さんと握手!

 (2002年3月31日)


 ■2002年ソウルスタイル@2ちゃんねる
  http://rkrc5w2q.dyndns.org/cache/korea/kaba.2ch.net/korea/kako/1017/10175/1017581178.html

  1 名前: あ 投稿日: 02/03/31 22:26 ID:eEeKWnUg

  千里万博公園の国立民俗学博物館で行われている
  「2002年ソウルスタイル」に逝ってきました。
  ある韓国人家族に視点を置き、持ち物から日常生活のすべてを見せようとする気
  合いの入った内容でした。

  韓国の小学校の中なんてなかなか見られないので貴重な体験でした。
  「自分がもしこの国に生まれていたら、どんな人生を送っていたんやろ?」とリ
  アルな想像ができて楽しかったよ

 (2002年3月31日)


 ■壱流亭小太(琉球大学大学院)@人生の寄り道
  http://www1.plala.or.jp/bisha/other/shouta/


  新大阪駅で琉大生と待ち合わせ、国立民族学博物館に向かう。今「2002ソウルス
  タイル・李さん一家の素顔のくらし」という特別展をやっていて、これが見たく
  てわざわざ大阪に来たのだ。展示内容は本当に面白くて楽しい。博物館に行って
  ためになった、勉強になったならともかく、「面白い」「楽しい」とはなかなか
  聞かない感想だろう。だけど本当に良い展示で、ある一家の家がそのまま展示し
  てある。そして一切合切、何もかも持ってきて展示してある。サイフの中身から、
  戸棚を開ければ下着(!)まで。戸棚を開けるのをためらっていると、係の人が
  「開けて見て下さい、どうぞどうぞ」ふつう博物館では言うことが逆でしょ。こ
  れがこの展示のおもしろさ。通路には韓国のお店の回転看板が同じように回って
  るし、本当に博物館なのかよ!で、戸棚を開けるとニオイが。そう韓国の匂いが
  する。どことなくニンニク臭いようなあの匂い。人間の5感のうち、嗅覚まで展
  示しているのは聞いたこともない、すごいよこれは。

  お昼になって一旦出てレストランに行けば、韓国料理がメニューに。美味しい。
  本当の韓国の特別でない日常のふつうの料理。 (但、値段は「特別でない日常の
  ふつう」の3倍はした。) で、午後も展示を見て最後にトイレへ。ここで本当に
  驚いた!ソウルの地下鉄駅の男性用トイレにはコンドームの販売機が置いてある
  のだが、なんと本物がそっくりそのまま置いてあったのだ。場所が正確にはトイ
  レの入口と少し違うけど(さすがに、本来の展示スペースではないトイレにまで
  展示できなかったのだろう)、最後の最後にやられました。

  この企画はとても良い。「韓国人」「日本人」という枠でなく、「生活者」とい
  う枠で囲ったこと。お互いふだんの生活をしているんだ、ということを知るのが、
  何よりもお互いの理解につながると思う。この特別展にたいするスタンスが「何
  よりもまずは見て知ること」であることに共感する。これは自分の研究のスタン
  スとも近いものがあるからだ。最後のトイレのように、展示を作る側が本当にリ
  アリティを求めて、手を抜いていないのが分かる。

  難解なことを難解に表現しておくのは簡単だ。だが、それを誰でもが分かるよう
  に、かつ、省くことなく全てを伝えるというのは、本当に難しい。教える方が物
  事を本当に理解していないや易しく表現する、ということは出来ないからだ。
  人々に知らせる、ということが研究に携わるものの最大の義務だ、と私は常々
  思っている。この展示は、その意味でも非常に参考になり、また共感を覚えた。
  興味深いのは、今回の企画は韓国でも同じことが行われているということ。つま
  り、韓国で「日本人の暮らし」を展示しているのだ。日本での生活者として、韓
  国の展示もぜひ見てみたい。
  (だからこそ韓国に行こうとしたのに… まぁ仕方ない。)

  今回は難しく長くなったけど、本来は「コラム」なんだから許して下さい。で、
  その後は少し休んでまた新大阪からまっすぐ帰りました。博物館だけのために大
  阪。豪遊。いや、でも得られたものはもう無限大ですよ。

 (2002年4月1日)


 ■のーま(トゥルソリ団員)@人生は出来心
  http://users.hoops.ne.jp/noma123/izen/2002_04.htm

  昨日に引き続き、一家3人でお出かけ。
  バスに乗るとき、乳母車を折りたたむのに一苦労でした。
  吹田の万博公園に入場して、裏側にある民博(国立民俗博物館)へ。博物館前の
  広場で、韓国の劇団によるマダン劇(広場で演じる劇)が行われるのでした。
  お客は100人そこそこ。もっといるかと思ってましたが…。

  定刻になり、プンムルの音とともに白衣の一団が入場してきました。全羅道の
  「神明(シンミョン)」という劇団です。
  プンムルの後に劇が始まりました。すべて韓国語です。こういう野外劇では、観
  客とのかけあいも重要なのですが、どうするのだろう…と思ってみていると、お
  客もちゃんと韓国語で受け答えしているではありませんか。どうやら、今日来て
  いる人はしゃべれる人が多いようです。(サクラかも)。NO-MAはセリフも
  だいたいわかるのでいいのですが、そうじゃない人はつまらないだろうな…と
  思っていましたが、途中から日本語の解説が入り始めました。
  話の内容は、昔家族と死に別れた男が50年ぶりに祭祀(チェサ・法事のこと)
  を執り行うことになり、成仏できずにさまよっていた家族たちと出会いあの世へ
  送り出す、というもの。
  前半はちょっとだらだらして退屈した部分もありましたが、後半の、家族たちが
  無実の罪で捕らえられ、まとめて銃殺されるシーンは圧巻でした。朝鮮戦争当時、
  北朝鮮の軍隊に協力したという名目で、このように処刑された人が大勢いたよう
  です。「協力」といっても、宿所として家を貸したり食料を提供したり、その程
  度だったのでしょうが。一山でも、「あの木の茂っている所は当時虐殺があった
  場所だ」という話を聞いたことがあったり、智異山でも「あの辺りにパルチザン
  が立てこもっていた」というのを聞いたり、そういう話には事欠かないようです。
  フィナーレでは再びプンムルの楽の音に合わせて観客たちもいっしょに踊るとい
  う時間になり、NO-MAもすーちゃんを抱いて踊りの輪の中に飛び込みました。
  うるさい音の中でも全く動じず、すーちゃんも楽しんでいました。
  まったく、すごい子です。

  劇が終わった後、せっかくここまで来たからと民博の展示を見ていくことにしま
  した。
  特別展は「ソウルスタイル」。ソウル(本当は議政府)に住む李さん一家の家財
  道具全てをゆずりうけ、館内に家を再現したというのが目玉です。
  大変面白い企画…なのでしょうが、なんとも残念なことにNO-MAにとっては
  ちっとも面白くなかった!だって、4年間韓国で暮らしてきたので、それらは全
  く見慣れた物でしかなかったのです。何というか…。いいんだかねぇ、悪いんだ
  かねぇ。

 (2002年4月7日)


 ■かすみ(会社員)@SMILE and GO
  http://www9.ocn.ne.jp/~smgo/self/diary/0204.html

  ずーーーーーっと書いてなかったですね、日記。
  その間にあったことといったら、大阪に行き、就職し、また大阪に行きました。

  最初の大阪は『ロザンの「ロザン」』と、『ランディーズの「白/黒」』を観に。
  その合間に国立民族学博物館に『2002年ソウルスタイル 李さん一家の素顔のく
  らし』を観に行きました。いわゆる韓国の大衆文化については多少知っています
  が、アボジ・オモニや小学生のリアルな文化、というとなかなか触れる機会がな
  いので、新たな発見と驚きがありました。これはお勧めの展示です。

 (2002年4月9日)


 ■ふくどん(主婦)@ふくどんの掲示板だよ-
  http://sasurai.gaiax.com/www/sasurai/h/k/hukudon/bbs.html

  RE:素敵な夢ですね!

  kanaさん、こんにちわ。
  レスおそくなりましたぁ。
  なかなか時間が思ったようにとれませんで。。。

  >「2002年ソウルスタイル・李さん一家の素顔のくらし」
  知ってますよぉ^^*
  こちらのテレビでやってました。
  ニュースだったかなぁ..
  日本人がインタビュー受けてましたけど、kanaさんですか??(笑)
  みんなおもしろいっていってましたよ。
  ホント良い考えですよね。

  みんぱくってそんなにおもしろいんですか??
  ふくどんはみんぱくってあんまり関心なかったけど、kanaさんがハマッテルなら
  機会があるならホントいってみたいなー!!
  教えてもらったホームページにもいってみますね。

  kanaさんあちこちのおうちに行った事があるんですね。
  韓国語も上手ですか??

  ほんとに1度お会いしたいなあ^^*

 (2002年4月11日)


 ■Mammy@おしゃべり広場
  http://www.hat.hi-ho.ne.jp/parola/keiji/list17.shtml

  万博公園にある国立民族学博物館で今「2002年ソウルスタイル」してます。
  ソウルに住んでる李さん一家の家の一切合切運んできて再現して展示しています。
  台所の鍋釜食器からタンスの中の下着からお風呂場に干してあった洗濯物までそ
  のまま。ご主人が昔奥さんに出したラブレターや子供達のテストや成績表もあり。
  平均的な5人家族の暮らしのありのままがほんとにおもしろい。
  2階は誕生から死までの項目でブースごとに関連する展示があり、チマチョゴリ
  を着せていただくコーナーもありました。私はもちろん着せていただきました。
  近くて遠い国がぐっと身近に感じられます。7月16日まで。
  機会があれば是非ゆっくりいらしてください。

 (2002年4月12日)


 ■maki(大学生)@Maki Space Site
  http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/2530/0204diary.html

  国立民族学博物館に行ってきましたよ。
  「2002年ソウルスタイル 李さん一家の素顔のくらし」を見にね。
  本当は、授業中に行くということだったのですが、チケットを先にもらって行っ
  てきた。先に行ってよかった気がする。絶対に1時間ぐらいじゃ見れないし。

  その展示は、サブタイトル通り、李さん一家の家財道具すべてが展示してありま
  す。
  ソウルの一般的な家庭がのぞけます。
  子供の通信簿から財布のなかのカード類まで展示してあるのだ!
  聞いてはいたけど、家族第一の儒教の国だ。
  なんと!郵便局では、家族オリジナルの記念切手が作れるって。
  それにお父さんの宝物のコーナーでは、「族譜(チャッポ)」というものが展示
  されていた。
  それは、一族の系譜を記した本で、天変地異などで何かひとつだけもって行ける
  としたら、お父さんは、それを持って逃げるって書いてあったなぁ。
  驚いたことに一家の収入が268万8500ウォン(26万8850円ぐらい)
  で、家族5人分の食費が29万ウォン(2万9000円くらい)なのに、小学生
  の子供2人の塾代や学習誌代の合計が59万5000ウォン(5万9500円く
  らい)すること。
  その子供の将来は幼稚園・小学校のお受験で決まるって・・・!?
  日本の小学生よ!ゆとり教育なんてしていてよいんですか?と思ってしまったね。
  近くて知らなかった韓国の実際を見れて勉強になったかな。
  チマチョゴリを着れるコーナーがあったので着てみたよ!
  現像したらこのホームページにアップ・・・するかもよ!?

 (2002年4月28日)


 ■六(大学生)@EXPO REVIEW
  http://www.sutv.zaq.ne.jp/ckaev408/review/report/repo_01.htm

  ソウルに住む「李」さん一家の持ち物、服から家具から子どもの落書き帳や給料
  明細票まですべてを日本に運んでごっそり展示してそこから「2002年のソウル」
  を展望しようという無謀にしてすばらしいアホ企画。

  会場に入ると、李さんの住むマンションの一室を再現した部屋があり、中に入る
  と家具や調度品や、すべてが元のまま、そのままに置かれていて自由にさわって
  見ることができる。冷蔵庫なんか、本物のキムチが入ってたりして。なんじゃこ
  りゃ-とウロウロしていると、「あ、この家具はね…」とフイにスタッフのおっ
  ちゃんに声をかけられてびびる。この展示のスタッフは全員ボランティアの方だ
  そうで、こんな風にどんどんお客に声をかけて解説してくれはる。
  「あー、そうなんですかー」とその場所を離れて別の展示を見ていたらまたさっ
  きのおっちゃんが「ここの部屋は…」とどこからともなく登場して頼んでもいな
  いのにまた延々と熱い解説を始めだしてなかなか開放してくれなくて(笑)

  展示はものすごく良くて、かなり楽しかったんですけどそれ以上にスタッフの方
  々の異常なほどの熱心さにちょっと感動してしまいました。おっちゃん、ありが
  とー。7/16まで開催。ぜひ。

 (2002年4月29日)


 ■中村耕作(國學院大學文学部)@縄文学研究室
  http://www.jomongaku.net/diary/0204.html

  私の博物館展示のイメージとは大きく異なった特別展である。

 (2002年4月29日)


 ■Azzz(大学生)@Azzz's Web Site
  http://tri-east.com/azzz/diary/diary2002-02.html

  国立民族学博物館に行きました。
  朝起きると、酒が抜けていない。最悪。とりあえず、民博に展覧会を見に行く。
  この展覧会は、ソウル在住の李さん一家の家の中身を丸ごともってきて、それを
  見せてくれるというものだ。卒業証書、クレジットカード、通知表、アルバム、
  給与明細、子供の教科書、などなど、本当に家の中身をすべて持ってきたのだ。
  それを、自由に見学することが出来るというのは、面白い出来事だ。李さん家族
  の生活の匂いが残っている空間を歩き回り、引出しや箪笥の中のものを見る。そ
  の中で、韓国の暮らしとか、それをリアルに感じることができた。
  近くて遠いとなりの国、韓国。それを少しだけ身近に感じられた。

  異文化の理解というのは、少しづつしかすすまないけど、相手に興味さえ持って
  いれば、きっと理解できるし、通じ合えると信じたい。

 (2002年4月30日)


 ■森崎和夫(韓国おたく)@Morris. in Wordland
  http://www.orcaland.gr.jp/~morris/nikki/0205dry.htm

  昼から万博公園へ行った。連休と言うことでかなりの人出だ。太陽の塔もすでに
  32年を閲していることになるが、相変わらす異彩を放っている。

  今日のお目当てはミンパク(国立民族学博物館)だ。
  センターで招待券もらってた特別展「2002年ソウルスタイル 李さん一家の素顔
  のくらし」を見ておきたかったし、ミンパクの常設展示も長いこと見てなかった。

  特別展は、1階に、ソウル漢南に住む李源台さん一家の、3LDKマンションを、家
  財道具一切合財ぐるみ、再現して公開し、その周りに市場、屋台、小学校の教室、
  銭湯などを配し、2階には、韓国人が生まれてから死ぬまでの17のトピックを
  ブースで展開してみせるというもの。

  天井吹き抜けで映画のセットよろしくしつらえられた展示場には、靴を脱いで上
  がることになってる。この一事だけでも、一般の展示会とは違って生活を体感さ
  せようと言う意図が感じられた。

  かねがねミンパクの収蔵物の質量ともの充実と収集の徹底振りには感心していた
  し、その展示の仕方や姿勢のオープンさには、深い共感を覚えていた。日本の
  ミュージアムには珍しく写真、ビデオ撮影全てOKだし、ガラスなどの遮蔽物を極
  力省いて、じかに展示物を見ることができる。なかには触ってもかまわないコー
  ナーがある。

  今回の特別展はそれを更に徹底させたもので、画期的な展示だった。

  何しろ、日常生活を忠実に再現するために、箪笥の中には服から布団から下着ま
  で入ってるわ、本棚には蔵書の全てが、机には文具やら玩具、台所の棚には食器、
  調理道具、調味料、稼動している冷蔵庫の中にはキムチを始めとする食品が入っ
  てるといった念の入れよう。

  それをすべて入場者が手にとって見ることが自由という、信じがたい見せ方をし
  ている。
  ほとんどプライバシー侵害になるのではないか、と心配になるくらいだった。

  Morris.は韓国人の家に行ったり、泊ったりしたことはあるが、さすがに箪笥の
  中まで見る機会はなかった。

  李さん一家は、妻と息子、娘、祖母の5人家族で、40代の李さんは大学で民俗学
  を専攻して現在文化観光局に勤務している。奥さんも同じ学校の後輩で、こう
  いった方面に理解が深いのだろう。

  ビデオで家族の紹介、韓国TV番組の放映もあり、PCで、李さんのホームページ?
  も見ることが出来る。こちらも動画が多数用意されている。

  会場で、以前センターで朝鮮語講座で一緒だった中村みはるさんと偶然会った。
  実に久しぶりだ。彼女は職場(高校)で、自主的に韓国語講座を開講しているらし
  い。えらいもんだ。

  しばらく一緒に観覧する。2階には、韓服試着や、棺おけに入って見る体験コー
  ナーがあり、Morris.も棺おけに入ってみたが、ちょっと左右が狭くて窮屈だっ
  た。生きているうちに棺おけに入ると50年長生きできると書いてあったが、それ
  はないだろう(^o^)

  それにしても、この特別展も、いちおうは、ワールドカップ関連の企画の一つな
  のかも知れないが、日韓交流を謳った催しの多くが、手抜きだったり、観光物産
  展に毛の生えたようなものだったりする中で、真に日韓理解の一助となる、素晴
  らしい企画といえるだろう。

  ボランティアの爺さんに、客の入り具合を聞いたが、平日でもかなりの入館者が
  あり、反応も好評だとの事。

  韓国に関心ある方は、是非一度足を運んでもらいたい。
  会期も7月16日までだし、ミンパクの常設展も、ますます充実しているので、ま
  る一日費やす価値ありだ。

  特別展で時間取りすぎたので、常設展はちょっと時間が足りなくなったが、やっ
  ぱりすごい。よくもまあこれだけのものを一堂に集めたものだ。世界中のお祭り
  がいっぺんに開かれているみたいだ。
  メキシココーナーに、例のポサダの版画をそのまま三次元化したような骸骨の人
  形がユーモラスで印象に残った。

 (2002年5月3日)


 ■ドリプシ(フードコーディネーター)@Cafe de DRIPUSHI
  http://www.aa.e-mansion.com/~yum-yum/diary2.html

  今日はお天気がイマイチなので、万博公園のみんぱくで開催中に展覧会『2002年
  のソウルスタイル』を観に行く。韓国で実在する李さんという一家のウチをそっ
  くりそのまま再現するという企画なのだが、家財道具から家族の鞄の中身まで公
  開されていてスゴク興味深かった。お国柄の違いもよく解り、最近では秀逸に面
  白い展覧会だった。7月16日までの開催なので、皆様もぜひご覧あれ!

 (2002年5月5日)


 ■亀谷義富(阪南市立東鳥取小学校)@かめさんの道楽情報
  http://www.cameraguild.co.jp/zenkairen/camera53.htm

  3月21日から7月16日まで開催されている。興味があり行くことにした。
  特別展解説書「2002年ソウルスタイル」(1800円)を購入し読むとよく
  わかる。
  ソウルの3LDKのアパートに暮らす李さん5人家族の暮らしがそのまま展示さ
  れている。
  解説ボランティアの話では300万円で家の中の物をすべて買い取ったとのこと。
  35坪の3LDK、築22年。94年に李さんは1億6300万ウォン(購入時
  約2120万円)で購入。
  管理費が月8万7500ウォン。収入は・・・というように暮らしのすべてが解
  説されている。

  子どもたちが通う小学校のクラスがそのまま再現されていました。
  ビデオで学校生活の様子が写されていました。
  35人学級。コンピューターの積極的導入。学校施設の充実。
  うーん、日本の教育の貧困さを実感しました。
  東アジア数学教育会議が、以前韓国教育大学で開催されたときに参加して教育大
  学の施設の充実ぶりに感心したが、教育施設では韓国に完全に負けているという
  のが、わたしの実感ですね。日本の将来は暗い。

 (2002年5月5日)


 ■丸山晃(大阪コミュニティワーカー専門学校)@丸山晃の仮想研究室
  http://homepage2.nifty.com/a-maruyama/newdaiary.htm

   関西人なら知らない人がいない(と思われる)FM802のFANKY MARKETに行ってき
  ました(3日)。
  前日、久しぶりに飲んで歌って徹夜したので昼前まで仮眠をして吹田市の万博
  記念公園の会場へ。会場は多くのフリーマーケットブースと各番組ブースがあり、
  人でごった返していました。いつもラジオから聞くDJたちを初めて生で見て
  (ほーほー。こんな顔かいな。)とまるで動物園に来た感覚でした。
   その後、公園内にある国立民族学博物館を見に行きました。特別展で"2002年
  ソウルスタイル"というのをやっていたのですが、これがとにかくスゴイ!!民博
  おそるべし!です。これについてはまた改めて書きます!とにかく、一度見る価
  値があるでしょう!

 (2002年5月5日)


 ■佐野雅子(ワインアドバイザー)@ハッピーワインニュース
  http://happywine.com/html/Gestbook/20020512.html

  以前にも書いたことのある私の大好きな場所、万博公園内の国立民族学博物館で、
  「2002年ソウルスタイル」という展示が行なわれており、連休中に見学に
  行ってきました。これは、韓国ソウルに住む李さん一家のマンションをそのまま
  再現したもので、まるで韓国の家庭にホームステイしたような感覚になります。
  展示は、家具調度品はもちろん、冷蔵庫の中身、洗濯物、アルバム、子供たちの
  教科書やノート、お父さんの給料明細にいたるまで、全て李さん一家から寄付さ
  れたものです。せっけんも歯ブラシもそのままで、本当にリアル(というか、本
  物なんですが)です。日韓交流のためとはいえ、生活の全てを寄付された李さん
  一家には、本当に頭が下がりました。展示は、1階が李さん一家のマンションと
  オフィス、市場や学校、お墓、一家のインタビューが見れるパソコンなど。2階
  は、一般的な韓国人の誕生から死までの生活の営みが説明されていて、チョゴリ
  を着せて貰えるコーナーもあります。(コスプレマニア?な私は勇んでカメラも
  持参し、2着も着せて貰いました。)お隣の国の庶民の暮らしを垣間みることの
  できる、とても面白い企画です。ご興味のある方は、是非行ってみて下さい。

 (2002年5月12日)


 ■高橋裕(ミュージシャン)@SACRA事務局のホームページ
  http://www.sam.hi-ho.ne.jp/sacra-takahashi/sacra/list34.shtml

   仕事が終わってから東京駅大丸ミュージアムで「ミロ展」(カタロニアの写真
  がいちばんよかった)を見てから、京橋ギャラリー巡りでギャラリー山口「百瀬
  寿」、ベイス・ギャラリー「大竹伸朗」(若い頃北海道に行ったのね)、南天子
  画廊「中村一美」を見る。INAXギャラリーの渡辺信子展はキモチよかった。彫塑
  されたように張り詰めた布の表面の曲線が・・。INAXブックショップで、大阪の
  国立民族楽博物館でやっている「2002年ソウルスタイル 李さん一家の素顔のく
  らし」のカタログがあって、見てみたらこれはとてもいいスゴクおもしろい。見
  に行きたい!あらゆる空間的・時間的・人間的な側面をよく調べたもんだ。日本
  人で調べてみる?

 (2002年5月14日)


 ■たるたぬ@Mamiana
  http://www15t.sakura.ne.jp/~miana-t/ki/ki0205.html

  あいにくの雨模様。散策をあきらめ。
  大阪の国立民族博物館に行きました。
  「2002年ソウルスタイル 李さん一家の素顔のくらし」です。
  ソウルの一般家庭(標準家庭というわけではない)の家財道具を一切合財もって
  きてしまったというものです。
  最初は聞き取り調査だけだったらしいんですがそれだけでも大抵の人は途中で
  「これ以上は…」となる中最後までやらせてもらった上、がまんできなくなった
  研究者が奪い取ってきたものだそうです。
  通帳や儀式用の祭器、お子様のピカ○ュウまで全部。

  「ひでぇな研究者」と思いつつ友の話を聞いたのですがすみません。これが面白
  かったのです。これはもって来たくなるはずだと考えを改めました。
  …でも自分の家にそんな依頼来たら速攻断ります

 (2002年5月17日)


 ■nuts(建築・土木関係)@JALAN・JALAN
  http://moomoo.gaiax.com/www/moomoo/n/t/nuts/diary.html

  今、吹田の万博公園の国立民族博物館で
  「2002年 ソウルスタイル 李さん一家の素顔のくらし」展が開催されてる。
  李さん一家の持ち物、3千数点が、全部来てる。
  服や、家具や、食材や、町並みや、もう、すべてがここにあった。
  ここまでやると、おもしろい!やるなぁ「みんぱく」

  1階は李さん家、2階は一生の流れの展示。
  そこで、韓国の棺おけに入ったり、チマチョゴリを着てみて遊んだ。
  チマチョゴリって、簡単に着れていいな。
  民族衣装って、こういうことでもないと着ることないから、嬉しかった。
  いろいろ、体験するって、大事。

  モノより、思い出。それがきっと自分の糧として残るから。
  たとえ、30近い大人であったとしてもね

 (2002年5月17日)


 ■Mako@みゅうじあむ通信
  http://inugami2.hoops.livedoor.com/visit/visit9.htm

  特別展「2002年ソウルスタイル 李さん一家の素顔のくらし」(~7月16日)を
  見学した。この日は、土曜日で民博ゼミナールの開催日も重なり、混雑していた。
  しかも、小・中・高校生の無料観覧日だったらしい。展覧会、ゼミナール、
  ショップ、食事だけでも時間が足りないくらいで、本館の常設展示を見る時間は
  取れなかった。

  この展覧会は、ソウルに住む李さんという実在する一家の生活を、実際に使って
  いた物で、実際に使っていたように復元した展示である。いや、"展示"だとい
  うことを感じさせないほど、実際の生活が復元され、タンスも化粧品のビンも開
  けたり、手に取ったりすることができる。お母さんのパンツも、冷蔵庫の唐辛子
  も、女の子が毎晩抱いていたピカチューもそのままだ。
  この展覧会は、チャレンジだったと思う。実在する一家の生活は紛れもなく、
  「ソウルの暮らし」だ。しかし、その逆は成り立たない。その点をどうするのか。
  また、この展覧会は、一家の持ち物の聞き取り調査から始まったそうだ。そんな
  調査に協力してくれる一家がいるのだろうか。調査どころか、持ち物全てを寄贈
  してくれることになったのは、担当者にとっても、展覧会を見る私たちにとって
  も、ラッキーなことだ。

  この展覧会の評価すべき点は多い。平均的な家庭を作り上げるのではなく、同時
  代の具体的な一家を取り上げたこと。また、その一家を通して、一般的なソウル
  の暮らしを見ることができるような仕組みにもなていること。実際に使っていた
  ものを、全て展示したこと。それらのものを実際に触ってみることができるよう
  にしたこと。伝統と都市化の間で揺れる生活の変容も表現したことなどがあげら
  れる。
  また、この展示を見て感じるのは、ソウルの生活だけではない。李さんの家を物
  色して歩きながら、日本の生活と比較したり、自分の持ち物を考えたりと、自分
  のあるいは日本の暮らしにまで考えが及ぶ。

  この日は、民博ゼミナール「東京スタイル・ソウルスタイル」が開催された。担
  当者佐藤氏よる裏話と、都築響一氏が作った写真集「KOKYOSTYLE」の話だ。
  「KOKYO STYLE」は、ありきたりの東京在住者の部屋を撮影した本だ。一見、展
  覧会と何の関係もないように感じられるが、佐藤氏は始めから、「KOKYO STYLE」
  を意識していたのかもしれない。普通の家を隅々までのぞき見ることの面白さ、
  多様性の中から「スタイル」を見出すことなどは両者に共通している。また、都
  築響一氏は、冷蔵庫の中を撮影した本も作っているが、この展覧会では冷蔵庫の
  中も実物を"展示"している。この展覧会は、新しい手法と新しい視点を提示し、
  新しい「博物館スタイル」を確立したと言えるのではないだろうか。
  なお、この展覧会の裏話や最新イベント情報はメールマガジン『こりゃKORE
  A!』で読むことができる。展示も面白いが、実は裏話がそれ以上に面白いので
  おすすめだ。

 (2002年5月18日)


 ■篠直美(漫画家)@工房しのわずりぃ
  http://web.kyoto-inet.or.jp/people/shinon/chaihana.html

  国立民族学博物館の特別展「2002年ソウルスタイル」にいってきた。サブタ
  イトルに「李さん一家の素顔のくらし」とあるように、ソウルのアパートに住む
  家族5人の家財道具を、一切合切博物館が買い上げて、展示してあるのだ。手あ
  かのついた使い込んだものばかり、家計簿や通帳やアルバムまである。きれいな
  晴れ着の入っているタンスも、食品のはいったままの冷蔵庫もある。
  韓国という国にはそれほど思い入れはなかったのだけれど、この展示は他に例を
  みなくて、ちょっとすごい。展示物を提供した李さんもちょっとすごい。

  会場で職員(ボランティアかも?)の人が説明していたけれど、この展示品は返
  却せず、李さん一家はまったくあたらしい家で一からものをそろえて、暮らして
  いるのだそうだ。李さんが文化関係の研究者らしいので、博物館の意図を理解し
  て協力的だったのかもしれないけれど、いままでの自分の蓄積をみんな手放すな
  んて、煩悩にまみれた私にはちょっとできないなあと思ってしまった。

  土日に行くと、混んではいるけれど、いろいろイベントもやっている。前の広場
  (マダン)ではパンソリなどの芸能をやってるし、地下の市場(シジャン)では
  韓国のあげだんごやいろいろなお茶が売っていて、食べることができる。

  7月16日まで開催されているので、興味のある方はぜひ、どうぞ!

 (2002年5月20日)


 ■相澤亮太郎(神戸大学大学院)@めだかの学校
  http://kobe.cool.ne.jp/aiai813/essay.html

   一昨日、大阪の万博公園にある「国立民俗学博物館」に行った。新聞の勧誘員
  が特別展示のタダ券を置いていったからだ。しかし、一人でいくのも寂しい。大
  阪在住の友人、ハッシーに声をかけた。午後1時、阪急十三駅ホームで待ち合わ
  せた。

   途中、阪急の千里山田駅からモノレールに乗り換えて、万博公園前で降りた。
  万博公園初体験だ。駅の改札も通路も無駄に広い気がしてならない。休日なので
  エキスポランドは盛況のようだ。モノレールの下をくぐって、公園のゲートに向
  かう。公園のくせに入場料が必要だとは何事だと思いつつ、自分は招待券なので
  お金は払わなくてよい身分に酔いしれる。ハッシーは律儀にお金を払って入る。
  無理矢理誘った気もするので、ちょっとハッシーには申し訳ないが、社会人に遠
  慮は無用。こちらは天下の貧乏大学院生である。券売機の前に立つハッシーを視
  界に入れないようにしながら、さりげなく入場の手続きをする。窓口のお姉さん
  に招待券を渡すと、ヘンな紙のカードをくれた。どうやらこれで自動改札を通れ
  るらしい。駅の自動改札と同じ要領で通過すると、目の前にアレがそびえ立って
  いる。ナニである。芝生の真ん中で芸術が爆発している。作者にとって芸術とは、
  一種のテロリズムなのかもしれない。破壊の行為である。私は息を止めて目をそ
  むけた。

   国立民俗学博物館は黒川紀章の設計だという。まあ、何だかんだ言っても博物
  館建築なのだ。デカいのだ。さらにここには、梅棹忠夫の亡霊がさまよっている
  らしい。民俗学のエラーい先生だ。太古の昔、青い岩波新書で『知的生産の術』
  という書物を記した先生でもある。実は私、その梅棹先生がどんな『知的生産』
  をしたのかよく知らない。ハッシーの話では、この博物館は梅棹先生が建てたよ
  うなものだという。なるほど。それはすごい『技術』だ。その『技術』がこの博
  物館に詰まってるわけだな・・・・。

   独り言はそのぐらいにして、さっそく特別企画展「2002年ソウルスタイル――
  李さん一家の素顔のくらし」に入る。休日だけあって、人の入りはまあまあ。み
  んな、他にすることがなくて博物館なんぞに来たのだろうか。いかんいかん。ど
  うも卑屈になっている。もっとポジティブにいこう。パンフレットには「ソウル
  に暮す李さん一家のアパートの3LDKの部屋につもりつもった持ち物のすべてを
  あるがままに展示場にならべました。ひとつひとつはありふれた物ばかり。その
  なかに人間のいとなみの痕跡や物にやどった生命の力をその宝石のかがやきを感
  じ取ってください」とある。まあ、そういうことだ。「普通の生活」が展示して
  ある。日本語で書かれるところがハングルだったり、文房具にポケモンが付いて
  いたり、布団がちょっと派手だったりするくらいだ。二階はライフコースに沿っ
  た展示が作られている。

   民俗学博物館だけに、韓国の民俗/文化を一般的で日常的な生活から垣間見る
  企画ということだろう。大きな感動を呼び起こすものではないけれど、等身大の
  韓国が見えてくる企画だ。これがワールドカップを意識した企画でなければなお
  良かったのに。ワールドカップという特別な機会がなければ韓国の日常は見るこ
  とができないものなのかと、あまのじゃくな私は考えてしまう。韓国の日常は、
  日本にとっては非日常である。では、韓国の日常という日本の非日常を、いま日
  本で展示することにどのような意味があるのか。民俗学は日常と非日常の境界線
  をどう捉えるのか。この展示は啓蒙なのか。学問において日常を扱うことの難し
  さを改めて考えさせられる展示であった。日常から何を見いだすのか、というこ
  とである。

   特別展示は1時間ほどで見終わり、続いて本館の常設展を見に行く。入り口の
  ホールで韓国の民俗音楽をドコドコ鳴らしている。私は腰痛に耐えながら、
  ミュージアムショップの書籍コーナーで30分ほど立ち読みをする。ヨダレが出そ
  うな本ばかりだ。いつか本屋で「この棚とこの棚の本、全部下さい」という
  「棚買い」をしてみたい・・・。そんな本屋がいいなあと夢想していたら、時間
  がどんどんなくなっていった。ハッシーに「上に行こう」と声をかけてやっと常
  設展のフロアに立ち入る。まずビデオコーナーがずらーーーーっと並ぶ。受付で
  もらったヘンな紙のカードを差し込むと、ビデオ映像の選択画面に切り替わる。
  二人がけのBOX席でハッシーと二人、中国の地中住宅の映像を見る。黄河流域に
  は2千万だか4千万だかの人間が、縦横に地面を削って暮しているという。最近
  では超巨大集合マンションみたいなものも作られているという。そんな映像に衝
  撃を受けつつ、眠りの魔力と闘いながら映像を見終わる。映像は無数にあるので、
  いくらでも見続けていたい気分だが、気合いを入れて展示物を見に行く。

   ここからが辛かった。行けども行けども展示品の山。まず東アジア、東南アジ
  ア、日本国内、オセアニア。一周したと思ったら、まだ半分。残り30分でアフリ
  カ、アメリカ、ヨーロッパを一気に駆けめぐる。何だかよく分からないものが大
  量に展示してある。こまごま見たらきりがない。興味の引かれるものだけちょっ
  と立ち止まり、他は駆け足で進む。1時間弱で世界を一周した。途中、咽が渇い
  てお腹が空いて甘いジュースが欲しくなったが、館内の自販機はすべて「無糖」
  飲料のみだ。ご丁寧に「虫が寄ってこないように、飲料はすべて無糖のもので
  す。」との但し書きが付いている。腹減ったー。時間ギリギリに博物館を脱出し、
  万博公園内で価格1.5倍、容量1.0倍のソフトクリームを買う。入場料払わされた
  挙げ句に、飲み食いまで搾取の対象になってるとは恐れ入った。われわれは万博
  公園を後にし、天五中崎通りのネパール料理屋で夕食を食べた。この日、日本は
  ロシアを1-0で下した。

 (2002年5月20日)


 ■ぺ(大学生)@アタマ使ッテル?
  http://sakai.cool.ne.jp/learn310/log3.htm

  昨日は、学校の授業の一環で「国立民族学博物館」というところに行ってきまし
  た。
  そこで。
  『韓日共同開催 特別展
   2002年 ソウルスタイル~李さん一家の素顔のくらし~』
  という展覧会をしていて、それを見に行ってきたわけですはい。

  どんな内容かと言うと。
  W杯日韓共同開催のこの年、韓国との交流の意味を込め韓国の日常生活に触れて
  みよう!
  てな感じですね。

  で、博物館に。
  ソウルのアパートに済む李さん一家のくらしをまるごと持ち込んだんです。
  つまりですねー李さん家の家具調度、衣類や寝具、冷蔵庫の中身から給与明細や
  成績表まで、すべてのこらず3千数百点を展示するというわけ。
  一階には李さんのアパートを再現したスペースが作られ。
  李さんの家具や寝具などを設置。
  現代の韓国のくらしというものはどのようなものなのか、というものを帰納法的
  手段で浮かび上がらせるのが目的のようです(多分、僕が思った限りでは)。

  おもしろかったですよ、何たって全部本当に李さん一家のものなんですから。
  使用されていたという生活感ぷんぷんの家具たち。
  クローゼットを開けると山のように積み重ねて入れられている衣類。
  子供部屋のベッドの上にちょこんと座っている薄汚れたピカチュウの人形。
  その他、ガラスケースの中に入れられ展示されているものもありまして。
  給与明細。
  免許証。
  クレジットカード。
  携帯電話etc...

  すげーこれ全部李さん一家のものなんだ、本物なんだ!って興奮したんすけど。
  ふと疑問が。

  あれ?じゃあ今、李さん一家はどうしてるの?
  だって家財道具一式ここにあるし。
  免許証やクレジットカードや携帯電話もここにあるし。

  その時。
  僕の脳裡に浮かんだのは。
  家財道具一式持っていかれ、何もない空っぽのアパートの一室で。
  寄り添いながら寒さを凌ぐ、着ぐるみ剥がされた李さん一家の姿。

  が、頑張れ李さん!(涙で頬を濡らしながら)

 (2002年5月30日)


 ■朱小松(国際交流員)@OFIX(大阪府国際交流財団)
  http://www.mydome.or.jp/ofix/rep0206/rep0206.html#e

  日常生活を"かいま見て"、日韓の相互理解を深めよう!
  ~「2002年ソウルスタイル・李さん一家の素顔の暮らし」展を見学して~

   今年は日韓国民交流の年です。この機会にお互いの生活文化を理解するために
  韓国ソウルの公務員、李さん一家を紹介する「2002年ソウルスタイル」展示会が
  国立民族学博物館で開かれています。また、韓国でも同様に京都の町家と女子大
  生のワンルームマンションを紹介する「近い隣の国・日本展」が開催されていま
  す。4月26日(金)、大阪府大学等推薦奨学生で大阪大学基礎工学部化学工学科 
  博士後期課程三年の朴東輝さんと共に民博の展示会を見学しました。

  ●家具道具まるごと公開
   展示場には、韓国ソウルの公務員、李さん一家の持ち物のすべてがあるがまま
  並べられアパートの部屋が再現されています。冷蔵庫の中身から家具、寝具、生
  活雑貨まで一切合切3000点以上も展示されています。李さん一家の学校や会社で
  の生活、買い物、里帰りの様子など日常生活を知ることにより生き生きとした隣
  国を感じることが出来ると共に、生活の背景となる社会や文化も見えてきます。

   朴さんによると、この展示会は都市生活者の実際を良く表現しており、特にソ
  ウルなど大都会では、マンション暮らしの市民が増加しており、その生活文化を
  知るのにとても役立つとのことでした。

  ●地方へいけば伝統的な韓国が見られる
   地方出身の朴さんに韓国の農村地帯の伝統的な風習について補足的に話して貰
  いました。例えば、農村では子どもが1才の誕生日になると、村をあげて祝宴を
  開催し無事1才になったことを祝います。これは韓国ではチョドルと言います。
  「地方に行くと、生活習慣をはじめ家屋や生活用具などはまだ昔のまま残ってお
  り、韓国の伝統生活を体験していただけます。」

   一方、日韓両国の生活の違いについては、朴さんは展示場の箪笥に収納された
  布団を指差しながら、「日本の布団と比べると薄っぺらいでしょう。これは一般
  の家庭では殆どオンドルという床下暖房が引かれているためです。」と説明して
  くれました。

 (2002年6月1日)


 ■不死川魔沙王(専門学校生)@乙四類ホームページ
  http://member.nifty.ne.jp/occhonji/kiroku/200206.htm

   万博記念公園ちかくの国立民族学博物館に「2002年ソウルスタイル ─ 李さん
  一家の素顔のくらし」を見に行った。かかとを履きつぶした靴とか汚いマシマロ
  人形、済州島新婚旅行のときの恥ずかしい写真(「ディープ・コリア」に載って
  いた写真そのままだ!)など、本当にその辺の家族の家の中身をそっくり持って
  きたもので、とても面白かった。人の家の中を覗くのは面白い。それにしてもあ
  の家族は今どうやって暮らしているのだろうか。ほかにチョゴリ試着コーナーと
  かもあってよかった。(男物もあり)
  この日はほかにもいろいろ「いいこと」があってよかった。

 (2002年6月1日)


 ■ゴンた(学生)@カメノゾキ
  http://bird.zero.ad.jp/~zan51188/d02-06.html

  今日は万博公園にいく。
  国立国際美術館にフライヤー置きに。
  大きな失敗をおかすが
  ここには書かない(爆)
  ついでに展示も見る。
  イタリアの抽象絵画の展示。
  フォンタナだけが
  かなり病的で面白かった。
  ソウルスタイルもみにいく。
  これまたオモロイ。
  わりとみにいく価値あるで。
  こんなかわった展示めずらしい。
  時間あったら常設の方もみたかったな。
  国立民族学博物館好きやのに。

 (2002年6月6日)


 ■かずまろ(図書館職員)@かずまろ家の書斎
  http://www.hoops.livedoor.com/~kazuya0807/museum.htm

  独立行政法人国立民族学博物館:2002年ソウルスタイルー李さん一家の素顔の暮
  らしー 大阪モノレール万博公演駅から徒歩15分

  勤務先の方々と「ソウルスタイル」展を見てきました。ソウルに住む李さん一家
  のありとあらゆる持ち物がまるごと運ばれてきて展示してありました。韓国の人
  と日本の人の暮らしはそんなに変わらないな~というのが感想でした。朝食でご
  飯を海苔で巻いて食べてたり、御昼御飯がキムチ炒飯だったり。後、マルチメデ
  ディアコーナーでは、李さん一家の暮らしの様子が映像で見れて面白かった。
  一方、常設展示。広すぎるし、展示品も多すぎるし。。展示室は別に倉庫でもな
  いんだから、もっと上手く展示できないものなのかな?もしくは広くて一回で見
  るのは無理なのだから、割引回数券を用意するとか。お金出して、1日ですべて見
  ようとするとこの博物館はかなり疲れます。

 (2002年6月15日)


 ■佐々木成明(アーティスト)@佐々木成明のホームページへようこそ!
  http://www.kt.rim.or.jp/~naruaki/05_old_diary/2002/05_2002_06.html

  早朝大阪に移動。午前中に「2002年ソウル・スタイル」という展覧会を見る。
  ソウルに実在する5人家族、李さん一家のアパートをそのまま会場に再現した展
  示で、引き出しをあければ、ちゃんと彼らの生活用品がすべて実際の状態で入れ
  られているし、ガスコンロには昨夜食べきれなかったトック鍋が放置されている。
  家のセットの隣には小学生の娘が通う学校の教室が実物大で再現されている。李
  さんの家計簿から免許書、仕事鞄の中の手帳から、財布の中身までが展示されて
  いるのだが、さすがに気になって、これだけ所帯道具を提供して李さんは生活ど
  うなっているのですか?とナビゲータースタッフのおじさんに訪ねてみた。かな
  り綿密な準備をしたらしく、すべての生活道具を新規に購入してあり、個人的な
  記念品や重要書類はほぼレプリカらしい。

 (2002年6月21日)


 ■奥野智久(電器メーカー勤務)@Welcome to T.O.Networks
  http://www2q.biglobe.ne.jp/~okuno/weekly/2002/weekly2002.html

  午後、国立民族学博物館へ。特別展の「2002年ソウルスタイル」を見に行く。
  「李さん一家の素顔の暮らし」という副題の通り、実際の家財道具一切合切を持
  ち込んで、アパートを再現して展示されている。
  隣を覗き見る、といった程度の話じゃない!あまりの徹底収集ぶりに驚くばかり。
  家電製品は流石にサムソンかLGやね。カメラはキヤノンとかペンタックスだった
  り。意外な日本製品(ビオフェルミン)にもびっくり。
  2階の人の一生の展示も興味深い。時代が変わりつつあるとしても、日本以上に
  礼節を重んじる国やね。
  まとめ。日本と「ほとんど一緒」の部分と「全然違う」部分(兵役なんかは特に)
  の差が激しいなぁ。とにかく、めったに見られるモノじゃないので是非行かれる
  ことをおすすめします。

  常設展のうち、東、北、中央アジアの展示のみをさらっと見る。
  日本のコーナーにある大和棟の民家模型のモデルって、岩室にあるの?すぐ近く
  やん。というか、大体の場所の想像がつく。
  そういえば、中央アジアの地図、いい加減に書き直した方が良いかと…。「ソビ
  エト連邦」は10年以上前に無くなってますが…。

 (2002年6月23日)


 ■竹岡篤永(北陸先端科学技術大学院大学)@Atsue Takeoka's Home Page
  http://www.jaist.ac.jp/~takeoka/zatsu/2002_6.html

   今回の大阪行きは、用事が土曜日だけだったので、今日、日曜日は、民博
  (国立民族学博物館)に行きました。「ソウルスタイル」という企展を見に行き
  たかったのです。韓国は、わたしがいちばん多く訪れた国で、そのせいもありも
  ともと興味があったのですが、企画の内容、つまり李さん一家のくらしの持ち物
  をすべて展示している、という驚くべき企画の内容に興味をそそられたからです。
  すごくない? 全部ですよ。オーブントースターから、パソコンから、使ってい
  る布団や下着、冷蔵庫の中身に至るまで、全部を展示しているのです。ソウル
  のアパートを再現して、その空間の中に。企画を考えた人もすごいですが、それ
  に応じてすべてを提供した家族もすごいです。いやいや。。。それがいいとか悪
  いとか、気に入るとか気に入らないとか、何かの基準でもって判断するのは、と
  にかくありのままを見てから、、、という気にすごくさせられました。わたしな
  ら、、、李さんちの「オモニ」の役は、とても勤まりそうにありませんが(また
  したいとも思えませんでしたが)、それはまた別の話だと思います。

 (2002年6月23日)


 ■Yuko Nexus6(ライター&Mac音楽家)@womens-performance-art-osaka BBS
  http://www.womens-performance-art-osaka.jp/kakolog/bbs837-915.html

  ハングルの「アンニョン」は漢字で書くと「安寧」。
  相手に「安寧でありますように」との意。
  カムサハムニダは「感謝(カムサ)」から来てるとか。
  みんぱくの「ソウルスタイル」(圧巻!)にいったら
  ミニ韓国語講座をやっていた。得した。
 
 (2002年6月23日)


  > なかなか良い展覧会らしいと聞きながら行けてないのでした。
  >
  > いつまでだっけ?
 
  7月16日までだよ

  韓国とは何か? 日本とは何か? 大所高所から語りだすと(それも大事やねん
  けど)よじれがち……なところを、ド日常を見ることでスポーン!と抜けられる
  って感じやなぁ。とにかくおすすめです。

  いろいろムツカシイので、軽々しく触れられないなぁと思われていた(思いこん
  でた?)日韓関係――すごい卑近な例やねんけど高校時代、みんなから「ベスト
  カップル」と思われてた二人がいて、その片方(男子)と電話してて「●●ちゃ
  んと結婚したらええやん」と軽くいったら、すげー重苦しい声で「それは出来な
  い……」と、つっこんだら「俺、実は在日やねん」と……。

  その頃から比べたらいろいろ変ってきた気がする。

 (2002年6月24日)


 ■ターチー(2代目駅長)@茨木市バーチャル駅長室
  http://at.hankyu.co.jp/zope/VS/St/Hk56/spot2_pt?month=0206

  万博公園内の国立民族学博物館で開催中の特別展「2002年ソウルスタイル―
  李さん一家の素顔のくらし」に行ってきました。(~7/16まで開催)感想は一言
  で言うと、こんな展示もあるの?です。
  ソウル市に実在の李さん一家のもちものを家具調度から成績表まで丸ごとあるが
  ままを持ってきて、モデルルームさながらに再現してあり、さらに市場や学校の
  教室まであります。(お家の中にはこんなものまで?といったものもありまし
  た。)
  しかも宿題ノートなど普段友達のお家に遊びに行っても隠されているようなもの
  があるので、生活感あふれた韓国の友人宅に遊びに行った気持ちになれます。冷
  蔵庫の中をのぞくとキムチが入ってたり、子供ベッドで飛び跳ねたり、過去の遺
  物や歴史を見るばかりではなく、今生きている私たちの歴史も確実に刻まれてい
  るのだなと感じさせられました。

 (2002年6月29日)


 ■鍵田節哉(民主党代議士)@私の切り口
  http://www1.sphere.ne.jp/kagita/kirikuti/kirikutitop17.htm

 日韓新時代の幕開けを祝う!

   日本中をサッカー一色に染めたといっても過言ではないW杯が、本日6月30日
  (日)、ブラジルの優勝で幕を閉じました。21世紀最初のW杯として、あるいは
  初めてのアジアでの開催として注目を集めた今回のW杯が、関係各位のご努力に
  より、成功裏に終わりましたことを心から喜びたいと思います。また、国民の期
  待を一身に担った我らが日本代表も予選リーグ一位という快挙で決勝トーナメン
  トに進出を果たしましたし、共同開催国である韓国も強豪国を撃破してベスト4
  進出を成し遂げましたことは、見事というより他はありません。

   もちろん今回のW杯においてはチケット販売をめぐる混乱が生じたり、日本国
  内においてW杯のために建設されたスタジアムの活用問題など、今後に尾を引く
  問題が残っていることも確かですが、心配されたフーリガンによる騒動はなく、
  開催国や参加国はもとより世界各国の人々に夢と希望をもたらしたことを高く評
  価したいと考えます。

   私は今回のW杯の持つ意義は様々なものがあるとは思いますが、敢えて申せば、
  日韓両国の新たな歴史を記す第一歩を踏み出したことが真っ先に挙げられるでし
  ょう。若者を中心として多くの日本人が韓国チームを応援し、その健闘を讃えま
  した。一方で、韓国でも日本を応援する若者達の姿がテレビカメラを通じて私た
  ちの元へ映し出されました。

   もちろん日韓両国には長年の歴史問題が横たわっており、それらが一朝一夕に
  解決し、わだかまりが一切なくなったわけではありません。しかし、両国間の関
  係を前向きに捉え、相互理解を深めることで、より高いレベルの相互交流を行う
  べきだとの意識が確実に醸成されつつあることは間違いない事実です。明日7月1
  日には日韓首脳会談も東京で開催されますし、本年は、日韓国民交流年として、
  現在も大阪の国立民俗学博物館では「2002年ソウルスタイル李さん一家の素顔の
  くらし(~7月16日)」などのユニークな催しも行われております。また、秋以
  降も両国の架け橋となる様々な行事が予定されておるところです。

   私は労働組合役員時代から、韓国の労働組合との交流を長年続けてまいりまし
  た。6年前に衆議院議員に当選してからも、超党派の国会議員で組織されている
  日韓議連の一員として、自分なりに日韓両国の一層の友好関係の構築のために、
  努力を重ねてまいりました。4年前の5月、金大中韓国大統領就任式に参加した折
  に、金大統領から「過去の歴史を克服して日韓の交流が更に深まるための努力を
  行う」との力強い言葉を戴きましたことが、今でも強く心に残っています。
 
   日韓新時代の幕開けを心から祝い、日本国民にとって、「近くて、時に遠かっ
  た国」韓国との間で、名実共にかけがえのないパートナーシップ関係が築かれま
  すよう、私も引き続き両国間の友好親善に全力を尽くして頑張る決意です。

 (2002年6月30日)


 ■久貝登美子@ホームスクーリングネットひめじ
  http://www2h.biglobe.ne.jp/~hsn-hime/index2.html

  ワールドカップで浮かれている間も国会は動いています。有事法制、メディア規
  制法案などはひとまず先送りになりましたが、国家総動員体制を意図する政策が
  すすめられている今、このワールドカップ・フィーバーが国家主義・愛国主義へ
  とつながらないように気をつけなければいけないと思います。

  韓日共催のワールドカップに合わせて民俗学博物館で開催中の"2002年ソウ
  ルスタイル・李さん一家の素顔のくらし"展に行きました。そこで印象に残った
  のは、韓国の小学6年生へのアンケートで「日本について知っていることは」と
  いう質問に歴史教科書問題、植民地にされたことという答えが多かったこと。そ
  れと「大切な宝物」は両親、家族という答えが多かったことでした。

 (2002年7月1日)


 ■女将はね奴@衣食雑記
 http://www.h3.dion.ne.jp/~haneko-i/genkou/isyoku261-30.html

   李さん一家といっても、つげ義春のまんがの話ではない(これ知ってる人は、
  たぶん50代以上)。ソウルのいまを生きる「中流家族」だ。

   ベトナム料理を愛し、ラジニカーント映画にはまるきっかけにもなった、例の
  「アジア各国出身者インタビュー」シリーズ。ワールドカップ開催中の現在は、
  お約束の「韓国」がテーマである。近くて深い関係のある国ゆえ、3カ月間連載
  することになっている。

   取材の条件を「来日5年以内のニューカマー(学生を除く)」と決めているの
  で、私自身がある程度は韓国の「いま」をつかんでいなければならない。韓国に
  行けばかなりリアルにつかめるが、私の場合、それは多分無理。以前、夫が仕事
  で行ったとき、公安関係者がやってきて黒塗りの車でどこぞに連れていかれて拘
  束され、北朝鮮籍の人とともに船に閉じ込められた。活動歴がひっかかって、ブ
  ラックリストに載っていたらしい。韓国の政治がごろっと変わらない限り、私も
  同じ目に遭うだろう。ゆえに、ワールドカップ開催に関連して紹介される新聞・
  雑誌記事やニュース、ネット上の情報が頼りである。

   国立民族学博物館で、ソウルに暮らす李さん一家(夫、妻、息子、娘、夫の
  母)の持ち物すべてを再現した展覧会が開かれると知って、これはぜひ行かねば、
  と思っていたところ、ラッキーにも招待券をゲット。好天の今日、万博公園に赴
  いた。

   まったくもってなんというか、よくも実現させたものである、こんな企画を。
  冷蔵庫の中身、5人の衣類雑貨、子どもの教科書やテストや通信簿やおもちゃ
  ・・・彼らの持ち物3千数百点がすべて、そっくりそのまま、ソウルの3LDK
  (私には4DKにみえたが)のアパートを再現したブースに、もとあった通りに配
  置され、詰め込まれているのだ。

   スタッフに聞いたところ、妻にとってかけがえのない思い出の品であるピアノ
  だけは手放したくないと言われ、同じ型式のものを調達したとか。「本物」でな
  いのは、ピアノと洋式便器だけ。あとはすべて李さん一家が実際に使っていたも
  のだという。

   購入してきた資料によれば、韓国はもともと、ものを保存する習慣のない国だ
  という。引っ越すときには、欲しいものだけを新しい住居に持っていき、残りは
  そのままにしておく。次にその部屋に入居した人が、残っている物のうち不要な
  ものは処分し、使えるものは使うのが普通だ、と。

   李さん夫妻は大学で民俗学を学んだ先輩・後輩関係。韓国のもともとの習慣に
  加え、「民俗学」や「博物館学」への知識があったことも、この、とっぴょうし
  もない企画を成功させる大きな要因になった。

  「必要なものはインターネットで注文していたが、足りないものが多くて不自由
  だ」
  「子どもの着るものがなくて、パジャマの上にジャンパーを羽織って学校に行っ
  た」
  「仕事で英語のレポートを書かなければならないのに辞書がなく、インターネッ
  トの辞書で調べた」
  ・・・などなど、すっからかんになった家で起きる珍騒動も紹介されている。

   小学生2人がインターネットを使いこなす家。韓国では家族新聞が流行してい
  るそうだが、李さん一家はそれをホームページにしているそうだ。ハングルを全
  然読めないのが残念だ(いのうえはねこの表記だけはわかったが、これもまだス
  ラスラ書けるほどには覚えていない)。

   生活のリアリズムにあてられた1日。チマチョゴリも初めて着た。写ルんです
  を買ってもう一度チョゴリを着ようとしたら、すでに体験コーナーは終了。しゃ
  くにさわるので、もう一度でかけるつもりだ(ほっほっほ)。

   こんなに面白い展覧会は久しくなかった。とってもお薦め。「ソウルスタイ
  ル」のホームページは下記。

 (2002年6月2日)


   国立民族学博物館で開催されている「ソウルスタイル~素顔の李さん一家」も
  16日で終わり。後悔しないようにもう一度見ておこうと、万博公園まで出かけ
  た。

   どういうわけか、最近、在日韓国人の方々と話す機会がとても多い。そのたび
  に「ソウルスタイル」を話題にするのだが、見に行った人は1人もいなかった。
  会場には、在日らしき人々はけっこう多いのだが。
 
   今日も、こんなシーンに遭遇した。
   1世とおぼしき高齢のハルモニが、「これを○○(韓国名)にどうやろ」と、
  写真いっぱいの本を手に取って娘(? 中年)に声をかけた。そのとたん、娘
  (?)は、「そんなもん読まへんわっ!」と、きつい調子でやり返した。

   ○○は女性の名前。おみやげの相手は孫娘だろうか、それとも、彼女の他の娘
  か。
   展示を嬉しがり懐かしがっている母親と、すんなり受け入れられない様子の娘。
  2人を見比べつつ、彼女たちが背負ってきたであろう差別と、それに対する
  「恨」に思いを巡らせて、私は唸ってしまった。

   前回気付かず、今回ちょっとびっくりしたのが、「ハルモニの死装束」だ。韓
  国では、還暦や古希を迎えるころに、自分で死装束を準備するという。死装束
  セットのうち1枚だけを残してひと晩で作り上げる(でないと、早死にすると言わ
  れている)。本人が亡くなった後、家族が最後の1枚を仕上げて死出の旅に送り
  出す。

   いいね、自分で死装束を準備するというのは。

   もう4年も前になるが、知人の菊嶋世喜子さんがガンで亡くなった。偶然が偶
  然を呼んで、私は彼女が亡くなった翌日の明け方にそれを知り、1、2時間仮眠
  をとっただけで、お葬式に参列した。喪服禁止の遺言のままに普段着で(といっ
  ても、彼女の死を知ったのは、知人のマンションにおじゃましていたときだった
  ので、着替えたくても無理だったのだが)。
 
   彼女はいわゆるお通夜も拒否しており、自宅を訪ねたときには、布団の上に、
  着物(長じゅばん?)をリフォームしたお気に入りのパジャマを身にまとって横
  たわっていた。白装束でないのがとても彼女らしくて良かった。
 
   「異国の果てで野垂れ死に」する予定できた私は死装束のことなど考えたこと
  はなかったけれど、それでも「最期の衣装」はやはり自分好みのものをまといた
  いものだ。ちょっと考えよう(笑)。

 (2002年7月14日)


 ■さちごん(アパレル系会社派遣社員)@Pretty Company
  http://www5d.biglobe.ne.jp/~sachigon/diary.html

  さて、昨日はどこにいっていたかというと、
  大阪万博・国立民族博物館で行われていた
  「2002年ソウルスタイル-李さん一家の素顔のくらし」
  というものを観覧してまいりました。

  どういう展覧会かといいますと、
  「李さん」という、ソウルの普通の一家のくらしをのぞいてみようというもの。
  李さんというかたの、ソウルの家のものを、全部、そっくりそのままもってこら
  れて展示してあります。
  李さんの住むアパートの、応接室・子供部屋・寝室・台所などがそっくりそのま
  ま作られており、
  他にも、ソウルの屋台や職場、学校、市場などもあり、
  韓国の人々の一生も紹介。民族衣装なんかも着れます。

  実は、この特別展、先週の日曜日(七夕♪)に行く予定にしてたんです。
  ところが、集合場所を、大阪の千里中央というところにしてしまい、
  そこに新しくできた、「中華街」に夢中になってしまい、
  入場時間16:30に間に合わなかったという・・・。
  (・・・どんだけ中華食べてんねん!って話やねー・・・汗)
  そして、昨日、リベンジ!したということです。

  正直、他国の文化に興味をもたないわたし・・・。
  昨日も、友達に誘われて、ほんとはどうしようかと思ったんだけど、
  あまりにも、知識・教養がない自分に、最近おちこみぎみだったので、
  たまには、自分に興味ないものにも、目をむけてみようと思い、行くことにしま
  した。

  しかし、これが、意外とはまってしまったのよ!
  ほんとに、韓国の方の普通の生活をそのままもってきている感じで、
  すんでるところなんか、うちの家とあまりかわらんやん・・・て感じ。
  普通にキムチが食卓に並べられたりすると、「あ~韓国!」とは思いましたけど
  ね。

  「学校」では、なんと、「ハングル講座」を、日本に留学にきている韓国の学生
  さんが行っていました。
  思わず受講してしまいましたよ(笑)。
  韓国語って、文法の順序は日本語といっしょで、助詞や尊敬語などもあり、
  実は、単語さえ覚えれば、日本人にとっては、英語よりも簡単かもしれないです
  ね。
  あ、韓国料理のお店で、
  「チャール モッケスムニダ(いただきます)」
  「チャール モゴッスムニダ(ごちそうさまでした)」
  なんていってみると、店員さんはよろこんでサービスしてくれるかもよ・・・
  なんて、講師の留学生はいっていたが、本当だろうか・・・?

  で、昨日は、とある韓国料理のお店にいったのだか、
  (なんて、影響されやすいわたしたち・・・笑)
  そんなこと、すっかり忘れてしまっておりましたわ・・・(汗)。
  みなさん、機会があれば、おためしあれ(笑)。

  今まで、ついつい文化の違いに敬遠してしまっていたのですが、
  こうやって、いろいろわかると、わたしたちとさほど変わらない生活を送ってい
  るんだなと、親近感が沸いてきました。
  楽しみながら、勉強になった展覧会でした。

  が、残念ながら、この特別展、7月16日までだそうです・・・。
  あと2日ですが、お近くの方、お暇があれば、足を運んでみれば・・・?
  民族衣装は試着すべし!絶対、かわいいです!

 (2002年7月14日)


 ■さば@Saba's diary
  http://www.butaman.ne.jp/~yonezawa/02070814.html

   今日は早起きして、国立民族学博物館(通称「みんぱく」)で開催されている
  「ソウルスタイル」という特別展を見に行った。朝から暑い中、電車を乗り継い
  でいく。万博のあった公園のそばにある博物館であるが、思ったよりも時間がか
  かった。何とかたどりついて、まずは、ちょっと遅刻ではあったが、1階のホー
  ルで生野地区のプンムルを見る。そして、実際の展示を見に行く。

   内容は、ある家族のアパートの一室をそのまま再現して展示してあるというも
  の。その一つ一つが興味深い。アパートに入る前に、ポジャンマチャ(屋台)の
  本物をそのまま持ってきたと思われるような展示があり、まずそこで感動してし
  まった。ああ、ここでソジュを飲みたい。そしてその横にはアボジ(お父さん)
  の職場の様子が。韓国の公文書があって、ちょっと懐かしく思ってしまった。い
  かにも韓国のオフィスらしい。もういきなり心ひかれて、そのアパートの部屋の
  展示を見に行く。

   全室オンドルということで靴を脱いで入る。入口のところに、家族新聞らしい
  ものがあり、いろんな所に行ったことが掲載されていた。まず驚いたのが、その
  住所。蚕院洞って、自分が住んでいたところと同じじゃないか!

   まず軽く驚いて、中に進む。居間があり、子供の部屋があり、両親の寝室があ
  り、台所がありと。居間には家族の大判の写真にテレビ。次に、子供部屋を見る
  と子供部屋の机の中も正確に再現されているようで、引き出しの中は雑然として
  いた。台所では、冷蔵庫の中身まで再現されていた。なぜかガスコンロの横に洗
  濯機があり、本当だろうか、と疑問に思ったが、食器乾燥機などもあり、やや裕
  福な家なのかもと思った。あとは、子供の絵や日記なども展示されており、さら
  には家族各自へのインタビューの模様が、テレビで流れていた。そして、最後に
  気付くと、不動産の契約書なども置いてある。不動産屋の名前を見て驚く。自分
  が初めに契約した不動産屋ではないか。場所も高速バスターミナルの前だし。い
  やあ、懐かしい。とりあえず、部屋を出て、次に進む。シジャン(市場)や
  モギョクタン(沐浴湯、銭湯)まであって、なかなかいい味を出していた。脱衣
  場だけで、さすがに浴槽はなかったが。

   次に2階へ。2階は韓国のゆりかごから墓場までと言う感じでその時々のもの
  が展示されていた。トル(1才のお祝い)の祝い膳も再現されており、来月で1
  才になる息子を座らせて、トルをやったことにする(祝い)。ちなみに息子は鉛
  筆をつかんだので、きっと勉強熱心な事でしょう(笑)。その後も韓国衣装の試
  着コーナーがあり、さらには葬式の再現ということで、棺もおいてあった。棺に
  は「死者の気持ちになってみるため、あなたも入ってみませんか。」と書いてあ
  る。そしてその横には祭壇が。祭壇に飾ってあるのは、みんぱくの教授ではない
  か(なぜか知っている)。なかなか興味深いところである。

   さて、2階を見たあとは、地下でやっているみんぱくシジャン(市場)を見に
  行く。展示自体は大したことがなく、日韓のいろんな食品会社の韓国料理の材料
  が並んでいる。その中の一つにあのオットゥギの展示が。これはオットゥギ好き
  の彼に知らせなければということで、写メールをなごやん氏に送る。日記に掲載
  してもらった所を見ると喜んでいただけたようで(笑)。でも、全体も撮りたい、
  と思って、wifeのカメラで全体も写真に収める。簡単な食べ物を作って売ってい
  るところがあって、チャプサルトクを購入。その横で飲み物があり、マッコルリ
  を発見。なぜかマッコルリは値段が書いてなかったが、「これは売っているの
  か」と尋ねて、一杯いただく。飲んでいるとつまみも欲しいということで、チジ
  ミも頼む。すっかりいい気分になってしまった。

   その後、常設展もさっと見て、最後に3時からやっていたパンソリを聞いて、
  そこをあとにする。なかなか充実した1日であった。
 
 (2002年7月14日)


 ■吉田健(大阪大学人間科学部)@徒然くっさの押し入れ
  http://picasso.hus.osaka-u.ac.jp/esthome/yoshiken/diary/0207/020716.html

  今日は久々に松下館長と、みんぱくへ行って来ました。というのも、今日がみん
  ぱくの特別展「2002年ソウルスタイル-李さん一家の素顔のくらし-」の最終日
  だったから何ですね。

  この企画展、ソウル市在住の李さん一家の持ち物を家を再現して、その中に配置
  するという手法で全部さらしてしまうというものです。こういうスタイルの展示
  はぼちぼち見られるようになってきましたが、ほとんどが過去の再現というもの
  で、現在の状況を再現するというのは珍しいかと思います。

  で、2階では韓国人の一生を節目ごとに展示。このHPのトップでの俺の写真は
  その中の葬式の展示での一幕です。棺桶に入って死者の気持ちを体験しようと言
  うことなので入ってみました。すごい肩幅が狭かったです。あと、チマチョゴリ
  のコスプレなどもできます。

  ただね、なんかいまいち俺の中で盛り上がらなかったんすよ。俺が韓国人の生活
  に興味がなかった、現代の展示なのであまりびっくりするような違いを感じな
  かった、等々原因はいろいろあるかと思いますが。それでも一つ言えることは、
  「もっと生活臭い展示を」ということでしょうか。個人的にはにおいまで再現し
  てあるとおもしろかったと思います。キムチの匂いがあふれていたりすると、
  「あぁ、明らかに日本の家庭とは違うなぁ」と思えただろうな、と。

 (2002年7月16日)


 ■やまき容子@愛と死とお墓を考える:掃苔記
  http://www.eonet.ne.jp/~so-tai-ki/diary7.2002

   台風一過。空は徐々に晴れ、風がカーテンをそよがせている。そんなわけで、
  関西エリアはまたしても肩すかしな展開だったけれど、よその地域では前回の猛
  威に死者まで出たし、地盤が弱くなっている中では、新たな被害が心配される。
  それにしても、梅雨がまだ終らないうちにこんなに台風がどんどんやってくると
  いうのは、やっぱり気象異常に違いないのだろう。

   昨日、万博公園内にある国立民族学博物館へ行った。特別展示『2002年ソ
  ウルスタイル』展を観るためだ。実は今日でおしまい。5月ぐらいからずっと行
  きたい、行きたいと思いながらなかなか時間がつくれず、最後の2日間に賭けて
  いたのだが、台風接近におじけづき、あきらめかけた。昨日も朝、いきなり雨が
  降り、「こりゃ、だめだ」と断念必至だったのだけど、「出かけなさい」といわ
  んばかしに、その雨がさっと上がり、揺らいだ気持ちを強力に後押ししてくれた
  (と勝手に解釈している)。

   結論。面白かった! 実はそこで韓国式のお墓が展示されているという新聞を
  見て、行く気になったきっかけだけど、実際行ってみて、とにかくド肝を抜かれ
  た。まさに企画の勝利!といえるだろう。

   展示されているのは、ソウルに住む実在の家族、李(いー)さん一家の住まい。
  家具から電化製品、衣服に子どもの通信簿まで一切合財、李家にあるもの総てが、
  同じサイズ、間取り、レイアウトで再現されているのだ。これは圧巻だった。

   実は私、実際の展示物に行く前に、マルチメディアコーナーでパソコンにイン
  プットされた李さん一家のデータを観ることにはまってしまった。かれこれ1時間
  半、パソコンの前でハルモニ(おlばあちゃん)、アボジ(お父さん)、オモニ
  (お母さん)の自己紹介や1日の生活、持ち物などをチェック。根が生えたよう
  にパソコンの前に座りっぱなしになり、自分でも「いいかげんにせーよ」と思い
  つつ、面白さに誘惑されて終われない(笑)。さすがに、2人の子どもの分はや
  めたけど(笑)。

   最終日前日ということで、小学生や高校生の団体が大挙して押し寄せ、展示室
  の人口密度も凄かった。その間も私はマウス片手にパソコンに夢中。マルチ
  メディアコ-ナーには数台のパソコンがあり、子どもたちもかなりやってきたけ
  ど、この面白さを理解するわけもなく(笑)、気がつけば、彼らはいなくなって
  いた。

   というわけで、展示室はゆったり鑑賞。データでしっかり予習したおかげで、
  再現された家の中の様子が展示物というより、生活の中におじゃましたような錯
  覚に陥る。手垢や埃、汚れ具合が何ともリアル(ってそのものなんだけど)不思
  議なものや風景もいっぱいあり、一見日本と同じような生活も、細かく見ると、
  微妙に違う。

   李さん一家のお墓も再現されていた。パソコンのデータによると、妻は夫のお
  墓のそばにはいけないそうで、離れたところから手を合わせるんだそうだ。男尊
  女卑的な儒教思想が浸透している韓国の風習。妻が亡くなったら同じお墓に入れ
  るのだろうか。

   2階には韓国人の一生を紹介した展示も。韓国人には「死んでも健康になりた
  い」という考え方があるそうだ(笑)。李さん一家のオモニも、39歳にしては
  お肌ツルツルだった。あれも、キムチなんかの効能なのだろうか。一方で度の強
  い焼酎を暴飲し、実態のライフスタイルは決して健康ではないというから、おか
  しい。その証拠に韓国人の平均寿命は、男性68.8歳(日本は76.8歳)、
  女性76.0歳(同82.9歳)。日本が超長寿国とはいえ、これはかなりの差
  だといえる。

   2階の展示でひときわ目についたのが、棺。日本の棺には顔が来るあたりに小
  さな窓がしつらえてあり、杭を打ちつけた後でも故人の顔を拝むことができる。
  ところが韓国式にはそれがない。キャプションには「杭を打ちつけてしまうと、
  二度と顔を見ることができません」などと書かれ、やたらに恐怖を誘っている
  (笑)。2階には韓国の民族衣装が試着できたり、写真を撮ってもらえたりする
  コーナーがあるのだが、「死」にまつわる一画では、棺に入ることもできるとい
  う。そこには、「あなたも死者の気持ちになってみませんか」なんて書かれてい
  る。日頃、「死」だ「お墓だ」と言っている私ではあるが、一人で観に行った展
  覧会で棺に入って死者体験という誘いには、さすがに乗れなかった(笑)。

   しかし、やっぱりそのあたりのコーナーは、俄然興味津々。なんでも韓国では
  病院でお葬式もできるという。法律的に病院が葬儀場を運営できるのだ。家の外
  で亡くなった人は自宅に連れて帰れないという昔からの風習が根底にあるそうな
  のだが、曲りなりにも回復を願って入院した病院でお葬式まで出してしまう韓国
  人の合理精神に、何か複雑な思いを抱いてしまった。でも、わが友林檎は、かの
  地で亡くなった時、病院内にある教会で葬儀が行われたと聞いた。カトリックの
  国では、祈りの場である教会が病院の敷地内にあっても不思議ではない。「死」
  を前にして、神父さんが祈り、「選ばれて天に召される」祝福を与えられるから、
  そういうこともあり得るだろう。

   韓国のお墓は土葬が長く一般的だった。とはいえ、もはや国土の1%がお墓と
  いう状況では、国をあげて火葬が推奨され、ようやく火葬率50%にまでこぎつ
  けたという話もあって、ここも日本とは事情が違う。

   国立民族博物館のサイトに面白い連載ヘページがあったので、ご紹介しておこ
  う。これも今日までなのかな。

  「トドリのフィールド雑記」
   http://www.minpaku.ac.jp/special/200203/todori/
 
  「こりゃKOREA!E-News バックナンバー」
   http://www.minpaku.ac.jp/special/200203/news/

   ワールドカップで一気に近づいたような日韓友好ムード。歴史の壁はまだまだ
  高い部分があることも否めないけれど、昨夜NHKのフランス語講座で紹介されて
  いた長野在住のフランス人記者の女性の言葉を思い浮かべた。「日本人は他国と
  の違いばかりを気にするけれど、同じ人間としての共通点に着目すべきだろう」
  李さん一家が韓国人として思い出も込みで家財一式を提供し、日本人にその生活
  を紹介することに協力されたことに賞賛を送りたい。今回の展示は、違いを発見
  し、日本の生活を見直しつつ、どこかでつながり、影響を与え合ってきた韓国に
  共感できる素晴らしいチャンスだったと思う。

   たとえば、日本人の家庭に一切合財を提供して、自分たちの暮らしを韓国の博
  物館で紹介することに協力してくれと言われたら、果たして「いいよ」と言える
  だろうか。何しろ、下着まで含まれているのだよ。第一、今、ステレオタイプの
  日本人家庭がどんな人たちなのか、どういう生活ぶりを紹介すれば日本人のこと
  を分かってもらえるだろうか。

   今日のタイトル、「アイゴー、ネ、バルチャヤ」というのは「あー、私の運命
  よ」という、韓国人はよく使う台詞なんだそうだ。というか、考え方の基本。詳
  しくは「トドリのフィールド雑記」で調べておくんなさい。ちなみに、今の私の
  気分もこんな感じ?(笑)
 
 (2002年7月16日)


 ■細馬宏通(滋賀県立大学)@The Beach
  http://www.12kai.com/200207b.html

   朝から民博へ。「ソウル・スタイル 2002 李さん一家の素顔のくらし」展が
  最終日なのに昨日気がついた。
   展示は噂にたがわずすばらしく、引き出し、扉をあちこち開けさせていただい
  た。とにかく、集められた品物の量と、その再配置の徹底ぶりに圧倒される。し
  かもほとんどの品物に購入場所と値段がついている。

   台所には流しの横に洗濯機があって、水回り関係で統一されている。隅に見慣
  れないコーヒーメーカーに似た器具が置いてあったのでボランティアの人にたず
  ねてみると、煮沸式の洗濯機だそうだ。レースものや破れやすいものをこれで洗
  うらしい。洗い物関係が台所に充実しているというのは、トイレとバスが同じ部
  屋であるのと同じ違和感を感じる。
 
   窓際の棚を何気なく見たら、取っ手付きの大きな四角い調味料入れに砂糖、塩
  ときて横にとうがらしがどっさり入っているのに驚いた。そうか、もはや瓶とか
  じゃないんだな。

   押入れの中身もいちいち気になったが、色鮮やかなホットカーラーが入ってい
  るのがすごいと思った。なんとなくハルモニに比べてオモニは地味なスタイルだ
  ったので。それともあのカーラーはハルモニのものなのかしらん。

   この徹底した生活財の収集ぶりはすごい。よほど優れたスタッフの人たちなの
  だろう。資料撮影にはデジタルカメラが使われたとか。デジタルカメラってこう
  いう使い方するとすごい機器だな。

   そして、すべての生活財を提供する方もすごい。
   どうしてこんなに徹底したコレクションが可能になったのかとても不思議だっ
  たが、家族アルバムの多さや家族新聞の数々、入念な買い物の記録、そしてそれ
  らの多くがオモニの発案であると知り、なんだかわかってきたような気がした。
  家族愛をカタログ化するすさまじい情熱。この家のオモニはすごいわ。

   アボジはぼくと同い年で、なんだか妙な感じがする。朴大統領暗殺は確かぼく
  の大学一年生のときでそのあとが全斗喚だった。同じ頃やはり大学に入ったアボ
  ジは、徴兵制で3年間兵役についている。昨日のTVで見た四方田犬彦の徴兵制
  の話を思い出す。

   インタヴューや家族の生活はパソコンに収められているのだが、こうしたデジ
  タルデータのプレゼンテーションも実にスマートで、モニタの前でもずいぶんと
  時間を過ごした。一日のスケジュール表をクリックするとどこからでもムービー
  が再生できて、それぞれの家族の一日をザッピングするように見ることができる。
  食事後の団らんがまさしく、家族の時系列の合流地点であるとわかる。

   満喫して帰る。午後の万博公園を横切るとアスファルトはもうええっちゅうく
  らい熱気をはらんでいる。

 (2002年7月16日)


 ■ゆい@峠の茶屋「お休み処 ゆい」
  http://6113.teacup.com/yui59/bbs

  大阪往復1万円で行ってきました

  やはり行きたい、と思い万博にある民族博物館へ1泊して大阪へ行ってきました。
  ソウルスタイル、というタイトルで16日まででした。ラジオでこの展示会を知
  りました。
  なんせ、5人家族のすべての持ち物がここへ移動して保存される、ってことでし
  た。いろいろ面白いことがたくさんでした。
  気が向いたら日記に書くかもしれません。
  今京都は祇園祭などいろいろ楽しそうですが、ごみ当番なので戻ってきました、
  ところです。

 (2002年7月17日)


 ■mizuki@こでまりこうえん
  http://www6.plala.or.jp/bluefarm/scrapbook_trip/expo_diary/expo01.html

  本格的な夏到来。大阪吹田市にある万博記念公園に行きました。
  万博公園は豊かな緑と青空が気持ちよーく広がる大好きな公園です。
  エントランスで迎えてくれたのは、万博のシンボルでもある岡本太郎氏の「太陽
  の搭」

  今回の目的は、公園内にある国立民族学博物館で開かれている展覧会
  『2002年 ソウルスタイル ~李さん一家の素顔の暮らし~』
  この展覧会は韓国に実在する、李さん一家の生活をマンションから生活用品から、
  何から何まで持って来ちゃいました!っていうエキシビジョン。

  館内に入るとまず1階のメインホールで、なにやら軽快なお囃子(おはやし)の
  ような音。
  頭にリボンをつけた男性が力強い躍動感のある縁起を披露していました。
  演技の後には、帽子についているリボンのまわし方のコツなども、お客さまに伝
  授。

  展示室は吹き抜けの1階に李さんのソウル市内のマンションをそのまま再現。
  それを取り巻くように2階には、韓国の一般的な人々が歩んで行く一生が年齢の
  節目ごとにわかりやすく展示してあります。
  2階展示の最後には、一生を終えた後に入る棺までもが。
  この棺には、なんと実際に入ってみることもできちゃいます。
  (もちろん入っている方はお見かけしませんでしたけど。)

  学校を再現した教室では簡単なハングルを教えてくれます。

  華やかなチマチョゴリが試着できるコーナーもありました。
  走り出した彼女は、彼に見てもらいたくて。。。
  わたしは照れくさいのと、背が高すぎてサイズがなさそうだったので試着はパス。
  (笑)

  李さん一家の長、お父さんのインタビューにじっと聞き入る年配の女性。
  お父さんは、日韓の関係や交流について、歴史背景やお互いの民族に対する意識、
  これからの両国の人々の歩むべき道などのテーマでとても興味深いことを、穏や
  かな口調で語られていました。
  目を細め、モニターを眺めていたこの年配の女性はいったい何を思っていたので
  しょうか・・・
  わたしには少しさみしげに見えました。
 
  「李さん一家~」を鑑賞した後、同じ館内にある常設展示場へ。
  世界各国の様々な民芸品などが展示されていて、なかなか面白い!
  閉館時間まであとわずかだったので、足早にしか回れませんでした。
  写真は、鮮やかなバティック。

  ヨーロッパ展示場には木靴と、使い込んでボロボロになったアンティークキルト

  面白いもの、楽しいもの、考えさせられるもの、
  作り手の思いを感じるものなど、めいっぱい詰め込んだ後は
  広ーい芝生広場で夕方の風をうけながらヒトヤスミ。

  楽しかったね。また、のんびりしに来ようね。

 (2002年7月22日)


 ■竹内幹(フリーター)@たけちゃんのホームページ
  http://www.collegium.or.jp/~take/daily/020724.html

  すぐに書くと言いながら、結局20日も経ってしまった。相変わらずですみません。
  最近行った展覧会の感想などです。

  ソウルスタイル~李さん一家の素顔の暮らし~(02.3.21~7.16)

  今年はW杯の共同開催に合わせて、日韓国際交流年(だったかな?)らしい。そ
  の一環として国立民族学博物館で開かれていた展覧会。

  展覧会は二階に分かれていて、1階は現在の韓国の一般庶民の生活に触れてもら
  おうと、ソウルに住む李さん一家のアパートを再現、持ち物など全てが展示して
  あるのだ。

  こりゃなかなか興味深い。日本の生活とかなり似通っているが微妙に違うところ
  もある。どこが?て言われても困るが。
  それにしても冷蔵庫には物が入ってるし、風呂場には洗濯物が干してあるという
  徹底ぶり。すごい企画だ。

  2階には韓国の人の一生に関わる物が、出産、教育などのテーマ別に展示されて
  いる。こちらでは、日本と似ているところもあるにはあるが、やっぱり全然違う、
  と言うことを思い知らされた。

  韓国では出産、成長、死亡などに関わる祭祀がかなり重要視されているようだ。
  そしてそれは家族を非常に大事にしていることにもつながる。ホントに家族が一
  番!って感じ(1階の李さんのアパートでもそれは感じられた)。普通に系図み
  たいな物も持っているようだ。
  ちなみに韓国は土葬が基本で、国土をかなりの割合で墓地が占めていて、それが
  社会問題となっているらしい。家族や祖先を大切にする国柄では火葬はイヤなん
  だろうな‥‥。

  そして兵役。これは韓国の若者にとってかなり深刻な現実。よっぽどのことがな
  い限り逃れることは出来ない。兵役を期に別れてしまうカップルもよくいるそう
  だ。
  男性は兵役から帰ってきて、はじめて一人前と見なされるようだ。事実、兵役が
  大人としての責任感を持たせているように感じられた。
  韓国の現実は厳しい。いや日本も厳しいハズなんだけど‥‥う~む。

  テーブルの上に韓国の小学生から取ったアンケートがあった。好きな物や将来の
  夢についてなど。中に「日本について知っていることは?」という項目が。これ
  がかなりすごい。
  一番多いのはW杯共催。これは今のことだし当たり前だ。しかしこの他ほとんど
  が「竹島問題」や「壬辰の乱」、太平洋戦時の迫害、教科書問題についても書い
  ている。
  アンケートに答えているのは小学4年生。しっかり認識している。日本人が知ら
  ないこと、忘れてしまったことを、である。恥ずかしくなってしまった。
  面白い答えもあったけど。「キンチをキムチと呼んでいること」だって。どうや
  ら日本の「キムチ」の発音は違うらしいね‥‥。

  他にも韓国の風呂屋(散髪屋とドッキングしてる!)、日本の漫画の韓国版、
  ハングル語教室なんかもあったりした。地下にはミニ韓国食堂でチヂミなんかも
  売っていた。
  テレビなんかでも言ってたけど「近くて遠い国韓国」。その一端が垣間見れた様
  な気がした。
  やっぱ一度は韓国にも行かねばね。そんな気になった展覧会でした。

 (2002年7月24日)


 ■ささ丸(漫画家)@ささ丸まんが館
  http://www.poporo.ne.jp/~sasamaru/boy.html

  わくわくといえば民族学博物館の「ソウルスタイル」あの展示はほんと面白い。
  「TOKYO STYLE」の都築響一氏が関係しているかどうか分からないが、雑然と
  した膨大な数の「物」から発するオーラは、小さな悩みやこだわりを軽々と飛び
  越える「生命力」を喚起させるようである。

 (2002年5月8日)


  国立民族学博物館での企画展「ソウルスタイル」プロジェクトの中心であった佐
  藤浩司氏の話を聞く機会があった。話を聞くのがわくわくするほどうれしい人物
  に出会える機会はそんなにあるものではない。カタログに氏が書かれている「ソ
  ウルスタイル」にこめられたメッセージ、感銘。
  さて、今月また個展。ソウルスタイルの展示物がその持ち主を照らし出したよう
  に、作品というガラクタもまた「私」をあぶり出していくのである。で、ちょっ
  と休憩して自分を俯瞰視してみるため「旅行」に出かけよう。今はなきタイガー
  バームガーデンだが、そんなキッチュを求めて。

 (2002年8月2日)

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          編集・発行:2002年ソウルスタイル・プロジェクト・チーム

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